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私の夢、ひとつ咲きました。~ひとりじゃ出来なかった。


「くーや。さんにイラストを描いてほしいの!」


そう、ミイコさんからtwitterのDMにメールが来たのは、冬真っ只中の2月のことだった。


ミイコさんの発信テーマ曲として
支えにしてきたという
FUNKY MONKEY BABYSさんの「あとひとつ」

その曲を、ミイコさんが尊敬する歌い手さん
誰か私に名前を。さん(通称:ダレワタさん)が歌ってくれることになり

そのMVのイラストを描いてほしい。
とのことだった。


私が?


最初は面食らったものの


過去に、ニコニコ動画にはまっていた頃

実はイラストを使って動画作成したかったことを思い出し


私にできる?


そんな不安も抱きながら


それでも、


・・・やってみたい!!


そんなワクワクな気持ちが膨らむ。


眺めるしかできなかったあの頃。

今、こうして挑戦できる機会がくるなんて。


そして、

何よりミイコさんが私を頼ってくれたのが
嬉しかった。


「やりたいです!」


そう
ミイコさんのDMに返信してから 4ヶ月。


この経験は、
私にとって、かけがえのない宝物になった。


🌺



ミイコさんがダレワタさんに、
私が文章を書くのも好きと
伝えてくださったことで、
イラストだけでなく、ナレーション(物語)も
挑戦させていただく方向に。

どんな話にしていくか。

フルサイズの動画だと、
最低でも10枚はイラストが必要であること。
→どれくらいの期間で描きあげられるか。 など

ミイコさんが仲介役になってくださり、
ダレワタさんと話を詰めていく。



この時、私は3月中には描きあげられる自信があった。
普段は1枚4時間くらいで描いていたから。
10枚として 休みの日に描いていけば
1ヶ月もあれば十分! そんな風に思っていた。

・・・しかし、これは大きな間違いだったと後で気づく。



ノートに書きなぐったあらすじ、
イラストの流れ。

ミイコさんやダレワタさんから
アドバイスをいただきながら、

話の方向性、細かい設定が決定。

イラストのラフ画にとりかかる。


そして、完成したラフ画は22枚。



構成をミイコさんを通してダレワタさんにも
確認していただき、OKが!!


さぁ、いよいよ清書だ!



・・・ここまでは、
トントン拍子に進んでいる、かのように思えた。



🌺


イラストは背景の画像と人物の画像をわけたほうが動画のパターンが広がるとダレワタさんに教えていただき

一枚づつ描いていく。


その頃、TwitterのグループDMができた。

 「あとひとつ」制作P 

その文字を見た時に、なんだかカッコイイ!
と胸を躍らせるも


 ちょうどこの頃から、

 季節の変わり目も影響?

 私は現実世界で向き合うべきことの
 拒否反応が出てきてしまい、

 息苦しさを感じはじめ、
 パソコンに向かうのもつらい時が出てきた。


 でも、

 ミイコさんたちと約束したから。
 ともかく完成させなきゃ!


 その気持ちだけで走り

「できたイラストはその都度、送ってください」の言葉のまま

後のことは何も考えず、
できた順に
ただグループDMにイラストを添付し続け


さらに送信した後に、
透過処理したイラストの色のはみ出しに気づくも

「背景重ねたら、きっとわかんないからいいよね?」なんて。

テキトーさが爆発していた私。

 

