【洋服屋の自分史⑤】たかが洋服であっても、その人にとってはかけがえのないものがある。リネンコート編

今回は、梅雨に突入してしまい、もうほとんど着る機会はないだろうアイテムをご紹介します。

いつものようにかれこれ10年近く愛用しているお気に入りのもの。福岡で購入してからその後、春先になるといつも着るのを楽しみにしています。

現物がこれ⬇⬇⬇

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サンドベージュリネンモッズコート

http://sanctum.co.jp/company/

京都の坂井信吾さんという人がデザイナーのmerphというブランドの服です。以前投稿した際、ファッションアイテムの中で個人的に好きなのは、セーターと語っていますが、さらにその上をいくアイテムがあります。それがコート。最も好きと言っても過言でありません。顔はイケメンでもなんでもないただのおじさんですが、身長は175㎝超あるので、その唯一の長所を活かせるコートがとにかく大好きです。

セーター同様、冬だけではもの足りず、夏になる手前までできれば着ていたい、そんな願望を常日頃持っていた時に出会ったものです。素材がリネンですが、その風合いは多種多様。これは比較的柔らかくふんわりした風合いで肌触りは秀逸。

そもそも、モッズコートをリネンで仕上げる発想に惹かれて購入しましたが、以外にも便利で生活の中に溶け込みます。なんだか変わっているけど自然な雰囲気を持っている一品だと使ってみてはじめて気づかされる一品です。よく言う「ありそうでない」というものだと思います。

組み合わせは、写真のようにリネンのレオパード柄のストールを巻くことが多いです。足元はコバが張っていないタバコスエードのローファーを素足で履くパターン。誰ともかぶらないのでいつも気分よく着ています。

時代に流されることなく製作者が内発的に生み出すことを目指しているデザイナーの意図がそうさせているのか、一生付き合っていきたいと思わせるこのコート。私にとってかけがえのないアイテムのひとつです。

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