kenichi

新聞記事や読書の感想を書かいてます。経済、企業経営、医療福祉に興味があります。

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最近の記事

未病対策2(大腸がん検診)

50代の男女約5万人を対象に青森県が実施した検診モデル事業で、3年間で計34人から大腸がんが見つかった。大腸がん検診を受けていた人に対して受けていなかった人の発見率は3倍に上るという。 青森県の大腸がんによる死亡率は14年間ワースト1位。大腸がんは早期に発見すれば100%近くが生存できる一方、県内では生活習慣の影響が出始める40代以上の働き盛り世代で、がん死亡率が全国平均比高くなる傾向にある。 県は50代を対象に受診率の向上を図り、死亡率の減少に繋げようと無料で大腸がん検

    • 介護業界に若手を取り込む

      介護業界が深刻な若手不足に悩まされている中、若者たちの介護職に対する関心が呼びかけられている。 公益財団法人 介護労働安定センターが出した「令和元年度介護労働実態調査」によると、9080事業所で介護労働に従事する者88,047人の内、30歳未満は全体の3.7%に留まっている。又、平均年齢は48.8歳と若手が少ない現状が顕著である。 こうした状況を受け、国や介護業界は広く情報発信を行い、何とか働き手を増やそうとしている。その施策の一つである厚生労働省補助事業の「介護のしごと

      • 「介護リテラシー」アップで介護離職を防ぐ~ベネッセグループの取組

        ベネッセグループは2018年度から健康経営を本格的にスタートし、人事部門を中心にプロジェクトチームを発足させ、毎年、課題分析に基づいた社内活動に取組んでおられる。 従業員の平均年齢の上昇に伴い、グループ内で仕事と介護を両立する従業員が今後5年で倍増する見込みから「仕事と介護の両立支援」を大きな課題と捉え、健康経営推進活動の視点を従業員の家族の健康や介護まで広げ、仕事と介護の両立できる職場の支援体制や風土を整備するプログラムを実施している。 家族の健康や介護の課題に直面し、

        • 世界最高峰の経営教室(リーダーシップは自己管理、「顔に出さない怒りも失格」

          本誌、第9講 リーダーシップの経営心理学の講師、ナランヤ・パント教授のリーダーシップ論が興味深かったのでご紹介させて下さい。 VUCA(不安定・不確実・複雑・曖昧)な現代の環境下において、リーダーシップの重要性は益々大きくなっています。 変化のスピードが速い不確実な環境にあっては、専門的な知識などあってないようなもので、謙虚に「群衆の英知」を広く集め、取捨選択し活用することが必要になります。 「群衆の英知」を幅広く集めるためには、分け隔て無い態度が必要で、否定的な意

        未病対策2(大腸がん検診)

        • 介護業界に若手を取り込む

        • 「介護リテラシー」アップで介護離職を防ぐ~ベネッセグループの取組

        • 世界最高峰の経営教室(リーダーシップは自己管理、「顔に出さない怒りも失格」

          介護の重要性

          少子高齢化が進む中、地域医療は厳しさを増し、医師不足が深刻な社会問題になってきます。そのような中、高齢者、要介護者に対する医療が変わりつつあり、かかりつけ医制度、リモート診療が重要視されてきています。 デジタル化が進み、リモート診療の精度が向上してくれば、かかりつけ医が現場に向かうことは必要なくなります。かかりつけ医に精度が高く、診療に必要な的確な情報を提供するためには、現場で介護にあたっている介護職の方々の役割が非常に重要になってくると考えてます。 介護職の方が医療の中

          介護の重要性

          未病対策

          少子高齢化が進み、社会保障制度の先行きに暗雲が立ち込める中、未病の人に働きかけて病気を予防する取り組みが今後、本格化してくる。 経済効果も大きい。経済産業省は生活習慣病やフレイル・認知症の予防策が取れれば、2034年には60歳以上の介護費を約3兆円、医療費を約1,100億円削減できると試算している。 東京医科歯科大教授、武部貴則先生が進められている「ストリートメディカル」が面白い。 「医療は病気の為ではない、人間のためにシフトしないといけない」というコンセプトのもと、医

          未病対策

          後期高齢者の窓口負担2割増加を考える

          政府は22年後半から年収200万円以上ある75歳以上の後期高齢者の窓口負担を1割から2割に引き上げる。今後、少子高齢化が一気に進む中、現行の社会保障制度を維持することは難しく、負担増に踏み切るもの。 高齢者からの反発はあるが、当該決定で今後の社会保障制度が維持できるとは考えづらい。健康保険組合存続の観点から考えてみたい。 大企業の従業員が加入する健康保険組合の財政悪化が進み、ここ10年間で約半数の健保組合が従業員負担割合を引き上げ、企業分の割合を下げていることに加え、高齢

