ココロをノックしてくれた女性

Mr.Childrenとエレファントカシマシを愛してやまない21歳、今年から社会人です。僕は日記を書くようにしていて、その時々に思ったことを書き留めておくことにしています。それは、人に見せることもなく、自分の中で留めていました。だけど、これを誰かが見ることで、何か自分自身の中でも変わることがあるんじゃないかと思い、続くかもわからない中でとりあえず始めてみることにします。

僕は、この4連休旅行に行きました。メンバーは、僕が中学のころから仲良くしていた親友Aと、もう一人は顔も見たことのない、初めて会うBさんとの3人でした。まさか本当にこのメンバーで旅行に行くとは、当日まで考えられませんでした。

今年から社会人になった僕は、序盤はコロナの影響を受けつつもなんとか仕事をこなしていました。会社の人もいい人たちばかりで、自分の生活には今もすごく満足しています。だけど、休日に一緒に息抜きをしてくれる友達が近くにいなかった。

高校時代は寮生活をしていたので、少しでも暇になれば隣の部屋に行って、友達と過ごすのが日課でした。でもいざ社会人になってみると、休日を一緒に過ごしてくれる人は周りにいませんでした。高校時代の友達はそれぞれの就職先がバラバラ、比較的近くに住んでいる友達とも寮生活のころのようには遊べない。

でも、僕が中学の時からずっと仲良くしているAは、僕よりも先に地元で就職して、お互いに暇と分かると、すぐに遊びに来てくれました。僕は中学の時からその時間が大好きでした。これまで、Aとはたくさんの遊びをしてきました。そんな中、今年の7月にネット上で、一人の女性と知り合いました。

僕とAは、それまではそのネット上でも、普段からしているようなおふざけをして、二人だけで楽しんでいましたが、そこに一人だけ興味を向ける人がBさんでした。

彼女は、僕とAが普段どんな遊びをしているのか、中学時代にどんな遊びをしてきたのか、たくさんのことを僕たちに聞きました。Bさんにもとても仲のいい友達がいるようで、その二人の話もたくさん聞きました。ある日、僕とAとBさん、三人で通話をしていた時、9月の連休の話になりました。僕とAは、もともとどこかに旅行するつもりでしたが、Bさんもその旅行に関心を持ってくれたので、3人で行くことにしました。

このころ、僕とAは、いつもの二人のノリを、なんとなく楽しんでもらえればいいかな、程度で考えていました。

3日間の旅行自体は、本当に楽しくて、今までも3人で遊んでいたかのような、ぎこちなさも違和感もない、充実した3日間でした。

最終日、Bさんは遠方から来ていたので、僕らが駅でお見送りをすることにしました。だけど僕は、何か、いつも2人で遊んでいた時とは違う、もの悲しさを感じていました。

当初は、Bさんは僕とAの遊びに付き合ってくれればそれでよかった。旅行中も、僕はいつものAとのノリで遊んでいたし、ただただいつもの感覚でいただけだったはず。そこに、一人加わっただけ。

なのに、このもの悲しさはなんだろう。

僕は、これまで、Aと2人で遊んでいる時間が、一番好きだったし、これ以上の楽しみはないと思っていたし、僕の周りではこの楽しさをだれも作れないとまで思っていました。だけど、Bさんがいなくなることに、こんなに寂しさを覚えるなんて。

別に今生の別れじゃない、しかも顔を見たのも3日前、なんでこんなに別れがつらいんだろう。

僕は、その時に、Bさんが、実はその旅行で重要なキーだったことを痛感しました。

旅行中、Bさんは僕たちのノリについてくるだけだったけれど、でも、いつでも楽しそうで、しんどいことは口にしなかった。旅行を企画した僕らは、それがとても嬉しくて、実は僕らが楽しませてもらっていました。今まではあまり人に対して旅行を企画したことがなかったので、自分たちが満足すればそれでおしまいでした。それは、2人でいればそれだけで楽しかったから。僕らは、この自己満足で終わっていた旅行を、だれか別の人にも共有したかったのかもしれません。

これまで、2人で作る空間が一番楽しいと思っていたけれど、そんな僕の凝り固まったココロをノックしたBさんは、僕ら2人だけでは作れない楽しさをくれました。今まで、2人で遊んでいて、そんな人に出会ったことがなかったから、最後まで気づくことがなかったけれど。

人が一人いなくなることにこんなに寂しさを覚えたのは初めてで、僕はどう気持ちに整理をつけたらいいかわからずに、見送ることしかできませんでした。これをかいている今も、なんだか整理をつけ切れていません。だけど、この3日間が、僕とAにとって、今まで一緒に遊んできた中で一番の思い出になったことは間違いないと言えます。僕は前から沢山の人と出会うことが大切なことだと自分に言い聞かせていましたが、実は身近なところで一人に執着していたんだと、気づきました。それが悪いことだとは思いませんが、現状の人間関係に満足するのはまだまだ早いんだと、気づくこともできました。

僕はまたAと、Bさんに会いに行きたい。


初回ということで、自己紹介がてら長々と話をしてしまいましたが、僕は寝たら大抵その時の気持ちや思いを忘れてしまうので、こうやって文字に起こして忘れないようにしています。普段書く日記のように文を起こしているので、拙い文章ですが、自分の気持ちを書いています。次はもっとわかりやすい文章をこころがけたいです。

タイトルはエレファントカシマシの「ココロをノックしてくれ」からとりました。非常によい曲なのでまた聴いてみていただけると嬉しいです。

これからもタイトルは曲名にちなんでつけていきたいです。


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