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看護師の不足

新型コロナウィルスの影響で差別や偏見が看護師を追い詰め看護師不足に拍車をかけた。これから少子高齢化が進み看護師不足が社会問題になる中、人材の確保が重要課題となる。

コロナ禍で医療従事者の心身の疲労はピークに達している。清掃業務の外部委託など看護師の負担軽減やメンタルヘルスケアの充実、危険手当の補助など国の支援が不可欠である。

看護師不足の背景には制度上の問題もある。2015年の法改正で離職時に住所、氏名などを都道府県のナースセンターに届け出ることが努力義務化されたが十分に機能しているとは言えない。資格を持つが現在は職から離れている潜在看護師は70万人とされている。マイナンバーカード制度の充実に合わせて制度の見直しを検討する必要がある。

まだまだ看護師は足りていない。今回の新型コロナウィルスの感染拡大を教訓に人手不足解消への新たな制度設計を考える時が来ている。