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『僕が君の耳になる』をどう見る?①

こんにちは。くつばこのりこです。ふくらはぎが筋肉痛です。慣れないパンプスはつらいです。さて今回は、「くつばこメンバーで話してみた」第1弾ということで、HANDSIGNさんの「僕が君の耳になる」についての感想意見交換会の様子をご報告します!

☆参加者

大学生3人、浪人生1人、高校生3人(つくばっこの会メンバー含む)
今回は飛び入り参加してくれた、くつばっこの会(くつばこの高校生バージョン)のメンバー2人と巻き込まれた高校の後輩1人、計3人を含めた7人で話し合いました。偶然全員が普通学校の卒業生で、手話を日常的に使うメンバーたちはみな大学の課題で忙しく参加できませんでした。残念。またやろうね!!

☆進め方

まず動画を見てもらい、感想を共有。そのほかに、動画に付けられているコメントに対しての意見交換も行いました。

☆まず動画の感想は…好き嫌いはあれど、「価値がある」

こちらのHANDSIGNさんの「僕が君の耳になる」は、大学を舞台にし、耳が聞こえない女性と聞こえる男性のドラマ仕立てのラブストーリーのMVとなっています。HANDSIGNさんは2人組の、手話をダンスに取り入れたアーティストで、この「僕が君の耳になる」の動画は約800万回再生という驚異的な再生回数を誇ります。
メンバーの感想は以下の通り。

・「ハードル高い」ってお互いに決めつけて距離を作っている描写が気になった。また、足立さんがみやぞんの口を見ている描写などから、口の形を見ていることが伝わるといいなと思った。一つの文化として、手話という言語を使った音楽が成立し、普及することは意味があることだと思う。
・手話を伝えるってことと音楽の両立って相当ハードル高いと思うけど、いい塩梅でバランスが取れてていいと思いました。
・この歌では健常者がろうの人を助けるってかかれてた。それは良いんだけど、以前知り合いのろうの人から、「ろうの人たちは〇〇が出来ないっていう負い目というか自信がない人が少なくない数がいて、ろうの人が自信を持って生活できる世の中にしたい」という話を聞いたのを思い出した。
・初めて耳の聞こえない人に会ったときは自分がどうすれば良いのか、そもそもわからないよなー。どんなことでも、一緒に取り組んでくれる姿勢は嬉しいよね
・こんな風に手話を身近に感じられるものがあるのはとてもいいことだと思いました。もっといろんな人に知ってもらいたいと思いました。
・この曲のモデルになった人のような機会に出会える人は限られていると思うけど、このような音楽などをきっかけに興味を持ってくれる人が増えればいいなと思いました。また、ここまで大掛かりなことはできなくても、私もつくばっこなどを通していろんな人に知ってもらえるようなきっかけづくりをしたいなと思いました。

ポジティブな意見は以上のようなものがありました。もちろん、「足立梨花がかわいい」とか「この告白の仕方最高」とか、くつばこの活動内容とは関係ない、作品に関する感想もたくさんありました。俳優さんかっこいいです。
一方、以下のようなコメントも。

・最初から歌っているバンドが手話のパフォーマンスをしていたことに、コンサートにいったところで気づいた。
・このMVに字幕を付けないのは意図的らしいがその必要はあったのか?
・これをたくさんの人が見てくれることで、少しでも手話が身近になってくれたらいいなとは思うけど、日本語対応手話だけを手話だと思う人が増えちゃうのは少し残念

HANDSIGNの活動趣旨を知らない人からすると、このアーティスト特有の「手話と音楽のコラボ」が、コンサートのシーンまでわからないのですね。また、この動画、歌詞の字幕がついていません。ということは、音声を聞き取りづらい人にとっては、歌詞がわからないのでは…?概要欄には「※ドラマver.のため歌詞字幕はありません」という注意書きがあり、これがHANDSIGNさんの意図的なものだとわかります。なんで字幕を付けなかったのか気になりますHANDSIGNさん!そして最後の観点は、手話(日本手話)には独自の文法があるということがこの動画では表せないということですね。確かにその通り。

しかし共通して、手話に触れるきっかけになるこの動画には意味があるね、という感想がありました。

さて次回はもっと踏み込んだ話をしてみましょう。


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