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カニって横歩き?

昨日、道端を歩いているカニを見ました。カニはトコトコカサカサ歩いていました。カニといえば横歩きですが、あれはカニ的に「横歩き」なんでしょうか?

こんばんは、くつばこ+のりこです。インドカレーが食べたくて仕方ありません。
でも今日はカニの話をします。

☆カニは横に向かって歩いている?

カニのモノマネをしてくださいと言われたら、みんな横に向かってサイドステップで移動すると思います。つまり、人間基準でカニを見ると、カニは「横方向に向かって歩いている」ということになるのです。

☆カニの気持ちを考えてみよう

では、そんな一見効率が悪そうな「横歩き」をしているカニは、人間を見てどう思っているでしょうか。「自分は横にしか歩けないけど、前に向かって歩けていいなぁ」でしょうか?
私の想像は違います。たぶん、「人間ってどうして横歩きしているんだろう?」だと思います。

☆「横」と「前」は誰が決めたのか

さあここから、くつばこっぽい話にしていきます。人間がカニのことを考える時、カニの動きは、顔の向きと進行方向が違って、「なんか自分と違う」から、人間にとっての「横歩き」だと考えます。しかし、カニからすれば、「顔と進行方向の向きが違う」のが普通であって、反対に「進行方向が顔と違う」のが「横歩き」になるのかもしれません。

☆「普通」「普通じゃない」は社会が決めている

先日、生まれた頃から片方の手のひらがない人が、「不便はない」という趣旨の動画を出していました。そこのコメント欄には、「さすがに困っていることはあるでしょ」「強がり」「困ったことがないは言い過ぎ」と言った言葉が並んでいました。
「カニは横歩きだから前に進めなくてかわいそう」と根本的には同じ構造の発言だといえます。カニにとって、人間にとって、どちらが前歩きで、どちらが不便でないかは互いの基準を交換して判断できるものではないということです。

☆「障害は社会にある」という点だけ、カニとは違う

しかし1点、人間界ではみんなで集団行動をすることによって一部の人が生きづらくなっているのは事実です。車椅子利用者にとっての階段の存在など、「前歩きしたいカニも横歩きさせられている」かもしれないのです。全てのカニが、歩きたい方向に歩けるような社会を作りたいですね。

ちなみに、「前歩き」をするカニは、実際にいます。「カニは横歩き」とまとめちゃダメですね〜

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