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とある個人がみたトランスジェンダー問題を2018年から記してみた。

注>こちらは時系列など前後します。あくまでみたもの。穏やか版。おそらく非難轟々だろうと思う。でも仕方ない。こうだったのだ。

2018年11月28日、トランス女性を女性として見るべきか否か、というのがあった。

古い友人とのDMを参照した。「トランス女性を女性としてみるべき」という群と、「トランス女性は女性です」ということに慎重になるべきという人々、そしてそれに反対する人もいた。


ここで強調しておきたいのは、あくまで自分が個人的にみてきたことをここに記しますという事。TLの流れはそれぞれに違うし、お互いに同じ時をみてきてもタイミングで違うものをみていることもある。このnoteの間違っているというところは後日訂正するかもしれない。どうか全否定などを出来ればしないで、穏やかにやりとりしたいと希望します。記憶は不確かなものでもあるけれど、可能な限り事実の確認もできたら良いなと考えます。



「トランス女性は女性です」というタグがとってもインパクトが強かったのを覚えている。

同時に、なぜトランス男性のことを言及しないのだろう?と疑問もあった。現実にある性犯罪の多さ。

トランス男性は、脅威ではないという結局は身体的な問題だから、という結論はすぐに導き出された。トランスジェンダー男性が男湯に手術後に入った、でも男性たちはとてもおかしな表情をして迎え入れていた。「元女のひとなんでしょ?」というような。トランスジェンダー男性は、男湯に入れてくれと主張する必要がない。脅威ではないから希望すれば入れる。けども、それも安全性ということからみたらどうなのだろう?

「トランス女性は女性です」という主張は、「私は女性です」と言いながら女子トイレや女湯に入り込む男性犯罪者の多さ、被害者の多さに日々うんざりしているところに突然やってきた。

2018年の終わりは大混乱だった。

「トランスジェンダーとは?」という記事、こちらをご覧ください。↓良くまとまっているので...


LGBTに配慮すべし。差別は論外。よって、「トランス女性は女性です」と言い切らない人は差別者に断定される流れが生まれた。

様々なところで「トランス女性は女性です!」というスローガン、もしくは踏み絵が大手を振った。

次々とみな、「そうです、トランス女性は女性ですよ」と「私は女湯に男性器がついたままのトランス女性が入ってきても受け入れます」と表明するひと、その人々が「差別をしないひと」として認定をされていった。


そこに違和感を感じるひと、異議を唱える人は次々「トランスフォビア」と糾弾され、ツイート内容も削除しろ!など詰め寄られたりアカウントを削除したり、「トランス女性は女性です」「もう二度とトランスのことは話しません」と誓わせられて口を噤まされた。

当時とても、結束力の強かったTRAたちの連携プレーにより、多くのアカウントが消された。大袈裟に感じるかもしれないけれど、どんどん消えていった。自分のところにも「もうここにいることがキツイから、アカウントを消そうと思う。今までありがとう」とDMで言ってくる人もいた。

作家のアカウント、芸能人のアカウントが少しでも「トランス女性が女性スペースに入ることにより起こることへの心配や懸念事項」をツイートするとあっという間にTRAとAllyたちが複数でやってきて「それは差別的な発言だ!すぐに削除して。差別をするなど、恥を知れ」と追い詰めていた。まるでイナゴの群れのようだった。してはいけない”差別だ”と言われて怯まない人は少ないだろう。すぐに発言を撤回するか、謝罪の意を表明する人が多かった。

この時期は本当に、真剣にキツかった。


2019年、前半になり徐々に理解度が上がっていった。トランスジェンダーはアンブレラタームであり、トランスセクシャル“だけ”を指すのではないとわかった。


当初、多くの人々が誤解していた。「トランス女性」は、トランスセクシャルであり、性別を女性に変えたい/変えている人だと。それなら女性スペースに入ることは問題ないよね!だからトランス女性は女性です!ってスローガンに賛同しますという人も多かったように思う。

