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報道ステーションのCMを見て

今日は報道ステーションのCMが炎上したことを題材として、うたとりこの対談をお送りします。だいぶ長引いたので、数日に分けてお送りいたします。

☆CMの流れ(公式動画は削除されたので、適当なところで見つけてください。)

「ただいま。なんかリモートに慣れちゃってたらさ、ひさびさに会社に行ったら、ちょっと変な感じしちゃった」

「会社の先輩、産休あけて赤ちゃん連れてきてたんだけど、もうすっごいかわいくって。どっかの政治家が『ジェンダー平等』とかって今、スローガン的に掲げてる時点で、何それ、時代遅れって感じ」

「化粧水買っちゃったの。もうすっごいいいやつ。にしてもちょっと消費税高くなったよね。でも国の借金って減ってないよね?」

「あ、9時54分!ちょっとニュース見ていい?」
最後に女性の顔の上に大きく「こいつ報ステみてるな」というテロップが入る。

☆最初の感想

りこ とりあえず、素直な感想からね。私は、文とか書くの好きだから、国語的に、こういう演出は好き。これ、「ジェンダー平等とか掲げてる時点で時代遅れ」→次のステップに進むべきでしょ?っていうの、例えば歌の歌詞とかで、もっとどうでもいい話題だったら、いい展開の仕方だなって思う。でも、色々詰めが甘かったんだろうね。うた的には?

うた 僕も似てるかも。正直、一度見る限りでは、あまり悪い気持ちとか抱かなかった。炎上したって分かって見てても、まあありかなっと。「ジェンダー平等」とか言うだけじゃなくて、政治家も赤ちゃん連れて国会に行ってみろとかそういうメッセージかなと。それなら悪くない気もした。

☆「ジェンダー平等」と「インクルーシブ」

りこ だよね、でも、言葉足らずだったんだと思うんだ。例えば私たちにさ、「インクルーシブとか言ってる時点でもう時代遅れ」って、専門家でもない人が言ってきたらどう思う?

うた 文脈が無かったら良くないと思う。まあ、一つ言えるのは、インクルーシブって言うだけじゃなくて、それなりにちゃんと行動してる自信はあるかもしれないけど。

りこ 確かに笑 政治家を対象にしてるのが明らかだから、それはそうかも。私が一番に思ったのは、自分が「ジェンダー平等」を掲げて活動してる人だったら、このCM部ちぎれるだろうなって笑 いやいや、まだ掲げて行動しないといけない段階なんですよ、って思っちゃう。

うた 個人的には、「ジェンダー平等」が「インクルーシブ」に変わってても肯定的だった気がする。結局、政治家は言ってるだけで、実態違うじゃん、ってことなら悪くないかなって。でも、伝わるほど「意識が高い」人は多くないんだろうなと。

りこ なんだろう、ちょっとずれるかもしれないけど、いずれ「ジェンダー平等」が当たり前になったら、「ジェンダー平等」っていう言葉はなくなるじゃん、いやあ男女っていう概念がある以上なくならないのか?「障害」という言葉はなくなるべき、っていう論と近いなって思ったんだけど。あるいは、「障害には無関心でいる状態が理想」とか。

うた あー。本当の理想的な話ね。確かにそう捉えることは出来るよね。「ジェンダー平等」って言葉は無くなり得る。

りこ 「政治家が働いてない!!」っていう主張なのか、「『ジェンダー平等』って言っている時点でジェンダー平等じゃないじゃん!」っていう主張なのか、っていう解釈の差かな。

うた 解釈に幅はあるよね。どっちかは一文だけではわかりにくい。

☆報道ステーション側の意図

りこ 報道ステーションさんの意図は、下の通り。「報道ステーション見れば、若者でも社会に関心が向いて、意見持てるよ!」程度だったんだろうね。

【今回のWebCMについて】

今回のWebCMは、幅広い世代の皆様に
番組を身近に感じていただきたいという意図で製作しました。
ジェンダーの問題については、
世界的に見ても立ち遅れが指摘される中、
議論を超えて実践していく時代になるという考えを
お伝えしようとしたものでしたが、
その意図をきちんとお伝えすることができませんでした。
不快な思いをされた方がいらしたことを重く受け止め、
お詫びするとともに、このWebCMを取り下げさせていただきます。

うた 要するにりこが前に行っていた主張は二つとも少しずれてるのか。深読みしすぎ的な。

りこ まあ。ジェンダーについては言及してるけどね。実践していく段階だってことを伝えたかったらしい。

うた まあ、実践は大事だからね。言ってるだけにならないように。

次回は報道ステーションのCMがなぜ炎上したのかについて話をしてます。


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