10月のくうよむ
内定式終わり、まだまだ明るい真昼間だったので何となく気になったベットタウンの駅で途中下車。一見パッとしないブックオフで、長らく探していた『文藝』の「襲来‼︎もふもふ文学」特集の号と出会えてにっこり。ソワソワから解放されたばかりで高揚していたので、喫茶店にて気合入ってそうなサングリアをおやつのつもりで注文してしまう。果物は気前よくごろごろでアルコールもがつんと効いていて、満足な飲みごたえ。
久米川商店街の八百屋さんでついで買いした柿をまるまる使ってパフェに。
上はオーブンでこんがりと、下はヨーグルトと一緒に凍らせてしゃりしゃりに。せこいつまみ食いを愉しみながら作ったせいで実食の感動は薄れた。
(これを書いている今日は、「皮まですんごい、おいしいよ〜!」と推されて買ったすだち6個の使い道を考え中)
野火止用水沿いのミニチュアハウスみたいな喫茶店でとろとろのバナナジュース。バナナとはちみつの甘さしかなく、舌にまとわりつかないのが好き。
ひんやり飲み物を純粋な気持ちで欲しがれる秋初旬がずっと続いてほしい…
自分で書いた文すべてが気持ち悪く思える期真っただ中の卒論がしんどい。不快感をしゅわしゅわで飛ばすつもりで、冷え冷え炭酸水とはちみつ漬けレモンを使って即席喫茶店ごっこ。
期限ぎりぎりのぱさぱさ食パンと微妙な大きさの南瓜を使って甘めのサンドイッチ。六枚切りだから、ぶあついのができた。作業しながら片手で食べるつもりで作ったのに、全力集中でむしゃってしまう。
金原ひとみさんの『腹を空かせた勇者ども』で、「パスコ」呼びされてるサブキャラがお昼休みの教室でボリューミーなサンドイッチをぱくつくシーンがなんか好きで、たびたび思い出す。
担当教授から返却された赤文字まみれの原稿(ありがたいです)を持って夜のコメダへ。
東久留米の茶留夢での感動体験を発端に、じわりじわりとウィンナーコーヒーブームがきている。飲み物の生クリームに関しては口当たりの軽い安っぽい生クリームが好み。それを喫茶店のテーブルで飲むことに意味がある。
毎度のこと趣味の域を超えてくる叔母さんのおやつ、今回はリーフ模様がおしゃれなアップルパイ。こんなに繊細で愛らしいお菓子を作るおばさんにも不良時代があったことを思い出せば、いろんな方面のモチベーションが湧いてくる。
脳内疲労でよぼよぼのゼミ終わり、貴族になれる喫茶店「皇琲亭」でカクテルみたいなうつくしいコーヒーをたしなむ。ひばりが丘古本市で装丁に惹かれたご本がお供。
あまり深い仲ではないバイト先の美大の子の個展に(勝手に)行ったら、当人の心中を深くまで覗かせてくれるような絵があって、もちろんじっくり観てしまって、ちょっといけないことをしたかのような気分になった。帰路、ふらりと入ったカフェにて貼り紙の字面につられ注文したかぼちゃジェラート。
作家さんのトークイベントを目当てに大学のホームカミングデーへ。
卒業生らしき優雅な老夫婦が懐かしの喫茶店にまつわる想い出話でこそこそ盛り上がっていて羨ましかった。今はみんなこぞってコーヒーだけど、お二方の時代はクリームソーダが流行っていたそうで。
いつもは敷かれていたはずの花柄の紙コースターが無いのが気になる、単に忙しいからだといいな。
イベントごと、ひっそり自己満足で楽しむ分には大好き。
今年選んだのは、いとう屋のハロウィンまんじゅうとグレインのハロウィンクッキー。
おまんじゅう、お茶目でちょこんとした容貌をしつつも中にはかぼちゃ餡がずっしり詰まっているという真面目さがうれしかった。
クッキーは去年も買ったので味わうのは二度目。バターの匂いに負けない小麦の存在感の頼もしさよ〜、さすが直球な店名を背負っているだけある。
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