見出し画像

殴り書き なぜバストサイズ差があるのか

まえがき

私の命の恩人であり、小説を書いてみたいと思わせてくれた心の師であり、見た目のインパクトも製作物のインパクトも素晴らしく、多才な人物がいる。年齢は若いが将来は小説家か時代考証の専門家か、私の予想を遥かに超えて何かを成し遂げるであろう。名前は伏せつつ畏怖の念を込めて『巨匠』と呼ばせて頂く。

その巨匠がある日呟いた。「なぜバストサイズはやたら変化に富んでいるのか」「移動や生活に支障が出る大きなサイズの個体が頻出するのはなぜか」

面白いテーマなので空リプを送りそうになったが、時刻は夜3時を過ぎている。さっきまで格ゲーで自分の下手さにキレていた私はふと冷静になる。持ち前の知識だけで結論を出せないんじゃないか?関連しそうな論文を読み始めた。イカン、寝ろ。今日仕事だぞ。

夢の中で論文の内容を整理してきました。私なりの仮説を記載致します。

・ジェンダーやらハラスメントやら煩い時代ですが、あくまで生物学的に「ヒト」という動物を考えた時にどうなるかという視点で記載します。

・引用元の論文が多すぎて思い出せないので記載を省きます。このnoteは論文でもなんでもない、異常者の妄言です。

・著者は高校時代、受験で使わないのに趣味で生物Ⅲを選択し、大学では所属学科と関係なく生物系の文献を読み漁っていただけの変態です。専攻でも専門家でもない素人ですので厳密な考証は行っておりません。むしろガチ勢の方、今の定説がどうなってるか教えてください。

・なるべく専門用語を使わず分かりやすい言葉で書くように心がけています。正確な内容を知りたい方は論文ググりましょう!なんか出てくるから!(雑


仮説

Q.なぜバストサイズが富んでいるのか

仮説①『脂肪だから』

仮説②『個体の生存、および繁殖に与える影響が少ないから』

仮説③『種の多様性の確保の範疇だから』

なんとも味気なく冷たい表現ですが、この3つが大きいのではないかと思います。普段爆乳がどうの、おっぱいがどうのと騒いでいるとは思えないクールさです。極力公私混同しない、それがポリシーです。

①について

・例えば人体の臓器や骨の形を変えるのは容易ではない。目を増やしたい、心臓を増やしたい、手をヒレに変えて海に適応したい、骨の数を減らしてスマートになりたい、等 それらの実現は医学を用いてもかなり難しい。

・しかし脂肪は干渉する要素が少なく、例えば腹部の脂肪は意図的なコントロールがしやすい(絶食すれば概ね細くなる) バストサイズに関しては乳腺の量と太さ、ホルモン量でおおよそ決まるので随意筋のようにー意図的な操作はできないが、主成分が脂肪と水分であることを考慮すると骨や臓器よりは容易に変化することが分かる。

・また、脂肪は栄養状態等の環境を影響を受けやすい。食糧不足であれば太ろうとしても難しいし、食糧が溢れていれば野生の動物もあっという間に太る。飢餓に苦しむ国で豊満なバストが育つ可能性は低いと言える。

・生物の進化、という目線から見ても乳房は変化しやすい部位である、というのが一つ目の着眼点。


② について 繁殖編

・話が少し複雑になる。ここでは「種の繁栄」に焦点を合わせる。「淘汰」「多様性」についても触れなければいけないが後述する。

・まず、女性のバストサイズが大きいほうが男性は魅力を感じる、と示した実験がある。(アメリカでスレンダーな美女のナンパされた数を測定し、胸パッドを入れてカップ数を上げた状態で同じ期間測定したらナンパ数も増えた。男ってアホやんと失笑してしまう実験だった)

・じゃあ巨乳が正義で貧乳は淘汰されていくではないか、と囁かれたが事態はもっと単純だった。男からすれば「大きいバストは魅力的だが、ヤレるなら小さくても別に良い」が真実ではないか、と。

・これは出産のメカニズムと大きく関わる。女性が出産にかかるf労力は凄まじく、期間も限られている。本能的に良い子孫を残そうとした場合、なるべく効率よく相手を見つけなければいけない。結果、本能的な嗅覚で「この男と子供を作ると相性が良い」と感知する能力があるそうだ。逆に、理由が分からないが生理的に受け付けない、という感覚が強いのもこの機能のせいだとする説がある。こいつとは子を作るべきではない、と。私がモテない理由がこれだとしたら泣いていい?

