わたしはパズルのピース　㊸

「物事には何でもそうなんだけど
受け取る側がその物事をどう捉えるかで
”これはいい！”とか”これはわるい！”
って勝手に決めつけてしまうんだよね」
「うんん⁇どういうこと？」

「今回の私の件でいえば
私が仕事を辞めさせられたことが
”いいこと”なのか”わるいこと”なのかは
私の捉え方次第でどっちにも転べるってこと。
だから私は”いいこと”に転ぶ捉え方をしたってわけ」
「なるほど。。。それはわかったわ。
でも、"いいこと”として捉えたとして
どうしてそっちのほうに転ぶって言いきれるの？」
「それはね。。。
自分でそう決めたから。そうなるって」
「それだけでいいほうに転ぶならそんな簡単なこと
ないし、そんなにうまくいくものなの？」
「そんな簡単なことって言っても
意外と簡単じゃないのよ。決めるってことは」
「だって自分でいい方に転ぶって決めるだけだから
なにも難しいことないんだと思うけど」

「実は私はね、最初はうまくいかなかった。
自分で決めたはずなのに
ちょっとでも気がかりなことがあると
やっぱダメじゃん、
そんなうまいこといくわけないじゃん。
って不安になって疑いはじめ
そしたらどんどんそっちに引っ張られて
決めたことがブレてきちゃって
とうとう諦めてしまったの」

「そしたらどうなったの？」
「自分が不安になって諦めた通りになったの」
「・・・・それってつまり
悪いほうに転んでしまったってこと？」
「そうなの！それが一回だけじゃなく
何回か同じようなこと繰り返してたの」
「その時に私、気づいたんだよね。
”えっ、これってもしかして
悪いほうに転ぶって自分が決めた通りなってる⁉︎”
ってね」
「でもポジピスがそう決めたってわけじゃないと
思うけど…」
「うん、そうね、、、
ここが難しいっていうポイントなの。
自分で悪いほうに転ぶって決めてなくても
"こうなっちゃいそうだな"とか
"こうなったらどうしよう"っていうのも　　
無意識のうちに決めてるっていうわけよ」
「なるほど。。。そういうことか。
悪いほうに転ばせるつもりなんてないのに
いつの間にかそういう方へ
自分で持っていってるんだ」
「そう！だから難しいって言った理由がそこなの！
私は何回か失敗してそこにやっと気づけたから
だったら今度こそは
自分でいい方に転ぶって決めたことを
最後までブレずに証明してみよう。
絶対にそうなるはずだってね」
「自分で実際に試してみたんだ」
「やっぱり自分で試して体感してみないと
納得いかなかったから」
「そしたらいい方に転ぶってことを体感できたんだ」
「そういうこと。
だからピースがいくら私からこの話を聞いたとしても
自分で実際にいい方に転ぶって決めて
それを自分で体感しない限りは
ちょっとでも何かあると
疑いを持ってしまうと思うんだよね。
そうなるといい方に転ぶのは難しいかな」

「わたしね、
ポジピスから最初この話を聞いた時は
なんだ簡単じゃんって思ったけど
話を聞いてる間にだんだん
思ってる以上に難しい気がしてきた」
「コツをつかむまで難しいんだよね。。。
今さ、何か自分の中で
いい方に転ばせたいことってある？」
「・・・・・実はある。。。」
「それは何か聞いてもいいのかな？
嫌なら答えなくても良いよ」