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cakesの記事で考える 第1回「又吉直樹 『火花』」
読んでいる間中、ケンドーコバヤシさん(以下敬称略)しか思い浮かべなかった。
又吉直樹「火花」のことである。
主人公・徳永を作者に重ねて読んでいた人は多いと思う。しかし、主人公が慕う先輩・神谷についてはどうだろうか。
私は、ケンコバさんでした。
作中の神谷の描写がもっと鋭くてシュッとした感じであろうとも。
神谷の声は彼の声で響く。
なぜなんだろう、特段ファンでもないのに……と思っていたところ。cakesのこの記事を読んで見事腹落ちしたのです。
この明るい狂気をはらんだ感じが、とても神谷らしかった。たとえ本当は、普通に丁寧に暮らしている人だったとしても。
演技を、自意識を何層にも重ねてキャラを確立させる芸人の凄さを思い知った。
そして、何よりあのラストシーンをケンコバさんに演じてほしかった。
泣ける面白さになりそうなのだがどうだろう。
「火花」は賛否両論あると思いますが、未読の人は一度読んでみてほしいです。
読了すると、他の人の脳内キャストが知りたくなります。
あなたの神谷は、誰ですか?
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