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ライトユーザーによる、リングフィットアドベンチャー6ヶ月レポート


 今年の5月頭にリングフィットアドベンチャーを購入し、このたび無事に半年が経過したため、使ってみた感想や成果などを語ってみたいと思います。
 今年買った物の中で、一番良かったのがリングフィットアドベンチャーであるくらい、個人的にはおすすめのゲームだったりします。

 ちなみに、リングフィットアドベンチャーとは何ぞやという方に簡単に説明しますと、2019年10月に発売された、Nintendo Switchでプレイをするアドベンチャーゲームです。


 特色は、付属のリング型コントローラーを使い、フィットネスを行いながらゲームを進めていくところ。具体的には足踏み(orスクワット)をしながらゲーム内のコースを進んでいき、筋トレをすることで敵を倒し、ストーリーを進めていきます。


 もっとも、ストーリーはかなり単純で、謎を解いたり、重厚な物語を楽しむ、というゲームではありません。やはりこのゲームの主目的は、自身の体を鍛えるというところにあるのでしょう。
 むしろ先が気になると、体に無理に強いてまで運動を続けてしまう可能性があるので、あえてシンプルなストーリーにしているのかも知れませんね。


 検索すると出てくる体験記は、『毎日欠かさず1時間』とか『食事制限を並行して』とかが多いので、今回するのは、私のようなライトユーザーが半年続けるとどんな感じになるか、という話になります。
 どなたかの参考になるかなーと思いつつ、結局は自分の備忘録だったりするので、かなり主観に偏っていることをご留意ください。

  1.  活動履歴 〜どんな感じに続けていたか

  2.  運動成果 〜半年間のリングフィットの結果 多分なる主観を添えて

  3.  個人的に感じたリングフィットの弱点と、一緒にやると良さそうな事

  4.  これから始めようとする人に、おすすめの準備アイテム

 とりあえず、上記のようなメニューで語っていきます。


 1.活動履歴 〜どんな感じに続けていたか


 運動頻度 おもに週に2〜4日(0日や1日だけの週もある)
 運動時間 1回の運動で15〜30分
 消費Cal  およそ50〜100kcal
 活動日数 半年でおよそ100日(アドベンチャー56日、カスタム43日)

トータルの活動時間などはこちらをご覧ください。


 目標として、お腹の贅肉をなんとかしたい! というのがあった為、腹筋系の黄色の運動とスクワット各種を中心にメニューを組んでいました。

 休日や在宅勤務の日にアドベンチャーモード、出社の日は帰宅後寝る前にカスタムモード(好きなトレーニングを選択してできるモード)と、やる気と疲れ具合・体調と相談しながらやる感じです。
 アドベンチャーモードでは20〜30分、カスタムモードでは15分くらいの運動時間になります。

 ちなみに、個人的な感想ですが、30分くらいの運動では、残念なことに通勤通学の運動量には及ばないようです。
 あと15分くらいなら、ぎりぎり仕事から帰ってきた後も、やってもいいかなと思える運動でした。

カスタムモードリスト。リストAは開始当初に試してみて挫折。最近は、しばらく運動していなかった時はリストB、通常はリストCを運用。



 2.運動成果 〜半年間のリングフィットの結果 多分なる主観を添えて


 まず、フェアでないので、リングフィット以外にやっていたこと・やり始めたことをオープンにします。

【リングフィットを始める前から続けていた習慣】

 ・週1日、2時間くらいの太極拳
 ・夕飯の炭水化物をなるべく取らない
 ・普段の飲み物はなるべくシュガーレス

【リングフィットを始めてからやり始めた習慣】

 ・寝る前のストレッチ
 ・ドライヤーをかけながらのスクワット20回
 ・1日一杯のソイプロテイン(豆乳OR低脂肪牛乳割り)

 なお、以前からの習慣を見て、食事制限も運動もしてるじゃんと思った人もいるかも知れませんが、このぐらいだったらやったうちに入らないようです……。
 もともとスレンダーよりは普通……いや、もうちょっと、ぼちぼち、肉が余っているかな……という体形であり、自分ではことさら太るような生活習慣をしていないつもりだったのですが、呪われた家系太りやすい家系ということもあってか、在宅勤務が増え始めてから一年で4〜5キロ近く太った結果、リングフィットに手を出した、という経緯があります。
 三十台も後半になると霞を食っても太るのかよ、とか逆ギレしておりました。

