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「異人たちとの夏」を観たとか。

1988年の邦画。ネタバレ注意。

イギリスでリメイクされた「異人たち」が昨日公開されたばかりで、大林宣彦版を褒めるツイッターが流れてきたので観てみたら「今観て良かった」と思った。

あらすじは離婚したばかりの脚本家の40歳主人公が、ある日立ち寄った浅草で迷子になり、散策してみると何故か12歳の頃亡くなった両親と再会する。浅草は主人公と両親が子供の頃住んでいた街だった。それと同時期にケイという女性と出会い恋仲になるが彼女には秘密があった。

ネタバレするけど両親は幽霊でケイははじめて主人公に会った日に誰かに縋りたかった状態で主人公の部屋を唐突に訪ねるんだけど邪険にされ、その日に自殺してしまい2回目以降に会った時は幽霊だった。(1回目会ったあとに主人公が両親と出会い、人に対して優しくなれてケイを受け入れられたんだけど時既に遅し)

主人公がおっさんのままで両親と過ごす時間が今の俺から見たらあまりにも尊すぎた。

主人公の風間杜夫が両親とはじめて会った帰りにタクシーで両親とご飯食べた事を思い出すんだけど、それが本当に無邪気で嬉しそうで歳とっても心の底から嬉しかったり楽しかったらそうなるなって。

狭いアパートで3人でご飯食べたり、花札したりするシーンが俺にもあったよなって思った。

主人公も両親との別れ際に言ってるけど、2人がずっと生きていたらこんなに大事にできたか分からないってセリフが絶妙だった。

父親役が片岡鶴太郎で粋な雇われの寿司職人で食うには困らないから仕事転々としても大丈夫だろってメンタル強い親父だったのも良かったな。ちゃんと奥さん大事にしてて。

うちの親父が心の底から笑ってる顔、思い出せないもんな。そもそも俺はそれを見た事あったのかな。

主人公は両親と過ごして向き合えた事で気持ちが安らいで愛されてた事を認識してまた女性を愛せるようになったようにみえたけど、愛された事を確信もてた実感って大事なんだなって思ってしまったなぁ。

古すぎない(いや古すぎずなんだろうけど)昭和の後期の浅草の風景も良かったな。子供の頃に浅草は行った事ないけどちっちゃい頃の昭和ってこんな感じだった。

そのうちまた浅草歩きに行こうと思う。いつかの俺の振り返りじゃなく聖地巡礼として。

まあ少し感傷的にはなるんだろうけど笑

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