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移住した8年間で変わった自分、変わらないもの

8年前に会社員を辞めた

私は2015年に当時と勤めていた会社を辞めて香川に移住しました。今年の5月で移住して丸8年になります。移住した2015年は「移住」ということがムーブメントになりつつあった年でもあり、2014年度に地方自治体の移住支援策を利用するなどして地方に移住した人が1万1735人と1万人以上となった時期でもありました。
私は会社員の傍ら友人たちと四国を盛り上げる団体での活動に夢中になっていました。東京や四国でイベントをしているうちに四国の企業や、自治体、省庁からお声がけいただくようになり、依頼される数も増え、平日は会社としての業務や出張をこなし、金曜の夜から土日は活動のため四国にくるという生活。今思うと、若かったな…と思います。笑
やがて両立も難しくなり「1年だけ、1年だけ香川でチャレンジしてみてだめだったら東京に帰ろう」と思い会社を辞めて香川にいくことにしました。

変わったもの、変わらないもの

8年たち、一番安定したのは私の運転スキルだと思います。当時ペーパードライバーだった私は運転に慣れるのに苦労しました。よく真夜中の路上や、日中のイオンの駐車場で練習をしました。
それと、セルフのうどん屋で後ろに並ぶネイティブのプレッシャーに負けることなく自分の欲しいうどんをオーダーするスキルを身に着けました。
ただまだわからない讃岐弁はたくさんありますし、ネイティブの夫(おばあちゃん子)の言ってることがたまにわかりません。そして、私自身讃岐弁を使いこなせていません。
あとは海への執着が少し落ち着きました。香川での暮らしは海が近く生活圏でも海を見ることができます。生活に溶け込んでいるということもありますが、首都圏で暮らしていた時のあの海を見ると爆上がりしていたテンションはだいぶ落ち着いた感じにはなっています。でも相変わらず海は好きですよ。

見送る側になって

暮らし始めて2年くらいたったとき、移住仲間が香川去る見送りをしました。東京にいた時、誰かが東京を去る時の見送りは何度となくしてきましたが香川から人を見送るという経験はなんだかすごく不思議な気持ちがしたのを覚えています。
8年たって何人も見送りましたが未だになにか言葉にできない不思議な感覚があります。残りたいのに残れなかった人、新しい目的を新しい地で見つけた人。いろいろな人とこの地で出会いました。

さいごに

この8年間で身近な場所で自分ゆるめる方法を身に着けました。どうしてもフリーランスという仕事がら常に仕事のことを考えたりしてしまいます。(もちろんそれが心地いいと感じるときがほとんどですが)どうしても張りつめてしまったとき。近所にあるいつもの森、キレイな夕日が見れる海岸、体を芯から温めてくれる温泉が私をゆるめてくれます。これは今までの生活にはなかったと思います。
それと、四国県内に住むUターンやIターンできた仲間たち。住んでいるところは四国中でもみんな離れた場所に住んでいますが存在を感じられるだけでとても心強くいつも励まされてます。逞しく、美しい仲間たち。
あと2年で10年になりますがわたしのこの移住者というタグはいつになったら取れるのかな?とも少し考えたりしています。

では。

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