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コロナ禍在宅看取り12(ホスピス入院前にレンタルしていた介護用品について)

ホスピスに入院する以前は、自宅で毎日普通に生活していたので
歩行に問題が出始めてからは、介護用品のレンタルで仮の柱や玄関前の手すりなど
工事なしでも設置できて、必要なくなれば撤去できたり
場所を移動したりできる物をお借りしていました。

これは介護保険と少額の自己負担でレンタルすることができるので、
のちにお借りした介護ベッドなどの本当に少ない金額で快適なものを
使用することができます。

上記のつかまりポールは母の介護認定程度で1本月々1,000円でレンタルでき
場所を変えたり、増やしたり、減らしたりしていただきながら使用していました。
これを家中にたくさん立てて、伝い歩きで生活されている方も
いらっしゃるようで、かなり丈夫な物でした。
子どもたちが木登りのように使ってもびくともしないので
遊びものにもなっていましたが。

家の作りによっては、天上の強度が足りないなどの場合もあると思うので
詳細は介護用品の業者の方や、手すりの販売会社に確認が必要です。

トイレにはこのような形状の物もあり
一度お試ししましたが、母の痛みではこちらは使用しづらかったため
こちらも介護保険を利用して、壁に二箇所手すりを取り付ける工事を
していただきました。

浴室にも色々ご提案していただき、介護用品の種類の多さと
便利さにとても興味を持ちましたし
子どもにもいいなと思うものも結構ありました。

我が家の浴槽は古いのでエコとかではなく
風呂釜が深いのでこの手すりはとても母には良さそうでした。

これらは介護保険を使用することで月額でレンタルすることができるので
状況が変わったり、回復した時などはすぐに撤去していただけるという
メリットもあります。

どれもとても機能的で
わたしが夢中になってしまい、介護用品の業者の方に
こんなのありますか、あんなのありますかと
色々なものを試させていただきました。

時には「そこまでいらん」と母に言われることもあったぐらいでした。

今まで知らなかった領域を知ることができて
積極的な治療をやめているにも関わらず
母もわたしも楽しんでいたように思います。

そのおかげか、ホスピスをでた母はとても元気でよく笑っていました。
食べたいものを食べたいときに食べ、眠たくなったら眠り
映画やドラマを一緒にみたり、わたしがやっているジェルネイルを楽しんだりと
余命を告げられているとは思えない日々を過ごすことができました。

本当は一日一日が怖かったかもしれないし
眠れない夜もあったかもしれないですが
病院にいるよりは一緒にいろいろ工夫しながら
家族みんなで楽しんで生活することができました。