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父の一言が駅伝への夢をつなげてくれた

京都出身の工学部のボクは、大学の給費生制度によるサポートを受けています。そして陸上部に所属して箱根駅伝を目指しながら、高校時代には実現できなかった学業との両立に励んでいます。給費生同士の交流や独自の海外研修などにも参加し、大学生活の充実度は高校時代の数倍です。

箱根駅伝を目指し、神奈川大学へ進学

小学生の頃からずっと陸上を続けてきたボクにとって、箱根駅伝に出場することは、長年の夢でした。そこで大学進学にあたっては、箱根駅伝を狙える大学であること、そして学費が抑えられる大学であることを念頭におき、関東の国公立の大学を中心に志望校を選んでいました。

そんな中で、あるとき父から神奈川大学に「給費生制度」があることを教えてもらいました。神奈川大学は箱根駅伝の常連校でもあり、給費生制度は奨学金の4年間継続受給が可能で返還義務がなく、学費だけではなく、自宅外から通う学生には生活援助金も支給されます。ほかの大学にはほとんど見られない「生活費の支援」があることで、私立大学であっても経済的な負担を感じることなく、学業と陸上に専念できると思い、進学を決意しました。そして、幼い頃からものづくりが好きであったこと、そして、経営にも興味があったことから、ボクは、工学という専門分野を経営の視点も取り入れて学ぶことのできる工学部経営工学科を選びました。

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海外研修で得た経験、そして仲間たち

念願かなって入学すると、給費生の1年生を対象に、夏休み中の3週間にわたるイギリスのヨーク大学での「給費生海外研修」がありました。古い城壁が残るヨークの街は、まるでボクの出身地である京都を思わせるような、歴史ある街並みが印象的な地域でした。

ボクは留学前、英語を間違えることを恐れて、自分からはなかなか発言することができなかったのですが、いざ、現地に行ってみて、受け身の姿勢では英語力などいつまでたっても身に付かないと痛感し、まずは簡単な日常会話で話しかけるように心がけました。すると、次第に現地の人たちとも積極的にコミュニケーションが取れるようになっていきました。この研修を通して、「実際に自分から行動を起こせば、達成できないことはない」と前向きに考えられるようになりました。

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自ら行動し、挑戦し続ける

入学当初から変わらず、目標としているのは、「駅伝チーム」に入ることです。ボクはスポーツ推薦ではなく一般入試を受験して入学したため、「長距離チーム」に所属していますが、駅伝を走る選抜メンバーとも一緒に練習するため、中学・高校時代では考えられないような、刺激的な毎日を送っています。まずは自身の記録を更新させ、「駅伝チーム」に入って、ずっと憧れてきた箱根駅伝に出場するという夢に一歩でも近づこうと、日々の練習に励んでいます。

学業の面では、現在は中小企業診断士の資格取得を目指しています。卒業後は大学院への進学も視野に入れています。海外研修を経験したことで、日本にとどまらず、海外で働くことも見据えて、いろいろな可能性を探ってみたいと考えています。

ボクが今、学業と陸上に専念できているのは、給費生制度という大学のサポートがあるからです。高校生の頃は、学習と陸上の両立ができず、どちらも中途半端に終わってしまった悔しさがバネとなっています。この恵まれた環境を無駄にすることなく、どちらもしっかりと成し遂げられるように努力し、さらに充実した大学生活を送っていきたいと思います。

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