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決意表明
ほぼ経験がないのに「インタビュアー」と名乗り出して、もうすこしで3年がたちます。
その間に約250名の方々にインタビューをさせていただき、自分なりにですが「インタビュー」なるものと向きあってきました。
僕は、インタビューを通じてなにをしたいのか?
これは、ずっと自分のなかにある問いです。ちょっとずつですが言葉になりつつあるので、4年目に入る前に、簡単にまとめてみたいな、と思いました。
“すべてのLIFEはおもしろい”
この3年間、数百人の人たちの人生の断片に耳を傾け、ときに語り合ってきました。
先日も70代の男性の人生を3時間みっちりと聴かせてもらいました。もう、ほんとに人の歩んできた道の豊かさといったら、いつも想像を超えます。その日も終わったら余韻で胸がいっぱいでした。
そしていまシンプルに思うことを「すべてのLIFEはおもしろい」という言葉に込めてみました。
僕はインタビュー活動を通じて「すべてのLIFEはおもしろい」ことを表現していこうと思います。
すこし冗長かもしれませんが、それぞれの言葉をどういう意味で使っているのか書いてみます。
「すべて」
誰一人も除外したくない意味を「すべて」に込めました。誰かのLIFEは、違う誰かのLIFEにインスピレーションを与えうる存在です。これは一人残さず、です。僕はそれをインタビューを通じて学びました。
「LIFE」
「LIFE」は、命、人生、生活・・・いろんな意味を包含しています。
インタビューでは、その人の人生や生活、ひいては命に触れている感覚になります。インタビューが扱っているのは目の前の人のLIFEなのだ、とある日気づきました。
「おもしろい」
誤解を招きうる言葉であると承知のうえで、あえて覚悟を持って使いたいのが、「おもしろい」です。
それぞれのLIFEのなかには、大変なことや悲しい出来事も笑えない事象だって当然あるでしょう。それらを簡単に「おもしろい」とは言えないと僕も思います。
でも、悲しい出来事だけでなく、どんなLIFEも不思議な出来事や予期せぬ出会いがたくさんあったはず(そしてこれからもいっぱい起きるはず)。
それぞれのLIFEはそれぞれのユニークネスを纏っています。たった一時間でも、じっくり誰かの人生を聴いてみると、それが体感覚で分かります。
人一人の生きてきた時間のかたまりは、「幸福」や「不幸」といった粗い目盛りのものさしで評価しえない、うにゃうにゃ、うごうご、もやもやした「何か」です。
単一目盛りのものさしで測れない存在に、敬意と祝福を伝えたくて、僕は「おもしろい」という言葉を使うことにしました。
一人でこの世界に生れ落ち、そこで誰かと出会う。例えば、たったそれだけのことでも、実はめちゃくちゃ「おもしろい」のです。
インタビュー=LIFE Talkingのきっかけをつくる仕事
ちょっと話は寄り道しますが、この仕事をはじめてからずっと苦手な言葉に「聞き出す」や「引き出す」があります(なんだか聴き手の傲慢をうっすら感じてしまい、僕は苦手です)
そして、インタビュアーが生み出す価値が「その人から何を引き出すか」に寄っているのだとしたら、なんだかつまらないなぁと思うのです。
あくまで僕は、そうやって目の前の人と相対したいわけではないなぁと。
では、インタビュアーは何をする仕事なのか?
その問いに対して、「LIFE Talkingの機会をつくる仕事」という言葉がふと出てきました。
「LIFE Talking」は、「LIFEを語る」という意味、僕が勝手に作った言葉です。文法的には間違っているかもしれません(笑)
インタビューさせてもらうと、自然と目の前の人は自分自身のLIFE(人生や生活)を語り始めます。そもそも、そういう「場」であると自然な了解がとれているのがインタビューです。
人が自分のLIFEを誰かに語る機会というのは、日常にそう頻繁にありません。でもそういう時間が人には必要だと僕は思っています(根拠はないのですが)
インタビューを通じて、自分の人生に起きた出来事の連なりを少しでも感じて(触れて)、自分の歩んできた道のりもなかなか悪くない、なんて思ってもらえたら最高だし、そこまで思わずとも、ちょっとした清々しい余韻がその人に残ったらいいなといつも願っています。
そしてその語りが、ときにテキストや音声やその他の方法で誰か(それは不特定多数かもしれないしインタビュイーの身近な人かもしれない)に伝われば、その誰かのLIFEを照らすものになったり、インスピレーションを与えるものになると思うんです。
いくぞ!2024折り返し!
僕がインタビューを続ける意義を、「すべてのLIFEはおもしろい」という言葉に込めてみました。これを表現するために、インタビュー体験をひとつひとつの積み重ねていきます。
これが今の僕の(小さな)決意表明です。
さて、長々と書いてきました。もしこれを読んでちょっと思うことがあった人はぜひ雑談でもしまょう。その場合は、noteかインスタからご連絡ください。
最後になりますが、ここまでインタビューさせていただいたたくさんの人たちに感謝をお伝えしたいです。
みなさんはそんなつもりないかもしれませんが、僕は勝手にたくさんのものをもらってきました。
それらが、まだ先の見えない僕の足元をほんのりと照らしてくれているような気持ちになります。
24/6/12
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