しかし何かおかしいと半年間あちらこちらで問答が繰り返され、少しずつ明らかになっていった。

2019年2月、ナヴラチロワ氏がトランスジェンダー選手の不正について発言し、彼女は非難された。一時的にトランスを薬によりして、引退後戻り子どもをもうけることが可能なことについて、それはフェアではないと。とても納得のいく話だ。


「ち○こ股にはさんでちーっす」「女子高生や女子中学生が好きなのかわからない、どっちもすきなのかも」「男子中学生を捕まえて調教したい」などなど、性的にアウトな発言ばかりをする人たちばかりがトランスジェンダー当事者として浮上していた。「くたばれ!GID!」のチラシ等もひろくみられるようになった。

女性側は性被害者、サバイバーや被害を心配する人が声をあげていた。トランスジェンダーに対しての差別的な声はなかった。

【被害にあった事があるから、男性が怖い、男性器をつけたまま女子トイレ、女湯に入らないで欲しい。】

こういう切実な願いだった。それを、TRAたちとAllyたちは「性被害をトランスジェンダー排除に利用するな!性被害が怖いなら家を出るな」と言ったり「トランスジェンダー女性も女子トイレで性被害にあっている」と主張し出した。

そもそも話がずれているのでは?という点が見逃されていた。女性達は安全の話をしていて、差別問題とは違う話だ。混ぜるな危険。

トランスセクシャルだけではなく、トランスジェンダーの広義の意味、性別を手術したりしない、パートタイマートランスジェンダー(平日は男性として仕事をして、休日だけ女性として過ごす)もいることがわかってきた。そのような人が女湯に?女子トイレに?それはどうなのか。


ここで強調しておきたいのは、声をあげていたのはフェミニストだけではない。女性たちが、様々に声をあげていた。子どものいる女性も多かった。それがいつの頃からか「TERFがトランスジェンダーを排除している」と指摘されるようになったが、フェミニスト自認の女性が少ない状況で、本当にフェミニストがトランスジェンダーを排除しているというのが成り立つだろうか?


お前たち、ターフのせいでトランス女性が○ぬぞ、という恐ろしいことば。

「トランス女性の定義は?」と聞くことだけでも「ターフ!」「差別主義者!」とレッテルを貼られて多くのTRA,Allyのひとたちが一人に対して複数で非難の声を浴びせた。

これ以上お前たちがこの話を続けるのなら、ひとがし●、と繰り返された。

そのうちに「友人がTwitterの荒れようをみて耐えられずに命を絶った」というブログがでてきた。

またここで、「トランス女性は女性です」と言えない女性たちはアカウントを消し、去る流れが再びできた。

WANでの署名運動があった。トランス問題ではWANはTRAの側につくのか…

そういう失望が広がった。

しかしそこから少しして、千田有紀先生が疑問をツイートしたら例の如くわーっと集団で差別だと断じられた。結局アカウントを削除して、文章でお答えしますということになり、とても残念だった。やっとアカデミアなフェミニストがこちらを向いてくれたと思ったのに。

千田先生のツイッターアカウントの復活を希望します。

誤訳が広まっているのは問題だと思うし、それをもとに誹謗中傷をするのも行き過ぎだと感じる。原文を読むべきだ。


トランス女性の定義とは___?

「トランス女性の定義」これは2020年の今でも答えがかえってきていない。

トランス女性はトランスセクシャルであり、身体や戸籍を女性に変えたり、女性として生きていきたい人のことだと考える人は多いと思われる。自分も、当初そう考えていました。

しかし、

・平日は男性の姿で、休日だけ女性になるパートタイマートランス女性

・女性の格好をすることで性的興奮を得るオートガイネフィリア

・ただ女性の格好をしたいだけのトランスヴェスタイト

・ドラァグクイーン

も、広義に「トランスジェンダー女性」として分類される。

手術【SRS性別適合手術“Sex Reassignment Surgery” (SRS) の訳語】を受けてまでも女性として生きたい人がトランス女性だと認識違いをしていた。「トランス女性」の指す範囲がとても広いことが誤解の原因である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%80%A7%E5%88%A5%E9%81%A9%E5%90%88%E6%89%8B%E8%A1%93

