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芸能人のエッセイの魅力

今年の2月〜4月頃まで芸能人(主にお笑い芸人)のエッセイを読むのが何故かマイブームだった。

とは言っても合計6冊ほどなので、そこまで大量でもないが、一つのジャンルをこれほど読み続けたことがないので読み終わってみての感想や魅力を書きたいと思う。

魅力を全て伝え切れるとは思っていないが、読む本が無い人やなんとなく参考にしたい人は是非最後まで読んで欲しい。

ちなみに、今回私が読んだのは以下の本達

・「ナナメの夕暮れ」若林正恭(オードリー)
・「僕の人生には事件が起きない」岩井勇気(ハライチ)
・「天才はあきらめた」山里亮太(南海キャンディーズ)
・「ジグソーパズル」西村瑞樹(バイきんぐ)
・「この素晴らしき世界」東野幸治
・「局アナ」安住紳一郎

日々の日常の出来事を書いた本
自身の半生を書き起こした本
身近な人とのエピソードを抽出して書いた本

形式は様々だが、これらの本にはいくつかの共通点があるように感じた。



【共通点①】

**日常は我々とあまりかわらない **

「テレビに出ている芸能人だから、きっと自分とは全然違って華やかな日常なんだろうな」
「毎日刺激の連続なら面白いエッセイも書けるだろう」

みなさんは芸能人が書くエッセイに対してこんな事を思ってはいないだろうか。

ちなみに私はめちゃめちゃ思ってた。笑
むしろどんなオモシロが飛び交うのかを楽しみにすらしていた。

しかし読めば読むほど描かれる日常は私達とそうわからないのである。

休みの日には家具を組み立てるし、掃除もする。

気になる人の握手会に参加もするし、
道具から趣味を始めたりもする。

大学だって普通に受験するし、片頭痛にも悩まされる。

普通にハゲる。


読めば読むほど意外なことに、日常の出来事は私のような一般人とそこまで変わらない。

ちなみに私はまだハゲていない。

テレビで見る人達でも自分と同じような日々を過ごしていると思うと、勝手に親近感が湧き、近くに感じるもの。
この「遠いと思っていた人を近くに感じる状態」こそが魅力なのです。



【共通点②】

**例えがうまく、面白に変換している **

これに関してはさすが芸人の方々
ありふれた出来事でも、貴重な体験でも抜群の比喩力で読者を飽きさせない。

例えの種類も、つい共感してしまう「あるある系」と独自の世界観強めの「創作系」があり、想像力に驚かされた。

きっと芸人と呼ばれる方々は、それなりにストーリー性のある体験ならどんなことでも面白く切り取ることができるのかもしれない。

それくらい私なんかよりも感受性のアンテナが優れていて、取り込んだものを大爆発させる表現力を持ち合わせているのだろう。

【共通点③】

**必ずオチを作る **

これもやはり芸人さんならではなのだろうか。

芸能人の出版するエッセイの大体は、短編の連載を書籍化するというパターンだ。

なので一冊の中に様々な話があり、その数だけオチを見ることができる。


テーマとなった話の中のワードを上手にオチに組み込む様はまるで漫才のオチのよう。

どう面白いのかは是非実際に読んでみて体験して欲しい。

中でも特にオチの作り方が印象的なのはバイきんぐ西村さんと安住紳アナ(お笑い芸人ではないが)の二冊。




以上が私の感じた芸能人のエッセイの共通点と魅力。

私みたいな一般人も、芸能人も地球上に同じ時間に生きている。

その中で日々起こることををどう受け取るか、どう感じるかのアンテナ次第だということを知ることができた。

そして感じたことを誰か伝える技術を磨くことでもっと自分を磨いていきたいと思った。


もっともっとアンテナの感度を高めよう。

そしてもっともっと発信しよう。

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