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子ども達の貧困を失くすために起業家に何ができる?未来を奪われる子ども達からのSOS

誰も取り残さないっていうSDGsの大きな目標の中でも、子供たちの力だけで抜け出すことができない貧困ということに対して、彼らがそこから抜け出すことができるような持続可能な支援を提供するための大きなヒントであり、言われてみて本当にそうだなと思ったことがあったので今日はそれをシェアしたいと思います。

それが何かというと、今すごく伸びているアウトリーチという自宅に訪問してサービスを提供するという手法です。
その中で僕が話を聞いてそうだなと思ったのは子供のオムツです。
オムツの宅配そして宅食です。

昔は、例えば小さい頃に貧困の中で食事が与えられなくて虐待されているという子供たちは、お金で生活保護的な支援をしてしまっても、そのお金の行き先は親で決まってしまいます。

ですから子供たちに使ってくれない可能性があるというリアルなところがありますが、家に食事やオムツを運ぶ事によって、子供たちに会うことができるんですね。

よく漫画の闇金ウシジマくんなどで子供がめちゃくちゃ虐待されている家に訪問したら、「うるさい帰れ」と言われて帰らされて結局手遅れになるまで何もできなかったということがあって。

本当に何回見てもなんとかできなかったのだろうかと思うのですが、やはり現場の人が人の家のプライベートにガンガン入っていくことは簡単なことではないですよね。

ですが宅食やオムツの宅配というのは、定期的にそのご家庭に訪問することができて、もし虐待に子供たちがあったとしても水際で止めることができる。

そんなことが可能になると思うので、僕はこのサービスにものすごく可能性を感じています。

私のクライアントさんの中に介護の商品やオムツなどを卸してる方がいらっしゃって、その方々にも昔そういう話をしたことがありました。

介護の世界のホームヘルパーさんというのはまさに孤独死を防ぐ方法だったり、家にお伺いするからわけですから彼らの健康状態だったりを常に最も知ることができる存在ですから、もともとそういった大変な状況になる前に水際で止められる関わり方をすべきじゃないかというお話をしたことをめちゃくちゃ思い出しました。

だから、どんなものでも「家にサービスを提供する」「支援を宅配型にする」その方のところに行って常に状況を把握することはとても重要だなと思っています。

こんなことを言うといろんな批判をいただくかもしれませんが、自由度のある支援にするということは僕はあまり得策ではないと思います。

例えばお金を渡してでも人間らしい生活をという話もすごくわかるのですが、やはりその状態になったのは何かしらの理由があると思うんです。

ですから一生管理するという話ではなく、習慣を変えてもらい、新しい新習慣を手に入れてもらうためにアウトリーチっていう関わり方をすることによって、本質的な解決に繋がる。

ただお金を支給して、あとはあなたの自己責任で!ではなくて、習慣を変えてもらわないといけない。

今までの習慣の延長線上で今日大変な不遇をかこっていたり大変な状況にあるわけですから、その状態でお金を渡したりという部分的な支援をしても、結局はその習慣が変わることはないわけです。

そうではなくてアウトリーチということとして、新しい人間らしい生活ができる、誰1人取り残さない生活ができるように新しい習慣を手に入れてもらうことを支援という位置づけにするだけで、もっともっと多くの支援ができると思っています。

宅食だけに限らず、家に宅配して定期的に家を訪問しながら支援を提供していくというこのアウトリーチというモデル自体が、いろんな支援に繋がるのではないかなというふうに考えています。

例えば’’貧困をなくそう’’ということに関しても、アウトリーチという手法があれば貧困をなくすことに繋がるかもしれません。

’’飢餓をゼロに’’これは日本ではあまりなじみがないかもしれないですが、リアルにそういった栄養失調になってしまう子供たちがいたりします。

さらに’’全ての人に健康と福祉を’’に関しては、例えばおじいちゃんおばあちゃんだったり、鬱な状態で家にいてなかなか自分で動けない人たちに対して、煩わしくて面倒くさいかもしれないけれど、そういう関わりをすることによって、新しい習慣を手に入れてもらう。

これを言うと本当に怒られると思うのですが、でもあえて言います。
支援されている状態が快適だと感じられてしまったら、その状態がデフォルトベースになってしまいます。

僕はそれは立ち直るための支援にならないという強い思いがあります。実際2010年に災害支援について勉強させてもらって、そのプログラム案を構築させてもらった経験があるのですが、そのときに言われた言葉がものすごく衝撃でした。

「ボランティアが多く入りすぎると、結局立ち直るのに時間かかるよ。」
つまり、ボランティアの人が世話をすればするほど被災者であるという自分を認識し続けて、「それでいいんだ」と思ってしまう。

もちろん今日明日立ち直れとかそういうことではないのですが、過剰な支援は依存を生み出し、その状態を継続してしまうための支援になるんだということを僕は学びました。

そのときに、非情だとか人間としてどうなんだとか言われても、僕の信念はそこです。

本物の支援は、その人が自分1人で自立して独立して生きていけるようになるための関わり方、それが僕にとっては本物の支援だと思っています。

それにはアウトリーチという手法は、ものすごく僕の理想に近い形なんです。だから便利にしすぎない。

その状態が居心地よくなってしまってその状態でも自分はいいやってなってしまのではなく、「毎日家に来られて鬱陶しいな、だから生活習慣変えようか」とか、毎日家に来るからこれまでの習慣をしなくなったら、気がついたら別にそんなことしなくてよくなったとなるのかもしれません。

ということで、過保護な支援がだけがいいというわけではなくて、僕はこのアウトリーチという支援の形は、本当に誰1人取り残さないかつ、誰1人重荷にならない支援の仕方だと思っています。

僕も誰1人取りなさいというキーワードで、昔ピンときてませんでした。誰かがいないと、支援がないと生きていけない人を支援し続けることって、これって誰一人取り残さないっていうのかな?

誰1人取り残さないために誰かが犠牲になってしまう。誰かが負担を被ってしまう、誰かが我慢しながらやっていかないといけない。これって本当に取り残さない状態なのかな?という疑問が僕の中でものすごくありました。

いろんな意見があるのはわかっています。でもそれでも僕の中で、すごく疑問でした。

やっぱり本当の意味で誰1人取り残さないっていうのは、全ての人が自立して自分の意思で生きていける。
自分の生きたい人生、自分の人生を自分で選択しながら生きていける。そんな世の中にするための支援こそが、誰1人取り残さない本物の支援なんじゃないかなと思います。

僕はこのアウトリーチという手法を見つけたときに、限りなくそれが実現できる方法なのではないかなと思ったので今日皆さんにシェアさせていただきました。

今世界中で行われているこの’’誰1人取り残さないための活動’’について、これは面白いなって思った情報を皆さんと共有し、僕なりの解釈や考えもこういう形でシェアさせていただきたいと思っています。

皆さんからどんな意見をもらうかわからないですが、もし賛同できるよなんて思った方が居たら、ぜひスキをしてもらえると嬉しいです。

またもしあなたがこのアウトリーチでオムツの宅配や宅食だけでなく、こんなアウトリーチでうまくやってるよという情報があればコメントもらえると嬉しいです。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

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