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悪意がない方が実は怖い

こんにちは!くつばこ+のせんです。建築学部の妹のオンライン授業を隣で見ていたら、「すべての建物は道に面していないといけない」と言っていて、ああ、たしかに…となりました。当たり前のことなんですが、今で意識したことがなかったので新発見。他学部の授業を気軽に聞けるようになったのは、オンラインのおかげですね。

☆昨日のnoteを受けて

昨日は、「納豆食べられる?」と尋ねる前にという記事を紹介しながら、無意識の攻撃について書いてみました。この記事では海外にルーツをもつ人のことが書かれていましたが、読み上がら「これって障害も似てるよなー」と思ったので、今日は派生版です。

☆「どこまで行くんですか?」

白杖を持っている視覚障害者や車椅子ユーザーは、街を歩いていると「どこまで行くんですか?」と声をかけられることがあると聞きます。助かるときもあるそうですが、「どうして見知らぬ人に行き先や要件を教えなければいけないのだろう」と思うこともあるそうです。これは、昨日のnoteで紹介した、「見た目が違う(ハーフなど)だけで、両親の国籍やここに来た経緯などを説明しないといけない」マイクロアグレッション(無意識の攻撃)と似たものだと思います。
前回と今回で引用・参照している記事に、「あなた(マイノリティー)は私(マジョリティー)が望むタイミングで自分の素性を明かすことが当然だよね」といった暗黙の了解のような攻撃も含んでいる、という文がありました。なかなか衝撃的な言葉ですが、言動のひとつひとつを分析していくと、このような側面が見えてくるのだと思います。

☆「どんなことに困りますか?」

障害のある人に「困っていることはなんですか?」と聞くことも、時にはマイクロアグレッションになるのかもしれません。「障害がある人はみんな困っているはず」というステレオタイプによって、その人のことを知る質問ではなく、〇〇障害のある人のことを知る質問になりがちです。もちろん人によって困りごとは異なるので本人に聞くことは大切なんですが、「何か聞きたいことある?」という質問に真っ先に“困ること”を聞かれると、「困っているから助けが必要な存在」と思われているのかな、と感じさせてしまう可能性があります。
記事にもあるように、「納豆食べられる?」が必要な質問のときもあるんです。つまり、「困っていることはなんですか?」と聞くことが必要なときもある。ここのさじ加減は難しいところですが、「もしかしたら嫌な思いをさせてしまっているかもしれない」という視点をもっているだけで違う気がします。

国籍と障害の視点から、マイクロアグレッションという新しい概念について考えてみました。無意識が一番怖いんだなと、改めて思います。自分の言動を見直す機会を定期的に作りたいですね。

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