男性器がついたままでも、手術をしないままであっても、セルフIDだけで診断なしで「女性とする」というのが認められた国でおこったことを調べていくと愕然とした。

彼らは女性なので、犯罪をした件数は女性としてカウントされる。

刑務所は女性刑務所へと自ら希望し、女性たち(刑務官も)を強姦していた犯罪者もいた。カレン・ホワイトの事件。

トランス女性は女性です、と定義を確認しないままにその自称女性を女湯に招き入れたら?

女子トイレで子どもと鉢合わせたら?

トランス女性が幼い子を襲い、被害に合わせたという事件もある。

https://www.excite.co.jp/news/article/Real_Live_44193/

・トイレ問題が大変なのだ、という主張に対して、男女共用トイレだけで生活をすることも可能では?と問いかけて実際に検証した人も。

https://ameblo.jp/jokerquestion/entry-12508089718.html


・トランス女性は女性ですよ、差別はいけません、と言ってくる男性アカウントがたくさんいました。「これからはアホフェミじゃなくてターフちゃんっていおう!」など。

・「立場上しばけないので、そちらにお任せしますね」としばきの依頼をしていた人も。

・「ようじょのパンツが・・・」と過去にツイートしていたのに「トランス女性の権利は〜〜」と偉そうにいってきた人など。

・「女湯に入れますか?はい、入れます。裸を見ることができますか?娘とセットでみれますよ」「いいな〜」と盛り上がっていたり。

・「空港でみかけた金髪ロリ幼女」「男子中学生を調教したい」

・「くたばれGID」

・これ(男性器)はガールズディックだ。ガールズディックをしゃぶれ

・男性器のついた女性もいます。

などなど。引くような発言は数多くある。

女性スペースにいかにして入り込むか、女性をどのようにコンテンツとして楽しむか、そういう会話がトランスジェンダー達の間で、また男性達の間で面白おかしく繰り広げられた。それを受け入れろと言われても、なあ。


2019年後半から、当事者たちの声が聞こえてきた。


それまで規格外のTRAの声が大きかったが、少しずつ「埋没していたかったけど、あまりにひどいので実情をツイートする」というアカウントがみえてきた。


もちろんトランス女性もトランス男性も非トランスも、それぞれ言いたこともあるだろうし、別々の人間だ。理解できないこともあるだろう。

このnoteでは「シスジェンダー」というのをあえて使っていません。それは、非トランスの人がもしかしたらトランスしたいと思っているかも知れないし、トランスの準備中かも知れない。また、トランスジェンダーを知らないけれど違和がある人かも知れない。その人が表明するまで誰にもわからないことなので、そこを決めつけるのは間違っていると感じています。

トランスウーマンに対して、ナチュラルウーマンと言った言葉が差別的であり、だから”シス”ジェンダーという言葉があとから作られたということです。トランス女性に対してシス女性と使わないと間違っているというひともいるが(いた)、今ここではシス女性という言葉は使う必要はないと考えます。


JKローリングの言葉が差別的だと流れてきた。


何かと思い翻訳で読んでみた。



J.K.ローリング、トランスジェンダーを巡る発言での大炎上に対し声明を発表発言の真意を長文で語るwww.harpersbazaar.com

「私が今こうしたことを言うのは共感を集めるためではありません。これは、私のような経験を持つ大勢の女性たち、“女性/男性専用のスペース”について懸念を持っていることで、偏狂な人間だと中傷されている人たちとの連帯感からの発言です」


TERFとして中傷されている人たちとの連帯感からの発言。

連帯したいと思ったし、ローリング氏の主張は間違っていないと思う。

しかしそれに対してエマ・ワトソンたちが反対意見を表明したのは残念だった。彼女の動画で「トランスジェンダーを知らない人が反対するのだと思う」と話していて、あぁ、やっぱり話がズレていると感じた。

トランスジェンダーを否定したり排除するものではない。そもそもフェミニストではなく、女性たちが心配の声をあげていたことは前にも指摘した。

それを「フェミニストが」と断定するのは何がしたいのだろう?

