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投資家から起業。経営者として目指す会社の姿

空前絶後の対話革命を起こしたいコンシェルジュ太田です。

先日採用面接の中で候補者の方と議論する機会があり、創業当初の想いを再認識したんですが、ここ最近当社に入社された方などにはあまりコミュニケーションが取れていなかったなと反省しまして、改めてまとめておこうと思い筆を取りました。

どんな会社にしていきたいのか

スタートアップ企業は誰かがまずファーストペンギンとして飛び込むことで生まれる企業体です。2016年当時を振り返ると、我々の場合は太田と白倉が当時のシェアオフィスで議論を重ねることで事業の方向性が決まりました。

対話インターフェースのAPI開放が始まった2016年、その先駆けとなるべく「対話の自動化で世界を変えるんだ」と創業したのが株式会社コンシェルジュです。孫正義さんのソフトバンク創業話でも1年半ほどあれこれ悩んで当時の事業を決めたとありますが、この会社は何をやる会社なのか、どういう会社にしたいのか、当時オフィスには白倉と僕の2人しかいませんでしたが、来る日も来る日も悩みました。

当時は特に分かりやすくC向けサービスの自動化が語られていた記憶があります。対話インターフェースを通じた旅行の予約、飲食店のレコメンド、情報の取得から問い合わせ対応に至るまで色んなことがチャットで自動で行われるという世界感が描かれており、現時点でも既に実現済のことから未実現のことまで様々ですが、今も「やっぱ便利だよね〜」と思うことも多く色褪せない感覚を持っています。
なぜなら、対話というインターフェースが一番現代にフィットしておりその可能性は無限大であるという状況は今でも変わらないためです。

ちなみに当社のミッション「テクノロジーで、対話の可能性を広げる仕組みを創る」というのは上記のような便利な世の中を実現する上でのプラットフォーマーとして色んなニーズに応えられる仕組みを作って提供するぞ!という想いから生まれました。そう考えると創業当時の議論がその後の方向性に大きく影響する感じがしています。
さて、どのような事業をやるかという議論においては色んな軸が机上に上がったのですが、特に2つの点が議論になりました。

①グローバルに戦える事業なのか

  • 対話の自動化が始まったのは2016年。世界中どこをみても先行しているプレーヤーはいないし、これより前のタイミングでやれることは非常に少なかった。まさに参入するにはこれ以上ないタイミングではないか

  • 当時成功事例として持て囃されていたのは例えばシェアリングエコノミーのユニコーン企業であるUberやAirbnbでしたが、創業は2008-2009年と相当早期に取り組んでいることがわかります。やはり事業成功の観点でタイミングは非常に大きな要素ではないか

②飽きることなくずっと取り組める事業なのか

  • これは創業者のキャラクターにもよると思いますが、我々の場合はC向けの事業(スマホゲームとかSNSとか)はそもそも候補に上がりませんでした。。。どちらかと言えば技術的に難しくテクノロジーで課題を解決するB2B事業、それでいてその技術による課題解決の社会的インパクトがあって中長期的に面白い分野であるということは取り組む上でも重要じゃないかと思いました

世界を目指す会社になる

上記候補者の方と話している中で、「太田さんは元々投資家サイドにいてそこから起業家になったと思うんですが、あまりそういう人って多くないのでその観点で特にこの事業がイケると感じるものってありますか」という質問がありました。

おそらく投資家サイドで事業に対する魅力をどう評価しているかという質問だったのですが、残念ながら自身が投資家としての素質があるとは思っているわけではなく、確実にこの案件儲かる!と思ったからやっている訳ではありません(笑)。

ただ、投資家側として色んな起業家を見た中で言うと、結局成功する人は地道に根気強くブレずにやっていく人なのかなという気がしており、その事業アイデアが本当に素晴らしくてそのアイデア一本で大成功!という事例は本当にレアケースという感じがします。
さらには、例えば上場まで至ってもそこがゴールではなくずっと道は続きます。人生も同じで、少し良い思いをしたからといってそれで終わりではなくその先も続くことを考えると、いかに高い目標を設定しそこを目指して愚直に進んでいくことが結局は大事なんではないかという思いが個人的には強いです。そのためにも、まずは上場する。
このハードル自体が高いし今時点のマーケットが不安定であることは間違いない。でもやると決めたらやるんだ、そして世界を目指す会社を作るんだ、という強い思いを持って日々進んでいます。

余談ですが、数年前にサンフランシスコで英語圏でどうやったら事業展開できるのか模索したことがあります。当時現地で借りていたオフィスのすぐそばにSalesforce Towerがあって、「どうやったらあんなでかいビルが建つんだ・・・」と毎日圧倒された記憶が今でも強く印象に残っています。

サンフランシスコの夜景にも圧倒されました

似たようなことは京セラの稲盛さんも仰っていて、創業当初はソニーやホンダが既に大企業だった時代だったのですが、そのような企業を見て「ソニーやホンダはどうやってあんなに大きくなったんだと日々感じていた」という趣旨のことを言われておりました。現在のGoogle、Salesforce、Microsoftのような大企業を我々が見るのと同じ思いで経営の神様も当時は苦労されていたのかと思うと勇気づけられる思いです。

人が成長する場を創る

企業が存続するためには、その企業が営んでいる事業が社会に役立つことが当然ではありますが、その事業成長の過程の中で少しでも関わってくれるメンバーには、この会社で働いたことが自分の成長につながる、もっというと人生の糧になる、そんな会社にしたいという考えは創業当初からあります。

分かりやすく言えば市場価値が上がるということなのかもしれません。その会社で頑張ってた人であればどこでも通用する、どこでも評価されるという場を創れることは経営者としても理想形なんだろうなと思います。それには、当然ですが会社が成長しなければ実現不可能ですし、相当な時間を要するでしょう。逆に言えば、そのような会社が生まれること自体がある意味社会貢献であり、挑戦する価値が十二分にある、いわゆる「事を成す」ことにつながるんではないかなと思っています。

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