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【インドネシア漁民たちの所得向上への挑戦】自分自身が働いて何を残すかを考える

なぜ働くのか


生活をするため、生きていくため、人として成長するため、やりたいことをするため。


働くことで人生のモチベーションを上げているのかもしれませんが、ふと働く理由が満たされた場合、仕事をする意味を失うこともあるでしょう。


多くの人は、働かないと生きていけない、食べて生活するために仕事をしないと、と考えていることでしょう。もちろん、人脈をつくり将来に備えて、キャリアを築いて、スキルを磨くことも大事です。
豊かな人生を歩むためと思って一生懸命仕事をすることは、一体何でしょうか。


真剣に仕事をする、熱心に仕事をすることで、社会的地位も得ることができます。

ただ、ふとこのままで良いのかと自問する瞬間があります。


生活のため以外に仕事をする理由を考えても良いのではないだでしょうか。


仕事として行う行為=社会的ビジネスとして、働くことと社会貢献は両立できるのではないかと考えるようになりました。


人生は何を得るかではなく、何を残すか

インドネシアの漁民が低所得で苦しんでいます。

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漁民は、魚を獲って生計を立てていますが、その獲った魚は仲買人を通して集荷人に渡されます。

インドネシアでは日本の漁業組合の組織がないので、漁民は直接仲買人と売り買いをします。

集荷人が仲買人から魚を集めて市場や加工業者に販売する仕組みですが、集荷人仲買人のトップがビックボス(大親方)で、複数の漁民グループを束ねています。


ビックボスのもとに魚が集められ売りさばいて、巨額の富を形成します。
漁民は、魚が潤沢に獲れれば、その分の収入を得ることができますが、海が荒れてしばらく漁に出られないこともありますし、季節によっても獲れる魚が違ってきますし、病気になることもあり収入が安定しません。漁民も家族があるので、食べていくには借金をすることになります。

お金を借りる場合は、日本ですと銀行から借りる事になりますが、インドネシアの漁民は担保となる資産もないので、銀行口座をつくることができません。もちろん貯金もなく、その日暮らしです。


漁民は、お金がない時に誰に頼むのでしょうか。
答えはビックボスです。ビックボスからお金を借りて、生活をします。
漁民は魚を獲ってビックボスに返済します。


この仕組自体は、社会的秩序が守られていて良い関係に見えますが、銀行のように公的に守られているわけではなく、あくまで個人間の取引になります。
この仕組は、資本主義同様で、ビックボスは巨額の富を築きますます豊かになり、漁民は借金漬けの生活でいつも貧乏です。魚を獲っても借金が増える負のスパイラルになっている漁民がほとんどです。


どうにかこの状況を解決したいと考え、インドネシア政府と一緒に取り組みをしています。


漁民に直接働きかけを行い、市場価格よりも高い価格で買取保証できないかの仕組みを作ろうとしています。


その代わり、漁民には獲れたての新鮮な魚を持ってきてくださいとお願いします。


インドネシアは暑い国です。魚は温度に弱いので、処理が悪いとすぐ鮮度が悪くなります。


魚を冷やす氷、魚を外気から守る保冷ボックス、魚を漁獲して24時間以内で持ってくる物流など、支援を行います。


この鮮度が良い魚を日本が買ってあげるだけで、漁民が豊かになります。
特別なことは、なにもしていません。


ただ、問題を解決するだけです

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当たり前の事です。
ボランティアではなく、仕事として稼ぐ=社会貢献は仕事と両立できると信じています。

一般の人は、お金を稼ぐか社会貢献をするか悩みます。

やりたいことをとるか、生活をとるか、何も選択しない人も多いでしょう。

ビジネスは利潤をとるもの、社会貢献はもうからないと言われていますが、どうしたらできるか考えています。

ビジネスと社会貢献は両立できると信じています。

自分がやりたい事をやろう、たしかに簡単ではないが。


枠組みやスピードだけではない。形はどうだって良いし、変な枠組みはやめようと思う。


人生の価値は、何を得るかではなく何を残すか。


自分自身が何かを残す事ができるかを考えていきたいと思っています。

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習慣にしていること

いつも最後まで読んで頂きありがとうございます。サポートしていただければ、いつも新鮮な魚を獲ってきてくれるインドネシア南スラウェシ州マカッサルの漁民達が少しでも生活が豊かになるような、国際協力に役立てさせていただきます。今はコロナでインドネシアに行けませんが来年から本格始動します。