北城椿貴(民話/怪談/朗読)

彩の国の怪談師 / 怖くて美しいものが好き / 声のお仕事 / 篠笛 / 歌人 / 民…

北城椿貴(民話/怪談/朗読)

彩の国の怪談師 / 怖くて美しいものが好き / 声のお仕事 / 篠笛 / 歌人 / 民俗学 / ディストピア小説 / 水族館 / 昼はIT企業の会社員(解析担当6年目) / 天女伝承研究 / 共著に『投稿 瞬殺怪談』他6冊 / 歴史にまつわる怪談イベント『歴怪』主催

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私の愛するディストピア

日時:2024年7月27日(土)    13:30~15:30(開場13:15) 場所:でこぼこ書店さん (JR北与野駅 徒歩13分) https://g.co/kgs/4J1AcvQ 定員:8人 内容:ディストピア作品のレビュー及び読書会。 <一部>各人の愛するディストピア小説(広義)について紹介しあう。 <二部>小説だけでなくディストピア的な漫画、映画、ゲーム等について語り合う。 対象:高校生以上 料金:500円(当日現金) 予約:QRコードか下記のご予

    • 2030

      最近、2030年あたりの日本の風景が夢によく出てくる。 生々しい手触りのその夢の中でたいてい私は自分の車を運転している。 2030年にもなると日本の車の3割くらいは自動運転のものに変わっているのだが、私は相変わらず"自分運転"である。 「椿貴ちゃん、自動運転にしないの?」 友人は助手席で不思議そうにしている。 「自動運転の方が事故も起きないのに」 友人は年月を感じさせない若々しいままの顔と声で、頑なな私を柔らかく説得していた。 「まだ不安なんだよね」 夢の中の私は苦笑い

      • 私たちは回遊している④ 同じ船に乗る

        要項、名簿、日程表、ハラスメントに関する概略。舞台版埼玉回遊の顔合わせの日、私は配布された紙に隈無く目を通していた。 ハラスメントに関する概略はこれ以上のものはないだろうというような明瞭さでまとめられており、書面を読み終えた私は一頻りの安心感を得ると同時に、心の中にある緩みがちな紐を十分に引き締めていた。 演者のひとりひとりの名前も頭に入れておくべきだろう。掻い摘んだプロフィールも調べておくに越したことはなかった。 各人の輝かしい紹介文に目を通していたところ、チェンバロ

        • 【神川町】お釈迦さまのおたんじょうび はなまつりin流鏑馬祭

          【神川町】お釈迦さまのおたんじょうび はなまつりin流鏑馬祭 日時:2024年5月18日(土)11:00~16:00 場所:埼玉県児玉郡神川町下阿久原813 寿光寺 ◯お車でのアクセス: 関越自動車道 本庄児玉ICより約30分 ◯電車でのアクセス: ・JR高崎線 本庄駅よりタクシー約40分 ・JR八高線 丹荘駅よりタクシー約15分 駐車場: あり 内容: 流鏑馬茶会、法要、演奏、子ども流鏑馬、物販 出演者/屋台: 劇団ヤマコジキ、山の音楽農家'S、法螺貝隊、アフリカンダンス、

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        私の愛するディストピア

          私たちは回遊している③ 何もない町、本庄

          ©大洞博靖 埼玉には、ないものが沢山ある。 埼玉には海もないし世界遺産もない。 特に、私の住んでいる本庄市は本当に何もない。 歴史的建造物は色々とあるにはある。高偏差値を誇る高校もある。だが、他を圧倒するようなコンテンツはなく、町おこしもうまくいっているとは言い難い。 つまり、「何もない」というのは謙遜ではなく、愚直な表現としての「何もない」なのである。 でも、「ないことの強み」もある。 本庄は実は、明治期に遷都先の候補になったことがあるほど災害が少ない町なのである。

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          【上尾】2024夏至の夜のキャンドルナイトフェスティバル

          夏至の夜のキャンドルナイトフェスティバル 日時:2024年6月22日(土)16:00〜20:00 場所:春日神社境内および柏座公民館(JR上尾駅西口徒歩8分) 〒362-0075 埼玉県上尾市柏座2丁目14−2 https://g.co/kgs/NwAQX71 料金:入場無料、出入り自由 内容:お面作り、人形劇、ランタン作り、和太鼓 若駒三宅、ひょっとこ踊り、屋台、妖怪紙芝居、怪談語り 主催:柏座二丁目子ども部 〜ごあいさつ〜 柏座の夏至祭りが、キャンドルナイトフェスティ

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          2024妹ヶ谷不動尊 復活祭のおしらせ(群馬県藤岡市のお祭り/御荷鉾山不動尊 お祭り)

          【妹ヶ谷不動尊 復活祭】 ※駐車場、時刻表、現地地図を追記しました。 時間:2024/4/29(月/祝)10:00~16:00 場所:群馬県藤岡市三波川 妹ヶ谷不動尊(御荷鉾山不動尊) ※妹ヶ谷不動尊は御荷鉾小山不動尊(みかぼこやまふどうそん)と同じ場所にあります。 出演:今井尋也(小鼓能役者)、梅鉢会(神楽)、Rockersband上州満月会、ひょっとこ、法螺貝、Marilyn(ピアノ弾き語り)、北城椿貴(怪談) 駐車場: 下記2箇所の駐車場から、約30分おきに現地駐

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          私たちは回遊している②

          〈2つ目の壁:『さいたまってどこさ?』〉 埼玉が誇る文化のひとつに、竹間沢車人形という文楽人形がある。 竹間沢車人形は江戸時代後期に山岸柳吉(埼玉県飯能市出身)という人が発案した文楽人形で、その名の通り人形の下に車輪がついており、人形遣いは車輪に乗りながら人形を操る。 昭和期に三芳町の民家の納屋から見つかったことを機に再興された伝統芸能なので、淡路人形座(兵庫)や笹子追分人形(山梨)のような連綿としたものではない。 しかし、どれもこれもとても美しい人形で、観れば忽ち虜

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          私たちは回遊している①

          集合写真/©大洞博靖 (記事タイトルは内田春菊さん作『私たちは繁殖している』へのオマージュです) 2024年3月9日、10日。 さいたま芸術劇場で『埼玉回遊特大号! 風と土地のロマンス』が公演された。 舞台上には実に多様な人々が立ち、川越城に縁深い神楽師の方々や、日頃は建設の世界で働いているという方々(木遣)、竹間沢車人形を操る人形遣いの方々、エナジーと輝きに溢れたプロのダンサーの方々など、眩いご経歴の方々ばかりの中に、怪談師である私――北城椿貴の姿もあった。 さいた

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