 そして、半年でどれだけ体重が落ちたかというと、下記グラフをご覧ください。
 さすがに体重をオープンにするのは恥ずかしいのでマスクしてますが、メモリは5キロ刻みです。

 減少体重 およそ1キログラム。
 ほぼ、誤差です。

 まあ、事前に集めた情報から、リングフィット単体では体重は減らないことを覚悟していたので、さほどショックは受けていません。(悲しくないとは言ってない。)

 ただ、体重と違って記録を取っていないので主観の話になってしまうのですが、体型と筋力にはそれなりに成果があったと感じています。
 残念ながら目標であったお腹の贅肉が完全に消滅したり、腹筋が六つに割れたりまでは辿り着けておりませんが、腰回りや尻回りの贅肉はかなり減りました。

 ズボンのウエストに余裕を感じるようになった。
 駅の階段を駆け上っても、足が限界を訴えなくなった。

 日常生活の中で感じられるのはその程度ですが、始めた当初はダイナミックストレッチ(リングフィットを始める前の準備運動)さえガイドのスピードに付いていけず、ひぃひぃ言っていたのに、プランクを20回潰れずにできるようになった、ニートゥチェストを足を付けずにできるようになった、と今ではささやかながら自身の成長を実感できています。
 種目にもよりますが、個人的には回数が3,000回を超えると、それぞれの運動をきちんとこなせるだけの筋肉がつき始める気がします。

区切りの良い回数を達成した時にはお祝い画面になる。

 あと、リング君が運動しながらベタ褒めしてくれるので、自己肯定感を増すのにも役立っているかも知れませんね。
 

 3.個人的に感じたリングフィットの弱点と、一緒にやると良さそうな事


 続けて、半年間続けて感じた、リングフィットアドベンチャーの弱点を上げてみたいと思います。

 1.体重減少効果が即時に出ない

 上でも愚痴混じりに書いたことですが、単純に体重を落としたいとなると、リングフィットアドベンチャーは最適な選択肢とは言えないようです。
 やってみて感じたのは、リングフィットアドベンチャーは筋肉を鍛えることができるというのが、強みのゲームであるということ。
 もちろん、筋肉をつけてスタイルを整えつつ基礎代謝を上げて痩せる、ということはできますし、そう言った痩せ方をしたい人にはぴったりです。
 しかし、とにかくカロリーを消費することを主目的に置いている人は、アドベンチャーモードでひたすら走るか、いっそフィットボクシングなど有酸素運動がメインのゲームを中心にやったほうがいいかも知れません。

 ちなみに、私は開始1ヶ月後から半月は逆に1キロくらい体重が増えました。その後はまた半月かけて元に戻ったので、多分筋肉が増えた分、体重も増えたのかなと思っています。(体脂肪は測っていなかったので、実際は違うかも知れませんが……)
 そんな訳で、基礎代謝が追いつくまでは逆に体重が微増する可能性もあるかも知れません。
 

 2.自分の動きをチェックできない

 これは、リングフィットアドベンチャーの仕様としては、どうしても避けられない、しかし重大な問題だと思います。
 運動を行う際には、画面に動きのモデルが表示されるのですが、それと同じ動きをできているか、というのは自分では確認できません。
 もちろん足につけたベルトやリングの動きでアラートが出たりなど、ある程度教えてくれはしますが、センサーがきちんと読み取ってくれないこともあり、精度としてはどうしても甘くなってしまうでしょう。

 画面上の表示や音声ガイドで、動き方のコツや注意点も教えてくれますが、自分でかなり気をつけていないと、正しい動きはできないかも知れません。
 正しい動きができないと、せっかく運動しても最大限の効果を得られないかも知れないですし、運動の種類によっては体を痛めてしまいます。
 特にゲーム内でよく出てくるスクワットなどは、膝が前に出ないようよくよく注意していないと、関節を痛めてしまう人も出てきてしまうのではないでしょうか。

 周囲のリングフィットアドベンチャー経験者の話の中で、膝が痛くなったのでやめてしまったということをしばしば聞くのは、それも原因にあるのかも知れません。
 ゲームをやっている人、これからやろうとする人は、時々は鏡や窓ガラスの反射を見て、自分の体の動かし方を意識してみるといいかも知れませんね。

