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大学で中1の文法から学んだ元サッカーバカが世界4位の大学に挑戦した話

経営学部 丹野 健心


はじめに

俺、私にこんなことできるかな、と夢に制限をかけているあなた。
神奈川大学とかきついな、と絶望を感じているあなた。
大学は人生の夏休み、と考えて遊びを優先しようとしているあなた。
そんな神奈川大学生のあなたに、
勇気と希望をもってほしいと思い文章を書かせて頂きました。


サッカーバカ

なんでサッカーバカ?
私は高校3年生までプロサッカー選手を目指して、山梨学院高校でサッカーに全てを捧げていました。どのくらい捧げていたのかというと、勉強する時間もサッカーをした方がいいと考えるほど、勉強の優先度は低く勉強はほとんどしていませんでした。
ではなぜサッカーを辞めたのか。それは高校3年生の1年間を怪我で棒に振ってしまうことになったからです。絶望でした。ずっとプロになるという夢を掲げて生きてきていたのに、怪我でプレーができずプロになるどころか大学すらもサッカーで決められない。夢がなくなった、そんな状況で神奈川大学に滑り込みました。

高校2年時


中1の文法書

2019年4月、大学一年生の私は留学を夢見て湘南ひらつかキャンパスの隅っこにある小さい英語教室に飛び込み、「英語を教えてください」と、今ではとても感謝しているNさんという方にお願いをしました。まず、TOEFL ITPの過去問を受けるように指示があり、それを解いて答え合わせが終わると、差し出されたのは中1の文法書でした。
正直、嘘だろ…、もう少しできるだろ…とショックでした。過去問の結果は全問不正解で、分かった気になっていただけで全く分かっていませんでした。その日から私の英語学習の日々が始まりました。

ここから始めました(笑)


コロナ禍でも留学に行った理由

コロナ禍でも恐れずに留学に行った理由は主に二つです。

一つが世界にいるトップレベルの人たちと自分の実力の差を測りたかったからです。日本はとても学歴を気にする社会だと思います。例えば、その人自身の実力とは関係なく、学校の名前だけで選択肢が広がったり狭まったり。一時期私は他大学の修士課程への進学を考えていましたが、勝手に限界を決めつけられ、あしらわれてしまった経験があります。その経験から、高学歴と言われる人たちには敵わないのではないかと感じ、怯んでしまい本当の自分を出せないこともありました。そういった状況だったからこそ、思い切って世界のトップレベルに飛び込んでみて、どうなるのか、自分を試してみたいと思いました。

そして二つ目がプログラミングを本格的に学びたかったからです。私はプログラミングを2年半ほど独学で学んでいました。しかし、独学であるため、正しい使い方ができていないのではないか、もしかすると赤ちゃん言葉のようなプログラムしか書けていないのではないかといった思いがあり自信を持てませんでした。そういった状況もあり、世界トップの場所でコンピューターサイエンスの基礎をしっかり学ぼうと思いました。


留学の詳細

今回の留学は、主に3つの目的がありました。
1つ目は世界のトップレベルとの差を測ること、
2つ目は独学しているプログラミングの実力を測ること、
最後はプログラミングの基礎技術を習得すること、でした。
留学の詳細は以下の通りです。
場所:アメリカ、カリフォルニア州、バークレー
大学:UCバークレー
学部:コンピュータサイエンス学部(学部別世界ランキング4位)
期間:2ヵ月
取得単位:8単位(各4単位)
履修科目:プログラミングの授業を二つ
成績:A、B
宿泊:インターナショナルハウス

留学先のキャンパスの有名スポット


留学に行った結果

授業面では自分のプログラミングのレベル、英語力に不安があったため、正直、最悪0点でもいいかなと思っていました。ですが結果的に、AとBの成績を取ることができ、意外とやってみたらなんとかなるもんだなと思いましたし、自分の実力に自信がつきました。

成績


交流面では、出発前に抱いていた不安は嘘であったかのように友達に恵まれ、友達と一緒に数カ所旅行(ニューヨーク等)もできるなど、思ったより普通にコミュニケーションも取れました(普段話さないような話題にはまだやや難あり)。
トップレベルとの差の面では、世界のトップレベルにはもちろん「頭良いな」という人はいましたが、コツコツ努力するという努力型の人がほとんどでした。ですので、圧倒的な差があるとは全く思いませんでした。また英語が上手か下手か、それくらいの違いでもあると思いました。とにかく努力をコツコツ続ける、それが彼らとの差を縮め、追い抜く最善の策だと感じました。

友達


私の将来

ここまで偉そうに語ってきましたが、私はまだ社会で何も実績は残していません。
私の目標は、起業をし経営をしていくことなのですが、まだ明確な自信を持てるアイデアすら得られていません。ですが、私は何もしてないわけではありません。日々アイデアを考えていますし、少しでもいいと思うアイデアがあればアプリの作成に挑戦しています。
起業をし成功をするという目標とは別に、直近の目標は来夏にスタンフォード大学に留学をすることです。そのためにTOEFL100(あと23点!)、アプリを最低一つ開発、株式取引を上達させるという目標をかかげて努力しています。
卒業後は、2年間コミュニティカレッジで武者修行をし、英語力、プログラミングスキルを伸ばして、2年後にアメリカでビジネスに専念(収入を得ること。就職or自分のビジネス)または修士を取りたいと考えています。


制限をかけるな、学びから逃げるな、とにかく行動を起こせ

私は入学当初、いわゆる一流大学ではなく神奈川大学に入学したことで、自分を制限してしまっている人を多く見てきました。そういった方達はどこか将来を諦め、授業を真面目に受けていなかったり、大学は人生の夏休みという迷言を信じて遊びを優先していたような気がします。偏差値は他大には負けてしまうこともありますが、入学した大学がどこかではなく、自分の可能性を信じ努力を続けるべきだと考えています。
だからこそこれを読んでくださっている皆さんには、
制限をかけるな、学びから逃げるな、とにかく行動を起こせ
この想いを伝えたかった。
中一の文法から勉強を始めたという恥ずかしい事実からは、皆さんに「だったら俺、私でもできるじゃん」と希望を持ってほしかったから、また留学の結果からは、「努力を続けたら結果が出るんだ」と感じてほしかったから書きました。
私の文章を通じて、1人でも多くの神大生が勇気を奮い立たせ、希望をもってくれたら幸いです。


〈最後に〉支援してくれる機関

ここまで読んでくださりありがとうございます!留学行ってみたいけどやっぱりお金がかかるから無理だと思われている方も多いと思います。そのような方、支援をしてくれる機関の門を叩いてみるのはどうでしょうか。私の留学先の友達は、「トビタテ!留学JAPAN」という機関から支援を受けて留学に来ていました。ほかにも支援してくれる機関はいろいろあるかもしれません。ですので興味のある方は、まずは一歩踏みだして調べてみてください。