「のんびり無理なく進めてくださいね」
 
ミイコさんも、ダレワタさんも
私を気遣って言葉をかけてくれていたのに

私は、ただ自分のエゴを貫いていた。


🌺


そんなタイミングで

ちょうどグループDMにて
著作権についての話題が。

お二人のお話を読んだ時、
「歌ってみた」動画に私がナレーションを入れるのはどうなんだろう?と
その旨をグループDMにコメントをした。


・・・本当は怖かったのだ。

 自分の表現が、通用するのか。


しかし、

この後、ダレワタさんが語ってくれた言葉が私の心を大きく揺り動かす。


あぁ、
この人は本当に歌うことに情熱をかけて
クリエイターとして表現することに向き合って
胸を張って突き進んでいるんだ。


ダレワタさんのメッセージを読んで、
胸が熱くなると同時に、
私は自分が恥ずかしくなった。

そして、
こんな素敵な人と一緒に
作品を創らせていただけること

胸をお借りできるのなら


私もちゃんと向き合って、
自分の出来る事を精一杯やりたい。


そう心に決めた私は、二人にお願いした。


『これまで描かせたいただいたイラストのデータを取り下げ、もう一度、自分の納得する形に仕上げさせてほしい。』


それは、桜も散り始めが見えてきた4月初旬のことだった。


🌺


私が、再提出を願い出た後、

ダレワタさんから提案があり、
誰か動画編集出来る人を探すことになった。

この時、私が動画編集ができたら!と
環境も整っていない状況にも関わらず挙手してしまうも

自分で提示しておいたイラスト締め切り日に
全然間に合っていなかった。


『 違う!私はまずイラストを完成させること!!』



自分自身、優先順位を見失い抱え込む悪い癖に気づき

また、
納期も余裕をもたせておくことを学んだ。




その流れで
なんと、
ミイコさんが動画編集に手を挙げてくださり!!!


ここから私とミイコさん、
二人三脚で映像を作っていくことになるのだが

それが、
また学びであり、

一緒に作り上げる喜びを教えていただく
貴重な時間だった。


🌺


ダレワタさんに、今更ながら
どういう風にデータ保存・共有していくといいか
タイトルのつけ方などを教えていただき、

文字のみのやり取りで

私の思い描く動画のイメージと、
ミイコさんの編集してくださったタイミングを
すり合わせていく。


私の伝達不足な部分を
ミイコさんがひとつひとつ確認してくださることがありがたく


きっと、私だったら、「こういうこと?」と
勝手に解釈しそうだなぁと思った。

確認って大事と学ぶ。


また、ダレワタさんに途中経過を確認いただいた時のアドバイスで動画が引き締まったことに感動しながら

一枚、一枚、
イラストと曲をあわせる作業が進んでいった。


当初予定していた22枚のイラストは、
いつの間にか、倍以上の56枚に。



それを繋いでくださったミイコさん。



私の伝えてきれていない部分をくみとり
ミイコさんの手で編集された動画は

私の思うイメージ、それ以上の表現で
イラストが魅力を増し、

こうして、
GW前に、仮歌での動画が完成した。


🌺


GWはゆったり旅行させていただいたのだけれど

そんな旅先で聴かせていただいた
ダレワタさんの完成した歌は
私の心を奥底から揺さぶり、

改めて、スゴイ人とご一緒させていただいているのだと実感した。


そして、
英気を養った後

ミイコさんが
あのダレワタさんの歌声が入った動画を
届けてくれた。


それは言葉にならないほどの感動。

ミイコさんとダレワタさんに引っ張っていただきながら、私の取り組んだことが形になった。

自己満足だけれど
その感情が私を満たしていった。


そのあったかい気持ちをもらった状態で
言葉をいれていく作業に入れたのは、
とてもありがたかった。

ふんわりとイメージが湧いてくる。
何度も何度も動画を見返して
浮かんでくる言葉。



でも、実際あててみると、
なんだかしっくりこない。

言葉だったり、タイミングだったり。


ミイコさんが編集中気づいてくれたことを
フィードバックしてくれながら

何度も調整してくれて・・・。


そうしながら、二人は1つの結論にたどり着く。



ナレーションを動画に入れないほうが
ダイレクトに心に響く。


・・・そう、私も感じた。

自分の中でもう一度イラストを再構築した時に
歌詞にシンクロして描いた部分が増え

ダレワタさんの歌が素晴らしく
それだけで世界が成立する。

観てくれる人それぞれの気持ちをあてはめて
歌とイラストでこの世界を感じてもらえたら!


・・・でも。

ミイコさんが最初
ダレワタさんと私を繋いでくれた時、
物語を書くのも好きと伝えてくださり、
ナレーションにも挑戦させていただく機会を
もらったこと。

そして、イラストと曲をあわせる最初の頃に、
ダレワタさんに改めて
「ナレーションはあった方がいいと思います」と
背中を押してもらったこと。


だったら、

私は私ができることを
精一杯、最後までやってみたい!


