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読んだ本の感想 2023/02

PodCastでも申し上げた通り、私、本を通読するのにかなりの困難を抱えています。
本の内容を咀嚼することを頭が頑張ってしまって、しんどくなるんですよね。
あるいは頭が諦めてしまって、何も残らないとか。

ただ最近、文庫本を毎日20ページほど、複数冊並行してなら死なない程度に読めることがわかったので、
毎月2冊くらい薄い本(うすい本ではない)を読んでみようかと思ったんですよ。
うっすらとでも頭に残ったものが得たものだと信じて、うっすい感想書いていきます。

『いけない』

関連性のある短編4本からなるミステリー小説で、
各短編の最後に、物語の真相を読者に問いかけるヒント(写真)が提示されて大どんでん返し、といった内容です。
本編自体も叙述トリック等のテクニックでミスリーディングを誘う上、各回最後の仕掛けもワクワクしながら読むことができました。
最終章近辺である登場人物についての秘密も明かされるので、「あのときの行動はそういうことなのか?」と読み返す動機となり、上手いんだな。
一部真相は読者の解釈に委ねられ、答えも一通りではないようですが…そういう小説なんでしょう。各人で合点のいく真相にたどり着けばいいのかな。
これ、続編が出ているのですが、未読。実はこの続編で全部スッキリするのか?

『乱読のセレンディピティ』

外山滋比古氏といえば、大学の生協で親の顔より見た『思考の整理学』。
この本はそれより2〜30年後くらいに書かれたんじゃなかろうか。読書論です。
この本では乱読(=いろんな本をやみくもに、軽い好奇心につられて、風のように読む)を一貫して推奨していて、
・熟読したのでは言葉として不自然な流れとなり、大事なものを取り逃す。ある程度スピードを持って読むことで見えてくるものがある。
・分野を縦断して乱読することで思いがけない化学的反応(=セレンディピティ)が起こる
というのが大まかな主張でいいと思います。
しかしこの本、大きな流れとしては一貫しているが、全16章で語られてるテーマはあっち行きこっち行きしていて、
内容も過去のエピソードと主張とを行ったり来たり。小さな論説文の集合体といったところでしょうか。
まさかこの本を読み通すのがそのまま乱読だったりする?ただ、この先生元々そんな書き方だったような気もしてます。
そういった意味の読みにくさを感じるものの、文体が飄々として重くないのでそのまま飽くことなく読み干しました。
読書に対する態度はこれで行こう。

というわけで毎月何かしらの本を読んで感想述べていこうかと思います。

さーて、来月読む本は?

屑奴です。最近『ぼっち・ざ・ろっく!』が話題ですね。
私自身、ぼっち歴はJKと較べるまでもなく、かつ承認欲求モンスターでありますので、
「なりたい、なりたい、何者かでいい」とAlexaに無茶振りをしたところ、
『あなたが何者かになるにはもうこれしかありません』と、
ダーウィン賞受賞のための岸壁へのルートを検索してくれました。
私の最後の旅行は蝦蟇倉市にある弓投げの崖となりそうです。
さて来月は、

  • 捏造の科学者 STAP細胞事件

  • ロウソクの科学

  • 知の技法

以上のうちいずれか2冊です。
来月もまた見てくださいね。滚・出・去♪ クケケケケケケ…




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