フェミニストにそんな力があるのだろうか。名乗るのも躊躇われるフェミニストという肩書きに?

そんな力があるのなら、もう少しまともな世界になってると思うんですよ。いやまじで。


これは、ただ女性をやっつけたいだけのように感じている。

そもそもTERFとは、「トランス排除的なラディカルフェミニスト」ということだ。

そしてトランス女性はレズビアンにも迫っていく。俺たちは女性だから女性として受け入れろ。女性スペースに入らせろ。

「それは無理です」というと差別、TERFと言われる。

↓この記事に、色々まとまってありますので是非お読みください。

https://www.nhk.or.jp/seikatsu-blog/1400/281059.html


追記:「トランスジェンダーの定義を、と言われたから説明しよう!」という周回遅れのツイートをみてしまった。定義は初めのところで記事を引用させて貰った。「定義をすることそれ自体が差別になるからだ」といってる周回遅れさん。違うんだよ。移行時や色々な場合があるのはわかっている。調べれば記事も沢山ある。そんな事が知りたいのではなく、トランス女性は女性ですのスローガンの時から明確にしなかったのはTRA側であり有耶無耶のまま強行突破しようとしていたという指摘。ドヤってる所にすまないが、そうじゃないんだ。



トランスジェンダーを受け入れないのは誰なのか?


今回のWANの石上さんの文章を受け、波紋が広がっている。中にはとても怒っている人もいた。「私は性被害者であるがそれをTERFが認めないだろう、受け入れないだろう」と。

性被害者としての言説を丁寧に説明しても受け入れなかったのはそちら側で、差別と断じてきたのではないか、と思ったし、トランスジェンダーの性被害を認めないのはこの社会ではないだろうか。

この社会の構成は、男性たちだ。トップに女性はとても少ない国。男性中心社会で、そこからはじかれてきて苦しみを味わっているのは、トランスジェンダー女性も、女性たちも同じでは。

だったら手を取り合えるはずなのになぜいがみ合うのか。

必要ない。手を取り合って男性中心社会をぶっ壊そうぜ、と思う。

あくまでもフェミニストを悪者にして、差別だ、排除だと主張する人は何をしたいのだろうか。

驚いたことに

「フェミニスト現象学入門」〜経験から「普通」を問い直す〜稲原美苗・川崎唯史 中澤 瞳・宮原 優 編

という2020年6月にでたばかりの本。これの115頁に「性別違和」とは何か?という文章がある。

フェミニズムの本に。トランスの。

藤高氏はフェミニズムがシスジェンダーのものになっていておかしいという。何もおかしくない。シスジェンダーの問題が解決できていないのに先に進まないでくれと、待ったをかけたい。他の章では、女性らしく走るとは何か、などフェミニズムの話なのに、なぜか突如トランスジェンダーの話が入り込んでいる。


いま2020年8月に起きているのは、トランスジェンダーを認めないフェミニストを糾弾する動き。


これで何をしたいのだろうか?差別者だと断じることでどんな道がひらけますか?

あなたは「差別者」とフェミニストを非難する前、医大で女性が点数を付与されず、差別的に試験を落とされたことにはどんなアクションをとっていたのか、お聞きしたい。

行動が大事。あなたはそのアクションの先にどんな未来を思い描いていますか?


オードリー・タン氏は、記事中「トランスジェンダーは、女性でも有り男性でもある。色々な立場の人に寄り添える」と話している。

オードリー氏の話を聞いて、前に進めるヒントをもらうのも手ではないだろうか?誰かを責めて、何かが変わるだろうか。

しっかりとかんがえてゆきたい。

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