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「狂気」の宇宙ショー

  スペイシーなサウンドで知られるピンク・フロイドの名盤『狂気』(The Dark Side of the Moon)が2023年6月26日(月)から7月5日(水)の期間、「コニカミノルタプラネタリア TOKYO DOME1」(有楽町マリオン9階)で上映されることになった。
 2023年が『狂気』が発表されて50周年であることを記念して制作されたビジュアルとサウンドの融合したショーだ。全世界100か所以上のプラネタリウムで開催されるが、日本では初めての上映となる。
 「5.1chサラウンド・サウンドの『狂気』が流れる中、全天周プラネタリウムのドームに映し出されるというもので、まるで宇宙旅行しているかのような、そしてナチュラルトリップ感覚も味わえるような、結構ものすごい体験になると思います」(ソニーミュージック白木哲也さん)。

 アルバム収録曲全10曲(トータル42分)が収録曲順に使用され、プラネタリウムドームの特性を活かした5.1のサラウンド・ミックスとともに、これまでにない『狂気』の音像世界を楽しむことが出来る。
 会場となるプラネタリアTOKYO DOME1は、ドーム天頂のみならず壁面にかけて映像を映し出すことのできる高解像度映像ドームで、他のプラネタリウム施設とは一線を画す、圧倒的な没入感と迫力ある映像を体験することが出来る。ピンク・フロイドがデビュー以来試みてきた光と音の大スペクタクル・ショーの究極の姿ともいえる。
 鑑賞料金は一律2600円。チケットは2023年6月23日(金)午前10時よりオンライン受付開始。日本配給は合同会社アルタイル。

 『狂気』はピンク・フロイド8作目のスタジオ・アルバムで、現代社会の緊張と抑圧、人間の心の中に潜む狂気をテーマにした一大コンセプト・アルバム。バンドとエンジニアを務めたアラン・パーソンズによって生み出された究極の音世界は圧巻。あまりにも象徴的なジャケットのアートワークはヒプノシスによって光のプリズムをモチーフにデザインされた。
 1973年3月1日にアメリカで発売され、バンド初の全米1位を獲得した。シングル・カットされた「マネー」も全米13位とヒット。
 アルバムは全米チャートで741週(15年間)連続ランクインのギネス記録、全世界トータルセールス5000万枚以上、史上最も売れたアルバム3位などの記録を打ち立てた。英国では1973年3月16日(最高位2位)、日本では1973年4月21日にリリース(最高位2位)された。
 

ピンク・フロイド ⓒHipgnosis, Pink Floyd Music Ltd.

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