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ビートルズへの愛:7人展

 ビートルズ好きな7人のアーティストの作品を紹介するグループ展「My Dear Beatlesービートルズに愛を込めて」が2024年6月29日(土)までギャラリーゴトウ(東京都中央区銀座1-7-5銀座中央通りビル7階)で開催されている。観覧料無料。
 開廊時間は正午から午後6時。ただし最終日は午後4時半まで。
 作品を持ち寄ったアーティストは次の7人
 ーー遊馬賢一さん、上野明美さん、高梨芳実さん、牧野良幸さん、山田久仁夫さん、山本明比古さん、吉沼整さんーー
 ギャラリーのオーナー後藤眞理子さんは「8年前に今回の3分の2くらいのメンバーで展覧会をやったのです。今回はそれに新たなメンバーが加わりました。みんなビートルズが好きで、作家さんたちから(の発案)なんです。8年ぶりの開催となりました」と話す。

アーティスト牧野良幸さん、小学校6年生のお客さん、ギャラリーのオーナー後藤眞理子さん


 ギャラリーに入って左手の壁に「Let it be」があしらわれた作品がある。山本さんはいう「1973年にインドのカルカッタでアルバム『Let it be』を買ったんです。あの曲を聞くと当時の光景が浮かんできます」。
 山本さんはリアルタイムでビートルズを経験している。最初に聞いた彼らの曲はなんと「My Bonnie」だったという。

山本明比古さんの作品

 入って正面に目に入って来るのは英国旗をペイントしたギター。これは吉沼整さんの作品《Sgt.Pepper acoustic guitar》。
 その左に《Sgt. PEPPERS》で、さらに《REVOLVER》《Yellow Submarine》《Strawberry Field》と題された作品が並ぶ。

 冒頭のアーティスト山本さんの作品がここからは続いている。インドの想い出が反映された作品もいくつかある。

山本明比古《Here comes the sun》油彩、コラージュ 《Dear Beatles》油彩 
山本明比古《A Hard Day's Night》油彩、コラージュ《Here comes the sun》
(LUDIYA太陽)油彩 LUDIYAとはインドの村の名前だ
山本明比古さん(左)

 そして牧野良幸さんの作品たちも目をひく。 

牧野良幸《想い出の「ヘイ・ジュード」》《想い出の「ラバーソウル」》

 これらの作品はおよそ50年前に中学生だった牧野さん自身がレコードを持っていると仮定して描かれていると説明してくれた。 

牧野良幸《想い出のアップルツリー》《デュエットするルーシー》《ピンクのサージェント・ペッパー》いづれも銅版画 
自分の作品たちを背にした牧野良幸さん

 山田久仁夫さんの作品たちも見事だ。コラージュというのだろうか。 

山田久仁夫《A Hard Day's Night 動く彼らを初めて観た’64》水彩、《Four for the Road》水彩 
《At the BBC '63-'64》水彩、《A Hard Day's Night 動く彼らを初めて観た’64》水彩

 遊馬賢一さんの作品も見応えがある。初期のライブ風景の絵が2枚あるが、最初は水彩で薄めの青、あとはガッシュといって濃い目の水彩で濃淡をつけているところがミソだ。 

遊馬賢一《She loves you》水彩、《The Beatles》油彩 
《Ticket to ride》ガッシュ、《Hello,Goodbye》アクリル

 上野明美さんの作品は色使いがよく、ジョンの作品の通りにルーシーがダイヤを持って空に浮かんでいます。 

上野明美《Lucy in the sky with diamonds》油彩、キャンバス

 模型の青リンゴが並んでいるが、高梨芳実さんの作品だ。

 
 

 ギャラリー入り口近くに飾られているのが上野明美さんの《Across the Universe》。そう、ビートルズ宇宙へようこそと語りかけてくるのだ。

上野明美《Across the Universe》



 

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