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差別と区別の境目は何ですか?

聴覚障害者は、収入が低い傾向にあるから、賠償金も少なく見積もられるかも?みたいな話を5か月前くらいにしました。それに関して、少し進展が有ったので紹介します。
こんにちは、くつばこ+のうたです。大学の後期スタートしました。前期に比べると授業数も減ったので、高得点が取れるように頑張ります(っていうのは最初だけ説)

☆聴覚障害があると将来の稼ぎは少なくなるはず

前に難聴の子が交通事故にあってしまったときの賠償金が国民の平均の40%でいいのではないかと主張されているという話をしました。被告側は「聴覚障害者は思考力や言語力、学力を獲得することが困難で、就職自体難しい」といい、損害賠償は少ないはずであると主張していたわけです。4割の根拠は探しても見つかりませんでした。詳しくは前回のnoteをご覧ください。

☆全労働者の平均の40%の根拠はない?

少し進展があったというのも、労働者平均の40%と被告人が主張していましたが撤回したそうです。では、全労働者平均とするように訂正したかと言うとそうではありません。聴覚障害の収入の平均を使用するということです。つまり、今まで40%としていましたが、根拠が薄いということで、聴覚障害者の平均を使用するように求めたわけです。これによって、60%程度になるらしく、改善はしています。

☆視覚障害者でも同じような事が起きている

視覚障害者でも同じような案件があったようです。2008年に全盲の高校生が交通事故にあい、重い後遺障害が残り、車の運転手に損害賠償を求めた訴訟の判決が9月30日にやっとできたようです。この裁判の判決は、全労働者平均の8割としていたそうです。聴覚障害者と視覚障害者の収入に大きな差があるのかどうかとか分かりませんが、視覚障害者の平均より8割の方が少し良い条件な気がします。(少なくとも、全盲の人に限れば良さそうな気がするのですが、どうでしょうか。)

☆差別と区別の境目はなんだろう

「障害者には価値がない」という言葉が差別であるというのは納得してもらいやすいのではないでしょうか。では、障害者の逸失利益、つまり、将来稼ぐであろう額が全労働者に比べて少ないと位置付けることはどうでしょう。これをダメと言うのは少し違うような気もします。

医学生とそれ以外、高学歴の人とそれ以外には平均年収に差があります。だからこそ、逸失利益の計算の時、差を生じさせているわけです。障害者の平均年収と全労働者の平均年収には有意的な差があります。だとしたら、逸失利益に違いがあってもしょうがないかな、という考え方があっても、否定は出来ない気がするのです。つまり、平均年収による区別であるというわけです。

うたとしては、どこからが差別でどこからが区別なのか、全然わかりません。区別と差別の違いはよく分からないのですが、この質問に対して、少し変わった、変化球的な答えはなんとなくあります。それを明日少し紹介してみたいと思います。


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