「ものづくり」の現場を「YouTube」で知る~動画検索(建設機械、車、ギター、光学フィルム、手術ロボット)
こんにちは、楠浦です。
10年が経過した学生版の「発明塾」では、
「ものづくりの現場を知らない」
大学生にアイデアを考えてもらうにあたり
「必要最小限」
の情報を、いかに
「効率よく」
理解してもらうか、常に工夫してきました。
その一つが
「動画検索」
です。
特許検索の話をすることが多いのですが、実際には、その背景を理解してもらうことの方が重要で、それに最適なのが
「動画」
です。Google検索の結果は
「画像」
「動画」
などに分かれて表示されるので、それらを、横断的に見て
「最も効率が良い」
情報ソースにアクセスするよう、教えています。
ここから先は、半分趣味、半分備忘録ですが、楠浦が過去に発明塾で紹介したトピック、および、楠浦自身の過去の仕事に関連あるトピックについて、参考になる動画を紹介します。
●アルファロメオ 4C ができるまで
バイク好き、とくにエンジン好きの人は、車好きの人も多い、というのが僕の印象です。Kawasaki のエンジン設計者にも、個性的なエンジンの車に乗っている人が、多数いました。
エンジンの製造工程は、いろいろ勉強になるので、発明塾でもたびたび紹介しました。最近では、車体側の技術革新も進んでおり、例えば、上で取りあげられている
「炭素繊維強化プラスチック」
は、発明塾でも
「リサイクル法」
「軽量医療機器」
などの観点から、発明に取り組みました。
素材は、すそ野の広い産業ですから
「いろいろな技術とつながる」
という面白さがありますね。
●コマツのブルドーザー
なんと、コマツの工場を紹介しているビデオがありました!(祝
僕が在籍していた大阪工場ではありませんが、なつかしさ満載です(笑
ブルドーザーが動いている映像は、伊豆のトレーニングセンターでの映像だと思われます。僕は、入社後研修で、このトレーニングセンターで
「ダンプトラック」
を暴走させ、教官に
「あんた、私を殺す気ー!」
と
「マジ切れ」
されました(笑
「もっとアクセル踏んで!」
と言った教官に従ったまでなのですが、、、。
バイクと同じ感覚で踏んだら、制御不能になり、数十トンのトラックをドリフト走行させる羽目になりました。結果的に、うまく乗りこなせた(?)のですが、教官とハンドルを奪い合いました(汗
周りで見てた人は、
「楠浦、なかなか飛ばすな―、やるなー」
と思ってたそうです(笑
大型の機械は、大型なりの作り方があり、自動車とはまた異なります。
●長野にある日本一(世界一?)のギター工場
フジゲン(富士弦楽器製造)というメーカーさんの工場取材です。
「木材」
が材料だと、またいろいろ異なる点があります。
「脱プラスチック」
の流れで、木質材料が注目されつつありますが、その原点を知るという意味で、いろいろ面白いです。
希少木材の話なども、
「森林ビジネス」
という点では、参考になりますね。
(高付加価値の木材を作る、という視点ですね)
僕は工場見学が大好きで、コマツ、Kawasaki、ナノテクStart-Up 時代は、取引先にお願いして、よく見学をさせていただいておりました。現場の方と、お話をするのも大好きです。Kawasaki 時代は、大した理由もなく、喫煙所にコーヒーを飲みに行ってました。
古き良き時代です(笑
●半導体製造装置
エンジンや車などと並び、もう一つ、発明塾で必ず説明するのが
「半導体」
の作り方です。結構膨大なので、ここでは、肝の一つ
「露光装置」
の動画をあげておきます。
人類史上最も精密な・・・というのは、その通りだと思います。
キヤノンさん、ニコンさん、と日本メーカーが2社頑張ってきた市場です。
最新の世代では、オランダの ASML が優勢なのですが、世界で何台出るんだ・・・という市場ですしね・・・。そこで生き残るべきか、やめるべきか、判断が難しいところですね。
半導体の流れで紹介しているのが、私が4年の人生を費やした
「ナノインプリント」
です。もともとは、半導体の露光装置を置き換える、という触れ込みでブームになりましたが、そんな簡単ではありません。
●光学フィルム
日本企業が、長らく競争優位を保ってきた産業の一つということもあり、発明塾では
「光学フィルム」
も、必ず取りあげて説明しています。
「携帯電話の分解」
を通じた勉強会みたいなものを、毎年行っていたことも、影響していますし、僕が、ナノインプリントの用途として、
「微細構造光学フィルム」
を開発していたから、ということもあります。
(のちに、細胞培養フィルムに転用)
以下、セロファンフィルムの製造工程ですが、身近な
「フィルム」
がどうやって作られているか、そこにある装置はどんなものか、などを解説して教えていました。
ちなみに、携帯電話を分解する際、液晶パネルも分解して説明するのですが、その時に必ず利用していたのが、以下、シャープさんのHPです。
各フィルムがどういう役割を持っているのか、どの企業が強いのか(高輝度フィルムは3M、など)も、一つひとつ説明していました。
●(番外編)ロボットによる手術
医療機器などのテーマの場合、手術の動画を見て、理解を深めていました。
ここでは、
「ロボットによるカテーテル手術」
の動画を紹介しておきます。
磁場を使って、カテーテルの先端を制御する、という方法のようです。
他にも、
「Amazonの倉庫」
の動画など、その時々のテーマに応じた動画を教材に使いながら、背景や要素技術を理解してもらい、発明に取り組んできました。
楠浦 拝
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