見出し画像

若者は本当に「直接話さない」のか?

ある日、高校の時の先生に、「今時のわかもんは、SNSばっかりで直接話さないのが許せない」というお話を聞いて、書こうと思ったこのノート。ああ、先生がこのノート読んでも悪く思わないでください笑

こんにちは、くつばこ+のりこです。今日と明日は、コミュニケーションとSNSについて。このくつばこが出来た理由にもちょっとかかわってくるお話です。

☆若者は直接話さない!

社会には「今時の若者は~」から始まるセリフであふれていますが、私が通っていた中高は伝統校、またご年配の先生が多かったこともあり、「今時の若者はネットに頼りすぎている、けしからん!」と言われることが多くありました。中学の最高齢のおじいちゃん先生が、卒業の時、「年上の人が言うことは、聞き流していいんだからねっ!」と言ってくれた言葉がその「今時の若者は~」を包んでくれていたので、まあ正直スルーしていたのですが、いま改めて考えると、一理あるし、批判する点も多いこの意見だと思います。その「一理」は、くつばこ+の存在にも繋がる話なので、今回取り上げてみます。

☆本当に若者は「直接話さなくなった」のか?

まずこの「今時の若者は~」構文がそもそも正しいのかどうかですが、間違っていると思います。確かに、みんなが携帯を持っていなかった小学生の頃の自分と、今の友達との関わり方を比べると、(自分もさすがに小学生と高校生では成長しているのでわかりづらくなりますが)、「直接:ネット」の比率の中で、ネットの占める割合は増えていると思います。しかし、全体として、コミュニケーションにかける時間は増えていると思うのです。小学生の頃は、学校でしゃべりまくって、家に帰ったらテレパシーしか連絡方法はないので、自分の時間を過ごしていました。しかし友達とメールができるようになると、家に帰っても友達と連絡を取るようになります。人にもよりますが、私は、自分の部屋にいるときは通知が来ればすぐに気が付きます。だからといって、学校に行っていた頃、友達と直接話す時間が減ったとは思いません。同じ場所にいれば話す方が早いです。校舎内でどこにいるかわからない友達をLINEや電話で呼ぶことはありますが、それは直接話すため。なんなら、呼べるようになったことで友達と確実に会え、話せるようになったとも言えます。
と書いても、「こういう場面では直接話さなくなった!」というのはあるかもしれません。例えば、HRの投票が「あとでLINEでやればいい」になったとか、いじめがあるとか。でもそれらは、SNSが悪いのではなく、別に本質的問題があります。投票の例は、「クラスに対して時間をかけたくないと思うようになった、他に時間を割きたいものがある」者が原因ですし、「いじめがある」というのは、いままでのいじめがSNSの中で行われているだけであって、SNSそのものがいじめを生んでいるわけではないことは明らかです。

☆「最近の若者は、SNSに頼って直接話さない!」
 という意見は、何が言いたいのか

じゃあこのセリフ、何が言いたいんでしょう。1つは、単なる、自分たちのわからないことが若者の間で普通になっていて付いていけないことへの不満、もう1つは、若者のSNS疲れを感じているから、ではないかと思います。特に先生に関しては、2つ目が(きっと!)含まれているでしょう。
1つ目は、「毛嫌いせず頑張って!」としか言いようがないのですが、2つ目は本質をついていると思うのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?