          後期高齢者の窓口負担2割増加を考える

          50歳からの転職

          先週、転職の面接を受け、無事に転職先が決まりました。50歳からのチャレンジということで不安はあったのですが、今は清々しく「第二のチャレンジ」が始まるというワクワク感で一杯です。 小生は現在、銀行で働いているのですが今回の転職で医療福祉法人にお世話になります。このまま仕事を続けていてもキャリア的にも人事的にも進展が見込めず閉塞感がここ数年続いており、転職を考え始めました。 今まで法人営業一本でキャリアを積んできましたが、企画の仕事に興味があり、少子高齢化が進む中、課題も多い

          50歳からの転職

          看護師の不足

          新型コロナウィルスの影響で差別や偏見が看護師を追い詰め看護師不足に拍車をかけた。これから少子高齢化が進み看護師不足が社会問題になる中、人材の確保が重要課題となる。 コロナ禍で医療従事者の心身の疲労はピークに達している。清掃業務の外部委託など看護師の負担軽減やメンタルヘルスケアの充実、危険手当の補助など国の支援が不可欠である。 看護師不足の背景には制度上の問題もある。2015年の法改正で離職時に住所、氏名などを都道府県のナースセンターに届け出ることが努力義務化されたが十分に

          看護師の不足

          半導体不足にみる自動者業界

          新型コロナウィルス感染拡大で2020年春先に大きく冷え込んだ自動車業界だったが夏以降米中2大市場を中心に新車販売の需要が大きく回復したため、各自動車メーカーは一斉に増産へと舵を切った。 それに伴い、半導体需要も大きく増加するが、半導体は生産に約3ケ月を要するため、供給の正常化には約半年近くかかる可能性があるといわれている。半導体の需要に供給が追い付かない事象は今後も続きそうだ。 半導体不足の要因がもう一つある。スマートフォンやパソコン需要の増加、IT化の流れによるデータセ

          半導体不足にみる自動者業界

          SNSが変える株式市場

          SNSが伝統的な株式市場の構造を変える。個人がSNSで集団となりヘッジファンドを倒すデジタル・ディスラプション(創造的破壊)が起こった。 「空売りの締め上げ」で事象は起こった。株を空売りした投資家は空売り用に借りた株を返す必要があり株価が大きく値上がりすると損失覚悟の買戻しが必要になる。資金力を武器に空売りの多い銘柄を買い上げていく手法として一般的に行われていたが、今回、アマチュアである個人投資家がヘッジファンド締め上げて買い戻しに追い込んだ。 個人投資家がヘッジファンド

          SNSが変える株式市場

          対デジタル・ディスラプター戦略

          対デジタル・ディスラプター戦略 既存企業の戦い方 (日本経済新聞出版) スタートアップ企業などがデジタル技術とデジタルビジネスモデルを駆使して業界や会社を破壊するデジタル・ディスラプトが頻繁に起こっている。既存企業のビジネスモデルでは考えられない新たなバリューがデジタルによって創出されている。 デジタル・ディスラプターはデジタルを駆使し急速にイノベーションを起こす。既存企業が規制のビジネスモデルに固執する中、迅速に規模を拡大し巨大な顧客基盤を作り上げる。既存企業のバリュ

          対デジタル・ディスラプター戦略

          健康課題の多様性

          健康課題の多様性

          投資家と就活生

          1月28日日本経済新聞で就活生と投資家の選択は必ずしも一致しないという興味深い記事があった。 現在、コロナ禍において株式市場が好調に推移。投資家の人気のバロメーターであるPBR(株価純資産倍率)、PER(株価収益率)で見ると、投資家と就活生の人気業種上位2業種は1位「情報、インターネットサービス」がPBR4.8倍、PER31.4倍、2位「情報処理・ソフトウェア・ゲームソフト」がPBR3.8倍、PER31.4倍と平均PBR1.4倍、PER19.5倍を大きく上振れている。 一

          投資家と就活生

          ニッチな市場

          2020年、シューズメーカーのニューバランス(NB)が「シューズを美しく見せるため」という着眼点でスーツを発売した。ファッションに敏感な若者のニーズを捉え、コロナ禍で在宅でも通勤でも使える共用系ファッションとして注目を集めた。 オアシススタイルウェアが立ち上げた「ワークウェアスーツ」も有名である。水道会社が母体のオアシスが若い社員の確保を狙い、お洒落で動きやすい作業着を考えたのがきっかけだそうだ。試行錯誤しながら「外回りをするワーカーが着る堅ぐるしくなく動きやすいスーツ」と

          ニッチな市場

          ヘルスケア分野のIT化

          ヘルスケア分野のIT化が進んでいる。 アップルは日本の医療分野に本格参入する。アップルウォッチを使った心電図計測サービスにより不整脈の兆候を捉え、脳卒中の予防に役立てる。又、TOTOは人の排せつ物などを分析して生活習慣などに関する助言をする「健康トイレ」を開発すると発表した 自治体の動きも活発化している。1月22日に新潟県で「にいがたヘルスケアICTフォーラム」が開催された。新潟県のイノベーション創出支援事業の一環として「ICTヘルスケア立県促進事業」を採択し、県を上げて

          ヘルスケア分野のIT化