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虚無感
「早く終わってほしい。」と完結を待ち望む反面、
どうなるのか結末が見え、
答えは分かり切っているのに、
どこか違う結末のシナリオを望み、期待している自分がいた。
実際にその日が訪れると意外にもどこか別の角度から、
冷静に自分を見ながら話を聞き座っている自分が居た。
自分の中で見てきたはずのものが、ガタガタと崩れていく音がした。
人間の記憶は、都合のいいように美化されるのかもしれない。
数か月前の自分をタイムスリップして横からみている感覚だったが、
同時に、普段の生活では目の前の事に必死で気付かなかった
若干受け入れたくないと蓋をしようとしていた現実が、
思いの外、悪くないことに気が付いた。
重くのしかかった塊みたいなものが、
話し、時間が経過するにつれスーっと消え、
それに伴い、サーっと何かが冷めていく感覚がした。
「何だったんだろう、この時間」
正解を求め考えたところで、
その前からやり直してみたいと思ったところで、
答えは出ないし、正解もない。
今は答えが分からないかもしれないが、
いずれ今までもそうだったように、
時間が解決してくれるものだと思っている。
終ったあと、スッキリはしたが、
なんだか何かを考えようとしても頭の中が止まる。
まぁ、それも一過性のものだと思うので、
今まで通り少しづつ切り替えて様子を見てみようと思う。
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