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祖母が危篤になったので会いに行った日の記録

2024/6/11 祖母が危篤状態になった。
今日は、その時の記憶を忘れないうちに
ここに残しておこうと思う。



昨晩、母から祖母が危篤状態になったと家族LINEに連絡がきた。
以前からそろそろ危ないと思っていたが、
まさかこんな急に来るとは思ってもみなかった。

昨日の時点で私以外の家族はみんな仕事の都合がつき、
杉田に住む祖母の元へ会いに行くということになった。
私はというと、昨晩の連絡が夜中だったこともあり
あまりにも急だったので派遣の仕事を休むわけにもいかず、出勤した。

出勤後、社員さんに相談したら
『会えるの最後になるかもしれないから行ってきて!』
と言ってくれて、中抜けで私も祖母の元へ行けることになった。

祖母とはコロナ前までは毎年、
お正月に家族全員で集まったりで会う機会はあったけど
コロナになってからは病気の悪化を懸念して
祖母の面倒をみていた叔父の判断により、ほとんど会うことはなかった。

久しぶりに再会した祖母はだいぶ弱っていて
もうすでに昏睡状態だった
お医者さんが『最後まで耳は聞こえているから』と教えてくれたので
『おばあちゃん、会いにきたよー!』と話しかけて
手を握った。その手はまだ温かくて、安心した。

祖父母の家の中に入ったのも久しぶりで
祖母を囲みながら家族みんなで昔話をしていていたら
昔の記憶がたくさん甦ってってきて、なつかしかった
こうやって家族全員で集まれることが、ほんとうに幸せだと思った


祖母の上に掛けられていた毛布のエピソードのことを
叔父が教えてくれたんだけど
その毛布は私が子供の頃、祖父母の家に泊まりにきていた時に
寝ている私の上に祖母が掛けてくれていた毛布らしくて(覚えてないけど)
それから『KUUちゃんの毛布』って今でも言ってくれてたらしい。
なんかすっごく嬉しかった
言葉にできない思いが、涙とともに溢れてきた

もっとたくさん会いに行けばよかった
会えないのなら、もっとたくさん電話すればよかった
今はもう意識のない祖母をみて、そんなことを思った


みんな、いつかは死ぬ。

月並みだけど、
今を大切に生きようって
心からそう思った

いまにちゃーんと意識を置いて
じぶんの心の感覚を感じて
呼吸を感じて
ひとつひとつの物事の選択をしよう

いま目の前にいる人を大切にしよう

会いたい人には、会いにいこう


後悔や悲しみの方に意識をフォーカスすればいくらでも落ち込めるけど
祖母が私達に与えてくれた愛に意識をフォーカスすれば
幸せな気持ちになることができる

祖母がいてくれたおかげで今の私はいるし
大学にだって行かせてもらえた

祖母が繋いでくれた いのち を輝かせて
私らしく生きていくことが最大の恩返しになるのだと思う



2024/6/13  16:08    祖母は息を引き取りました。

たとえ肉体がなくなったとしても
これからもずーっと私の心の中にいる

おばあちゃんの手の温もりは絶対に忘れない
細胞レベルで記憶しているし、繋がっている

私はおばあちゃんの孫でよかったって心から思うよ


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