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中小企業診断士の知識をコーヒー販売にどう活かすか

こんにちは。クー珈琲のかばです。
今回は中小企業診断士で勉強した知識をコーヒー豆販売にどう活かすか、どう活かしていけそうかを考えて行きます。
診断士を勉強した人や、勉強する人が面白いと感じてもらえたら嬉しいです。
あと、今後補助金申請しようと思った時にはこのページを見れば申請ストーリーを描きやすいのでは無いかと思います。ものづくり補助金で数百万円の焙煎機買いたいなあ。

企業経営理論・財務会計・経済学・経営法務

企業経営理論的視点
誰に何をどのように?
ターゲット:深煎りが好きな40〜50代、女性
何を:品質にこだわった深煎りのコーヒー豆
どのように:ネットショップで販売

昨今、浅煎りのコーヒーショップが増加する中で、私は深煎りコーヒーが好きなので、深煎りコーヒーで勝負したいと思いました。
浅煎りのコーヒーは豆の違いが顕著に出ますが、深煎りだと良くも悪くも豆の個性がなくなります。
豆の個性を残しながら、豆の違いを楽しめる深煎りコーヒーを提供したいです。

昭和の喫茶店の深煎り珈琲を令和版にリメイクして、伝統を残して新しさを入れたいと思います。

大手と比較するとどうしても原価が高くなってしまうので、ターゲット層は経済的に少し余裕のある人、40〜50代としています。
ちなみに最初のお客様は60代でした。

そのため視認性の高さを大切にしたロゴにしました。

クー珈琲のロゴ

財務会計的視点
飲食店のFL(Food、Labor)コスト、食材費&人件費率は60%に抑えたいなんて話がありますよね。家賃は10%でとか。
大阪の珈琲豆屋の価格表を見ると、売価の25%あたりが豆自体の価格でした。
クー珈琲はもう少し豆の原価率が高いです。
ネットショップでは5〜10%が手数料取られることと、加えて送料がかかるので実際には貢献利益が小さいです。厳しい。

販売価格は人件費から算出しました。人件費を最低限1,000円/時間を確保しなければ持続可能性に難ありだと思うからです。
まあ、初期投資およそ50万円ほど回収するための利益を考えられていないので、いつまで経っても初期投資すら回収できないモデルです。これではダメ。

利益改善計画は下記の案があります。
・コーヒー豆の大量仕入れによる仕入れ価格削減
コーヒー豆は焙煎前の生豆の状態であれば長期保管できるので、大量に仕入れればkgあたりの価格が小さくなります。送料も一回分で済みますので。
ただし、保管場所が必要という点が難ありです。
・一回あたりの焙煎量を増やす
現在使っている焙煎機は一回で500gを焼けるので、200gの注文が2回入った時に同時に焼くことができれば、生産性が単純に2倍になります。
ただし、クー珈琲は受注焙煎なので注文のタイミングや商品が揃っていないと実現できないので難しいです。
・焙煎時間中に包装や配送の作業を行う
使っている焙煎機は1度単位で温度を調節でき、プロファイル(焙煎レシピ)に沿って焙煎してくれるので、焙煎中に焙煎機から離れることができます。ただ、煎り終わるタイミングは自分で決めるので、最後は戻って来ないといけません。それでも焙煎中盤までの10分ほどは他の作業に充てられそうです。

これらが上手く回ってくれれば、初期投資の回収ができそうです。
結局、焙煎機が5kg釜や10kg釜などサイズが大きい方が生産性は高いですね。その分機械も数百万円しますが。これはもっと集客力を上げてからの話になりますね。
いつか欲しいな。10kgの焙煎機。目標のひとつです。

経済学的視点
新型コロナウイルスによって自宅でコーヒー豆からコーヒーをいれる人が増加したので、成長市場かと思いますが、コロナの落ち着きに伴ってやや厳しい状況です。
今は浅煎りの珈琲の人気が高まっているように思いますが、いつか昭和の喫茶店のような深煎りコーヒーが再度人気になる世界線になる気がします。向こう50年以内に来てほしいな。

経営法務的視点
商標について、少し考える機会がありました。商標ってやっぱり取っておいた方が良いですよね。
昔は特許庁に郵送のみでしたが、今ではオンラインの申請もあります。でもまだ使いにくいです。申請の代行サービスを安く提供する会社も増えているので、5〜10万円あれば申請できます。
調べてみると、株式会社のような大きな規模の会社が商標を取得していることが多く、中小零細の企業や個人事業主では取得していないのが普通ですね。

そもそも個人事業主って商標取りましょうっていう話なんて誰から聞くのでしょうか…。

運営管理・経営情報システム・中小企業経営政策

運営管理的視点
豆の焙煎は1回あたりおよそ20分です。コーヒー豆は焙煎すると質量が20%ほど減少します。水分が抜けますので。
浅煎りだと焙煎時間が短く、水分の減少も少ないですが、深煎りは焙煎時間が長く、水分減少も多いです。
販売では重さ(グラム)単位で売るので、深煎り珈琲の方が原価が高いのです。深煎り珈琲を扱うクー珈琲としては痛手です。

深煎りのコーヒーは贅沢だということですね。

持っているのは500gの焙煎機なので、1時間に焼ける豆は最大1.5kg、焙煎後で1.2kgなので200gの商品が6つが最大です。少ない。
お客様が増加すれば、真っ先に焙煎量が問題になりそうです。

また、コーヒー豆の仕入れも考えておく必要があります。仕入れ量は1kg,5kg,10kg,20kg,60kgといった単位であります。今は1kgや5kgですが、焙煎量が増えてきたら10kgなどさらに増やしていかないと、欠品が生じそうです。

この辺の在庫管理システムで使いやすいのがあればいいですね。

そういえば、コーヒー豆の生豆は虫食いやカビなどが含まれています。そのためハンドピッキングと言って選別をします。数%が除外されるので、これもコスト増加要因です。
しかし、この丁寧なハンドピックがクリーンな味わいのコーヒーにつながるので、譲れません。譲ってはいけないポイントです。
カビの生えた豆って焙煎したら見た目ではわからなくなります。一応、高温に焙煎するので毒性は低いとされています。
でも衛生的にも嫌だし、味も悪くなるので何があっても取り除きたいです。

自分で珈琲を焙煎するようになってから、自分で安全を確認できるっていいなと思いました。健康はお金で買えません。

経営情報システム的視点
経営情報システムで習うような知識としては、エクセルで原価計算する際に「=SUM(A1:A5)」とかを打つくらいでしょうか。全然知識を活かしていないと思います。
そもそも経営情報システムって、情報通信の規格とかの話で、実用上の話が少なかったような。。

中小企業経営政策
冒頭にもあった通り、ものづくり補助金を使って珈琲焙煎機を買いたいなと。生産性あげたいですね。

以上、「中小企業診断士の知識をコーヒー販売にどう活かすか」でした。よく使う分野と、あまり使わない分野がありますが、相互に補い合っている側面もあります。
試験を受けたのが2年以上前なので、知識があやふやなところもありますね。

次回のテーマは「クー珈琲の使っている焙煎機Sandbox Smart R2について」です。


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