ミイコさんにその気持ちを伝えたら
ミイコさんは受け止めてくれて、
応援してくれた。


本当はパソコンの調子があまりよくなくて
編集作業も負担になっている状況だったのに。


そして、調整を重ね

先入観なしに率直な感想を聞きたい!と
頼れる方たちに観てもらい、いただいた感想。


受け取り方は人それぞれ。
だからこそ、そこから見えてくるものは大きく。


いろんな人たちの力を借りながら
ふと思った。

あー。
私、全部ひとりでやらなきゃって思ってたなぁ。


いや、最初から助けてもらっていて
全然ひとりでやり切れていないのだけれど


気持ちの上で頼ること。
私から自分のイラストにしてもナレーションにしても、どう思う?と意見を求めること。

・・・してこなかった。

それは自分がやらなきゃという気持ち

これは私がやったんだ!って言いたい
自分のちっぽけなプライドだった。


そこに気づいたときに
ふっと脳裏に浮かんだのは

漫画家さんと編集者さん。


そう、世に出ている素敵な漫画も
漫画家さんのアイディアと
編集者さんの客観的な目と

そうやってできていることを思い出した。

もっと、よりよい作品を創るために。


🌺

そこから、
さらにミイコさんと密に連絡をとりあった。


「ここの文字の出し方なんだけど・・・」
「このタイミング、もうちょっと早い方がいい?」
「なんだか、ここ、どうだろう?」

また
自分がどういう意図かで表現したいかを伝えると
ミイコさんがより良い表現方法を提示してくれ

一度はもうこれで完成!と思っていた動画が
どんどん進化していく。



そして、
残った最後の関門。


なかなかしっくりくる言葉が出てこず、

しばらく二人で思いつくまま
文章を打ち込む。

「んー・・」
「どう?」
「なんか、違う」


そんな風に試行錯誤しながら出た文が

「「これ!!」」

思わずハイタッチをしたくなるような


そんなパズルの最後のピースが
カチっとはまった瞬間が


とうとう訪れた。


『やりきった・・・。』

私は心からそう思えることができた。



🌺


たくさんのクリエイターの方と
作品を創り上げてきたダレワタさんの目に
どう映るだろう?


実は、ずっと不安だった。

たくさんの素敵なクリエイターさんたちがいる中で、もしかして、ダメだと思われているかもしれない。
そんな風に考えてしまうこともあった。


それでも、
ダレワタさんは私のイラストやナレーションに関して細かな修正を伝えることはなく

ただ絵や文章で表現するのが好き!
それだけの私を
一人のクリエイターとして扱ってくださり

ご自身の「歌」をベストの状態で出すことで
私に背中を見せてくれた。

そのダレワタさんの想いを感じることができて

だからこそ、私もそのベストに応えたい!と
全力を出し切れた。



そして、それは、

ミイコさんからのお誘いがなければ
ミイコさんの支えがなければ出来なかった。



「動画を作ってみたい」
そんな忘れかけていた私の夢。




周りの方に支えられ

10数年の時を越えて、咲きました!!!!




そして、

これは、
ダレワタさん、ミイコさんだけでなく


noteに出会えて、
あったかい皆さんに出会えたおかげ

自分を受け入れることを教えてもらったから
挑戦することを教えてもらったから
楽しむことを教えてもらえたから



全て、私の宝物。

本当にありがとうございます。



🌺



私の才能って何?
私に何ができるんだろう?

お役に立てる自分じゃなければ
存在価値はないと
自分の無力感に襲われていた。


そんな時

 「自分が難なくできることが周りの人にとって特別で
 それが才能なんだよ。」

そう教えてくれた人がいた。


その言葉を聞いた時は
ちゃんとわかっていなかったけれど

今は少し、わかる気がする。



もう、私なんて。って言わないよ。

私が表現できること
大事にして
精一杯届けていきたい。




繋いで支えてくださったミイコさん


歌で表現すること、届けることにまっすぐ向き合うダレワタさん


そして、
関わってくださった皆さんに

いっぱいいっぱい感謝を込めて


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