スマホを変えたため、ケーブルを新しく買わなければならなくなった。というのも、新しく買ったスマホの箱には充電スタンドは入っていたものの、ケーブルがなかったのだ。
「白くて良ければあるよ? 白いけど」
何故か白を強調しながらケーブルを渡してきた。
「何のケーブル?」
「充電」
それはそうでしょうとも。
「片側USBだけど、前のやつ変換だったよね? コンセントの」
なんとなく言いたいことは分かったが、結局何のケーブルなのだろうか。
「使わないの?」
聞き方を変えてみる。
「乾電池さんの充電のやつだから使う事もあるんじゃないかな。白いけど良い?」
彼女はそれよりも、白い事が気になるようだ。
了
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