等身大でいることの大切さ
等身大と言ってもなかなか難しいことかもしれません。
自分をよく見せようとしてしまうことは、多かれ少なかれ誰にでもあるものだからです。
ただ、必要以上に背伸びをしていると、そのうち自分自身の中にある矛盾に結果的に疲れてしまい自分自身を苦しめることになります。
このテーマをお話しする前段として私がお付き合いをさせていただいていた彼女とのエピソードから始めたいと思います。
私がお付き合いさせていただいていた彼女はSNSのインフルエンサーで、メディアなど多岐にわたり活躍されており、多くのフォロワーを抱えている方でした。
私も約2年前に知りフォローをさせていただいていました。
彼女と直接お会いしたのはイベントに参加させていただいたときでした。
緊張しながらイベントに向かうと、とても素敵な笑顔で迎えてくれたのが非常に印象的でした。
イベントが進行するにつれ、普段SNSで発信されているお人柄と変わらず裏表なく、元気いっぱいで笑顔溢れる彼女に私は心を惹かれてしまいました。
イベント会場では他のフォロワーさんもいらっしゃったため、あまり話すことができなかったので、イベント終了後にダイレクトメッセージを送ることにしました。
彼女の優しさからか、その後もメッセージのやり取りを行うことができていたのですが、当時クソ人間になっていた(それに気づいていなかった)私はこれでもかというほど高い下駄を履き、さらに精一杯背伸びをして彼女に接していました。
当時を振り返ると前章でも述べたのですが、無駄にプライドが高い状態であり根本的には自信のない状態だったため、自分を精一杯大きく見せてアプローチをしていました。その理由は今振り返れば単純なもので、
「カッコよくみられたい」
「嫌われたくない」
その二つでした。そんな状況のため、彼女からのメッセージに対する返信にも言葉一つ一つを何度もやり直し、結果的に返信が非常に遅い状態でした。
また食事にお誘いしたくても、お誘いしたら嫌われてメッセージもできなくなるかもや、お誘いして断られることが怖いという理由からお誘いすらもなかなかできない状況が続いていました。
しかし、彼女への思いだけは大きく積り、状況を一変させるためにも勇気を出してお誘いしたところ、彼女は快諾してくれて晴れて一度食事に行くことになりました。お誘いを快諾いただいたときはとんでもなく嬉しかったことを今でも覚えています。
そうして関係を深めてお付き合いをさせていただくことになったのですが、彼女と接しているときは、高い下駄を履き、さらに精一杯背伸びをしている状態。彼女にどう見られているのかを意識しすぎて、常に彼女に対して気を遣い、等身大の自分とは程遠い状態になっていました。
そんな状況では彼女と一緒にいることは幸せを感じますが、どこか自分自身に息苦しさを感じていました。
そのような状態で彼女に接していれば、必ず相手にもその空気のようなものは確実に伝わります。
「私に気を遣いすぎてない?そういうのほんとに嫌だから!」
彼女からの言葉です。
それ以来、何とか自分らしく等身大で接しようとするものの、自分を大きく見せるために作ってしまった自分像が邪魔をしてなかなか等身大に戻ることができなくなっていました。
更に最低なクソ人間だったため、息苦しさから逃れようと自分の本心では思ってもいないような失礼な発言を彼女に対して行い傷つけてしまう始末でした。
なぜ等身大で彼女にぶつかれなかったのか。
それは彼女のことを考えているようで実際は自分のことしか考えていなかったからだと思っています。
「プライドだけが無駄に高い人間だった」
「彼女に嫌われたくなかった」
つまり言い換えれば
「自分が断られ傷つくことを恐れていた」
当時はいかに自分のことしか考えていない最低でクソ人間だったかがわかるエピソードです。
もちろん誰しもありのままの等身大の自分で接することは簡単ではないことは分かっています。好きな人の前であれば尚更です。
しかし、背伸びした自分を受け入れてくれても、安心した途端に必ずありのままの自分がどこかで顔を出します。その時に「実はそんな人だったんだ」と相手に思われ関係が終わることもあると思います。
またいつまでも背伸びをし続けて息苦しくストレスが続くことにもなり最終的にはお付き合いしていることに疲れてしまうこともあると思います。
結局は最初から等身大の自分を見せるほうが心も楽に接することができ、何より「実はそんな人なの?」といったすれ違いを生むことがないため、相手とも信頼関係が深まると感じています。
それではどうすれば等身大の自分のまま接することができるのか考えてみたのですが、それは、
「自信をもつ」
「無駄なプライドは捨てる」
「恥を忍ぶ」
前章から述べている上記に加えて、
「相手の話をよく聞き、相手を受け入れること」
これが大事だと思います。
好きな人の前ではどうしても嫌われたくない、断られたくないといった理由から自分を大きくアピールしたくなります。
ただ、その本質は相手に向いているのではなく自分自身に向いているだけなのです。それは言い換えれば「自分が傷つきたくない」ということです。
今後長いお付き合いをしたいと思うなら、尚更ありのままの等身大の自分でぶつかる方が結果的には良い関係が築けます。
だからこそ、常に「相手の立場にたち考える」ことが重要となります。
事件後、私は自分を本気で変えたいと強い決意をもってがむしゃらに行動してきました。無駄なプライドは捨て、恥を忍び、どんなことでもまずは行動することを心掛けてやってきた結果、等身大でいることの大切さが身に沁みて感じます。
良いところだけ、悪いところだけの人はこの世にいません。
みんなそれぞれに良いところ、悪いところがあります。
事件後、無駄なプライドを捨て、恥を忍び、ひたすら行動した結果、周りの方の優しさにも助けられ、今は自信を取り戻したからこそ思うことがあります。それは、
「自分の弱さは自分が強くなることで必ずカバーできます」
そして自信のある状態の自分であれば
「相手の弱さは、私が更に強くなることで必ずカバーします」
「相手の強さも弱さも、ありのままをすべて受け入れます」
自分自身が強くなることで、自分の弱さも相手の弱さもカバーすることができると強く思っていますし、相手のすべてを受け入れることができると確信しています。
恋愛は相手を思っているつもりが、実際は自分中心に考えてしまっていることが多いと思います。
背伸びしていると感じたら、まずは自分と向き合うことが大切だと思います。
そして何より相手があってのことなので、相手のことを本気で大切に思う心が一番大事なことだと思います。
等身大の関係を目指すことが結局は良い恋愛につながると確信しています。
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