 なお、個人差が大きい部分なのであまり参考にならないかも知れませんが、私も運動(特にスクワット)によって膝が痛むことはあります。
 ただ、後に響くようなひどい痛みではないこと、痛む時はむしろ運動不足気味な時期であることが多いことから、姿勢に気をつけたり、他の運動を多めにやったりしながら、続けています。 



 次に、リングフィットアドベンチャーをやっている人が、一緒にやったほうが良さそうなことをお伝えします。
 それは、ストレッチです。

 いや、始める前にはダイナミックストレッチ、終わる時にはスタティックストレッチをやってるじゃん、と思うかも知れません。
 ですが、それとは別に柔軟体操を1日のどこかでやることを、お勧めしたいと思います。

 個人差もあると思いますが、個人的な実感として、私は筋肉がつき始めると同時に体がかなり硬くなりました。
 学問としての知識がある訳じゃないので想像で物を言っていますが、一般的に男性よりも女性の方が体が柔らかいとされるのは、筋肉量が関係しているのではないでしょうか。
 なので後から筋肉が付いた場合も、その分柔軟性が失われてしまう可能性があると思います。

 リングフィットを初めてから体が硬くなったことに気づいた私は、寝る前に10分くらいの軽いストレッチをする習慣を付け加えました。
 前屈を各方向に30秒ずつ、それ以外は体をひねったり筋を伸ばしたりとそれくらいですが、おかげで柔軟性に関しては元通りになったと思います。

 やって損になることではないので、私と同じように体が硬くなったと感じる人は、ストレッチも日々のメニューに加えてみるといいかも知れません。


 4.これから始めようとする人に、おすすめの準備アイテム

 私の文章を読んだことで、始めようと思う人はほとんどいないと思いますが、とりあえず始めるにあたってこれはあった方が良いだろうと感じた物をお伝えしたいと思います。

 それは 座布団(or平たいクッション)×4枚


 このゲーム、主人公を進ませるためには、操作をしている自分が足踏みをする必要があります。
 いちおう、サイレントモードとしてスクワットで進めることもできますが、雄大な景色の中を走っているような気になれることもこのゲームの利点だと思うので、個人的には足踏みモードをお勧めです。

 ですが、そこで気になるのが騒音。
 一軒家とかであればあまり気にしなくても済むのでしょうが、集合住宅であればやはり周りの住人への配慮は考える必要があります。

 なるべく騒音を抑えたい、という場合には、座布団やクッションを二枚重ねにすることで、かなり解消できます。(転ばないように、厚みはあるけど平たい物をおすすめ)
 あとは、床の上で直で運動すると腰などを痛める可能性があるので、座るときにはそれを使う。
 レッグレイズなど座った状態で足の上げ下ろしをする運動などは途中で力尽きて足を落としてしまうことがあるので、足元に置いておく。
 上半身を床に倒して行う動きもあるので、高さ合わせに背中の辺りに置いておく。
 などなど、四枚もあればかなり有効利用できると思います。

 もちろん、ヨガマットを使うという手もありますが、静音効果もあるようなマットですとかなり分厚くなりますし、お値段も上がりますので、ゲームを買ったら懐が寒くなってしまった人、分厚いマットを置くだけのスペースがない人には、座布団とクッションだけでもなんとかなることをお伝えしておきます。

 他の人のレビューなどを見ると、プランクで肘の皮が剥けてしまったなどの意見も見かけましたが、少なくともクッションを使えば、私ぐらいのペースであれば肘を痛めることもなかったです。

 ただ、マウンテンクライマーだけは、どうやっても私は静かにできなかったので、封印しました……。
 どうしても騒音が出てしまう動きは、やらなくてもなんとかなる事がほとんどなのが、このゲームの利点でもあるかも知れません……。


 以上、こんな感じで、ライトユーザーによるリングフィットアドベンチャー6ヶ月レポートでした。
 最初にも書きましたように、体重減少はともかく、私くらいのライトなユーザーであっても運動の成果を実感できるゲームです。
 運動不足が気になる、最近体力の衰えを感じる、という人は試してみても良いのではないかなと思います。

 ではではー。



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