「発明塾🄬」の思考法で、新規事業プロジェクト立ち上げに成功、今後は投資も学びたい

「現在、事業立ち上げというほどではありませんが、関わっているプロジェクトにおいても発明塾思考が役に立ちました。偉い人がこねこねした課題に対して「結局何がしたいのか」「それをどう解決するのか」に切り込んだ結果、私が専任で仕事をしています。」

という感想を、発明塾OBの方より、いただきました。

ここでは、学生向け発明塾OB/OG、つまり、高校生・大学生時代に発明塾へ参加した方からいただいた、発明塾、および、企業内発明塾への参加者・参加希望者に向けたメッセージを掲載しています。 以下、補足です。

✓ 多くの方は、既に大学などを卒業され、社会人として、研究・開発・設計・新規事業などに携わっておられます

✓ 起業家の方も、おられます

✓ あきらかな誤字脱字を除き、いただいたメッセージは、できるだけ原文そのままを掲載させていただいております

✓ 発明塾（学生向け）と、企業内発明塾では、指導内容に若干の差はありますが、（相互に）参考にしていただける部分があると思います

✓ 長文のものについては、私の方で、要約になりそうなタイトルをつけている場合があります、ご了承ください

以下、冒頭の大変ありがたい一言をくださった、大変熱心な塾生の方からのコメントを紹介します。

「発明塾🄬」の特許調査は徹底していて、半端ない

以下の「」内が、いただいたコメントです。

「いくつかの発明に関わってきて学んだことは多く一言では表せないのですが、やはり痛感したのは考え方のクセです。一番気付かされたところは、いわゆるジャストアイディアを思いついてしまうという点です。

楠浦さんは「Mさんは賢いから」と慰めてくれましたが、現状解決策を見つけるとそれで満足して深堀りを一旦止めてしまうというのは発明における難点でした。

そこで意識したのがググり方でした。「思いついたことはあるはずなんや」というのが一時期口癖のようになっていたくらいです。普段からネットサーフィンを趣味（逃避？）としている私でも、発明塾のググりは結構なしんどさでした。というのも、自分のアイディアなんていうのはやはりすでにあるわけで、もう「やっぱりあった」というのはスタートラインでしかないわけです。

普段のググりというのは答えを見つけたら満足します。問題はその後で「これは存在しない」「出てきたものと自分のアイディアは何かが違う」「似てるけど何か思想が違う」という詰め方をしながら調べるのは大変でした。

抽象と具体を行き来してアイデアを育てる～発明塾式は「具体と抽象のトレーニング」でもある

以下の「」内が、いただいたコメントの続きです。

「一方で私にも特技があるらしいということを知ったのも発明塾です。一言でいえば「具体と抽象の行き来が自在」ということです。ある具体物が出てきたとき、その抽象化を経て別の具体物に置き直すということを無意識にやっていたのですが、ここでつまづいている塾生さんのお手伝いを何度かさせていただきました。

「それって結局何を解決してるの？」「そのニーズを満たすには？」の行き来は発明において重要な問だと思います。情報だけ集めるのでもなく、課題にのみフォーカスするのでもなく、その行き来によって具体性のある解決策を見出すというのは自分が発明に向いていると思った瞬間でした。

他の塾生さんがMMを書いてくると、ほんとうによく調べてくるなと感心してしまいます。わたしの貧相なMMを見せるのは恥ずかしさもあったのですが、その分、発明におけるロジックというか、技術の解決する課題、課題が求めている技術という二項をうまく調和させるという点で、ときに他人の調べ物を盗みつつ前向きに掘り下げられたのはいい体験でした。」

発明塾の思考法は、新規事業プロジェクトの立ち上げにも役立ち、専任担当に大抜擢

以下の「」内が、いただいたコメントの続きです。

「現在、事業立ち上げというほどではありませんが、関わっているプロジェクトにおいても発明塾思考が役に立ちました。偉い人がこねこねした課題に対して「結局何がしたいのか」「それをどう解決するのか」に切り込んだ結果、私が専任で仕事をしています。

一方でもうすこし真面目にやっておけばと思ったのは投資の視点で、事業として成り立たせるにはマネタイズが必要ということをひしひしと感じています。わたしのプロジェクトはもうすこしで走り切るので、次何か立ち上げる際には見通しよく資金計画まで立てたいところです。」

発明塾生は、皆さんとても良い方が多いのが特徴です。

この方も、かなり謙遜されていますが、その企業の次の柱を担う新規事業プロジェクトのアイデアを出し、専任担当に大抜擢、という活躍ぶりです。

投資については、発明塾投資部を立ち上げて、皆さんで活動しながら学んできましたね。

スタートアップや新規事業の資金調達については、以下記事も参照ください。

よい仲間と助け合いながら、どんどん挑戦しよう

以下の「」内が、いただいたコメントの続きです。

「発明を通じて学んだことは多数ありますが、もっとも不思議だった体験は「成功体験の振り返り」でした。いえ、何が悪かったかをつつくのではなく、如何にしてその発想に至ったのかを文字起こしするというものです。まず、こんなに楽しいことはない。そして、その発明を偶然で終わらせないというための重要な作業でした。一度しか振り返りはしませんでしたが、それでも発想法が固まってきたのでとても有意義だったと思います。

また発明において「深堀りしない」ということについての警句は何度も受けましたが、どうやら私の場合は「深堀りする」というところが少し抜けているようです。そんなことを思いつつ発明塾をお休みしている間に気づいたことは、わたしは何でもひとりでしてしまおうという癖があるというところでした。もっと気軽に仲間に相談すればよかった。詰まっているから話をしてくれ、とだけいえばよかった。

塾生のみなさんにはみなそれぞれ特性があって、埋め合うように高め合うように協力していらっしゃいます。私ももうすこし誰かに頼っていれば、もし誰かにアイディアの詰めを手伝ってもらっていれば……もっとクリティカルな発明が出せたのではないかと少し後悔しています。」

「良い仲間と良い議論」、これが発明塾のモットーです。

ひとりですべてこなせる、という人は、なかなかいません。

人は、他の人に頼るから、強くなれるし、成長できる。

僕は、そう考えています。

貴重なコメント、ありがとうございました。

OB/OG の方のコメントは、今後も随時紹介していきます。

皆さん、それぞれにご自身の道で大活躍されており、非常に頼もしい限りです。

楠浦　拝

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