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映画プレデター シュワちゃんの男らしさと対照的なプレデターの女っぽさ

1987年公開 アーノルド・シュワルツェネッガー主演のプレデターを見た。今日の気分は短い時間でサクッと見れる映画が見たい気分だったので2時間程度で終わるこれを試聴した。

シュワちゃんかっけえなっていうのが第一印象としてやっぱりある。筋肉モリモリで精悍な顔つきで特殊部隊って設定にも説得力が生まれる。あまりドンパチものを好き好んでみる方じゃない自分としてはストーリーの構造もとてもよかった。銃をぶっ放しまくってゲリラを掃討するシーンはサクッと序盤で終わる。この映画の主題はそういう強いものが無双するってものじゃない。

めちゃくちゃ強い特殊部隊が任務を終え撤退しようとしたところで異変が起き、謎の生命体によって狩られる側になってしまう→そこでどうするか?ってのがおもしろいところ。映像としてはずっとジャングルの中だし、代り映えはしないんだけれども、中だるみもほぼなく、ドキドキしながら見続けられる。ストーリーもわかりやすく人気なのも頷ける作品だった。

やっぱり人間にとっての恐怖って『わからないもの』なんだなって感じた。この映画ではプレデターがなかなか姿を現しません。だからこそ途中かなりグロイ死体とかが出てくるんですが、こんな酷い仕打ちを人間にしたのって何なんだろう?同じ人間のまだ見ぬゲリラがやったのか?それとも得体のしれない生物がいるのかみたいな不安や想像がどんどん広がっていく。数年前に世界中が経験したコロナ騒動も今では全容がわかったので収まってますが当時は酷い混乱だった、それはなにもわからなかったから。

あと唯一出てくる女性キャストのエルピディアカリロがすげえ美人でかわいくて少しエロい展開になんないかなとか期待してしまった。これはどうしようもないクソ男の性ですね。性と言えば試聴後に解説や裏話をネットで調べるとプレデターの顔が女性器をモチーフにしてるんじゃないかという説を見た。たしかに見た目からは強い男性像というよりはどことなく女性っぽさを感じるんすよね。しかも終盤に顔を初めて見たシュワちゃんが『なんて醜いんだ・・・』みたいなことを言うんですがそこで激昂してたような気もするし。

この映画自体が強いものがプレデターに狩られる側になって、今度は狩られる側のシュワちゃんがプレデターを再度狩る側に回るっていうストーリーなんですけど、シュワちゃんとか特殊部隊の仲間たちがこれぞ男!みたいな感じなのでプレデターが女っぽさを備えてると対照的になっていいのかも

予算のわりに大ヒットしたらしいし、明快なストーリーとテンポの良さ、シュワちゃんのかっこよさ、いろんな面でおもしろかった。普段映画見ない人でも楽しめる作品でした。


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