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ウサギノヴィッチにエッセイマガジン。主に短編小説の書評のようなエッセイ中心だが、文学周りだけでなく、サブカルやガジェットまで取り扱う、なんでもエッセイ。
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#純文学

人肉を食べるということ、昔の常識が今の常識に変わるとき

 どうも、お久しぶりです。  ウサギノヴィッチです。    約二ヶ月くらいの充電期間をいただいてからの復活、再開、season2の始動になります。    さて、充電期間中はなんにもしないでいた事の方が多く、本もあんまり読んでいるという意識がありませんでした。  ただ、再開一発目で、批評エッセイをやるということで、実際にはもうエネルギーは本当に充填されていたのだと思います。    今回は村田沙耶香さんの「生命式」の中の『生命式』です。  以前の批評エッセイの中で女性を取り上げる

「文学」について

 どうも、ウサギノヴィッチです。    昨日の予告通り、「文学」の話をします。    まだ、十連休から仕事に適合出来ていないのがあれで、以前みたいに休憩中に執筆することができないんですよね。  題材となる本は読めているし、だいたいなにを読むのかは決めているんですが、まぁまだグズグズだから、帰りの電車でポチポチ書くのもいいかなと思ってます。    んで、本題。 「文学」とは?  なんなんでしょうね?  僕は話すのは好きなんですが、なんか熱持って話されるとなんか僕が段々と冷めてい

大きなものに抗うことについて(ウサギノヴィッチ)

 どうも、ウサギノヴィッチです。    今日から四回に渡って同人誌の「N.G.T」(ナンバーガールトリビュート)のレビューをしていきたいと思います。  羊目舎の遠藤ヒツジさんが、リーダーとなり、そにっくなーす、オカワダアキナ、ウサギノヴィッチがナンバーガールの曲をお題として短編を書いた本です。  発行されたのは去年で、ほぼほぼ完売状態だったのですが、この度ナンバーガールが再結成するという事で再販が決まりました。    そうです、この数回のノートは宣伝です。    それでは一発

錯覚の春夏冬 ♯3(ウサギノヴィッチ)

どうも、ウサギノヴィッチです。 今日は錯覚の春夏冬の三回目です。 ・第一回 ・第二回 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 「お先に失礼します」  永井が定時にあがるとそのまま副都心線を使って、池袋に向かった。今日は、編集者との打ち合わせだった。永井は編集者と毎月一回打ち合わせをして次回作を見てもらっていた。地下鉄に乗っている間、彼はカバンから今まで出来上がった分のプリントアウトした原稿を読んでいた。とりあえず、短時間の間に見つかった

錯覚の春夏冬 ♯1 (ウサギノヴィッチ)

 どうも、ウサギノヴィッチです。    今回から週一程度に小説をあげていきたいと思います。  タイトルは、『錯覚の春夏冬』。  ここであらすじとか書くのは少し野暮かもしれませんが簡単に。    新人作家の永井は、早朝覚醒とインポテンツに悩まされていると大袈裟だが、患っていた。それは自分の心の中で抱えている闇とも言える悩みが起因しているところがあった。だれかにすがりたい気持ちがあるし実際彼女いるが、それは違うという二律背反の気持ちがあった。  そんな気持ちは噯気にも出さなかった