【思考】シェアリングエコノミーの可能性②

3か月程前にこんな記事を書いた。
時間が経つのは本当に早いものだと改めて感じたのは置いとく事にする。

内容は

・シェアリングエコノミーとはコミュニティを形成することである。

・知識や時間もシェアできるのでは?

・会社や組織にも取り入れられるのでは?

そんなことを漠然と考えている記事だ。

特に三番目の「会社や組織にも取り入れられるかどうか」については、組織内の人間が同じ熱量を持ち、同じ方向を向いてないと難しいと考え、またの機会に持ち越した。

あれから他の事例も交え、思考は続けていた。

シェアリングエコノミーとは

結局のところシェアリングエコノミーって何だよ、と考えてみた。

「シェアリングエコノミーする」なんかパッとしない。

「シェアリングエコノミーの組織だ」これもいまいちしっくりこない。

シェアリングエコノミーとはどのような状態、どのようなコミュニティなのかを考えた時に、しっくりくる形容が浮かんでこなかった。

逆説的に、シェアリングエコノミーとは在り方の話ではないかとの結論に至った。

目的としては「リソースを効率的に分配、共有する」ことだが、それを手段として明確に割り振ってしまうと、それは(上下関係のある)命令に外ならず、極論「階級制」に似ている体系になる。

コミュニティに属している人間が相互的に利益を享受できる体系こそ、シェアリングエコノミーという在り方なのだろうと思う。

よって「知識や時間も共有することはできる」が、与えられる知識と与える知識のバランスがとれている状態が当たり前ではないという事を理解した人のみが加入できるコミュニティになり得そうだ。

「会社や組織」も年功序列や既得権益などの関係をフラットにできて初めて考えても良いものかもしれない。

日本の社会だと難しそうだなというのが率直な感想だ。

副業が推奨される時代

少し前なら考えづらいが、周囲の人が勤めている企業は副業を推奨する企業が多い。
これは少子高齢化や、都市の人口集中によるところが大きいのだと思う。

限りがあるリソースを共有するという意味ではこれもある種のシェアリングエコノミーなのかもしれない。

確かに職場単位での生産性を上げ、他の職場でも活躍ができるということは、労働者にとっては賃金が底上げされ、職場や社会にとっては働き手が増えるし税金も落ちるということではある。

ある種win-winではあるのだが、労働者のプライベートな時間は減っていく一方だ。

多くの場合は労働者も望んで副業やら兼業をしているのだろうが、休息がとれずに健康が侵害され、結果パフォーマンスが落ちたり、最悪働けなくなったりする場合もある。

このように、一見相互的なメリットがあるように見えて、実は搾取の影が見え隠れするシステムでもあるのかもしれない。
シンプルに陰陽の考え方みたく、メリットの裏にはデメリットもあるという話なのかもしれないが。


考え方によってはまだまだ考察が続けられそうだ。
一見シンプルなシステムなのだが、コミュニティの均衡や管理者の存在を広く考えていくと理想の形が変わってくる。

今後も色々な事例からシェアリングエコノミーを考えていく事とする。








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