・残念ながら男性にはその機能が無い。そりゃそうだ。自分の子孫を残したいなら撃ちまくれば良い。動物として見た時は「抱けそうな個体は全部抱いておく」が最適解になるだろう。野生に責任なんて概念は無い。

・じゃあなぜ男はバストに惹かれるのか?以前はお尻から胸へ性的興奮対象が移ったとされていたが、それだと小さな胸にも興奮できる理由が説明できない。そもそもお尻や胸の何に惹かれているかの本質的な答えになっていなかった。「女性の安定した出産と子育てが期待できるから」が定説とされていたが、細身の女性であっても出産も子育てもこなしてきていることを考えると強引な理屈だ。

・新たに「胸の膨らみで妊娠可能かどうかを判別しているため、魅力を感じる」という説が出て注目を集めた。我々がかつてサルだった頃にお尻が性アピールになっていた説も説明できる。多くのサルはお尻の状態で妊娠可能かどうか識別できからである。

・自然界で雌雄交尾と子育てをする種族の多くは、妊娠可能になったら即交尾し、出産し、子供世代がある程度安定する頃には親個体は死亡する。人間の医学が発展せず、他の動物と同じように野生で生きていたら寿命は20〜30年くらいだろうという説がある。その理論とも合致している。

・そうすると、合理的に子孫を残そうと思う人間は同様の行動をとるだろう。雄なら精通、雌なら初潮がきたら妊娠出産を始める。その時期の見極めに必要な要素が胸の膨らみである、と。サイズの大きさではなく「大きくなり始めたこと」に魅入られていたということになる。

・他の雄との奪い合いや性病のリスク等も考えると、若くて未経験な個体が好まれるのも説明できる。所謂「処女厨」は野生では合理的な形と言える。

②について 身体編

・巨匠が上げた疑問の中に「胸が大きいことで繁殖に有利だとしても、移動や生活に不便でそれが原因で淘汰される可能性もあるんじゃないか」という旨があった。流石鋭い。胸が大きい側の人間に言われてしまうと説得力が違う。

・これはあり得る話で、自然界ではそうなっていた可能性は高いと思う。大きな個体には物理的な強さや襲われない理由が求められる。隠れたり逃げたりする行動で不利になるから。

・これは先述した栄養、環境問題と絡んでくると思う。そもそも、危険な環境ではバストサイズは育ちにくいのではないか、という視点。栄養と安全がある程度確保できているからこそ、危機感を覚えるレベルで巨乳という概念がインフレしている。

・我々の先祖が火を扱えるようになり、消化と栄養吸収の効率が良くなり、それがコミュニケーションと脳の発達に繋がったという説がある。その延長で、巨乳のインフレは文明の進歩の現れなのかもしれないし、破滅への足音なのかもしれない。



いや、終わらない。まだ終わりじゃねぇぞ(ダウン起こし投げ)

・つまり、巨乳でなければ子孫を残せない!or巨乳は生き延びれない!と生存の可否を決める大きな要素だった場合、もっとどちらかに偏ってもおかしく無い。これだけ多様性があるということは「生物学的には、どちらも大差無い」が結論なんじゃなかろうか。身長の問題に置き換えても良い。もっと背が高くなりたいな〜リーチも伸びるし〜モテたいな〜と思うことがあっても、それが原因で直ちに死亡したり子孫を残せない理由になる可能性は低い。

・例えば「バストサイズは控えめな方が美しい」とされていた時代もあったし、現代でもそういう文化圏はある。精神的に満たされない人は巨乳を好み、満たされた人は逆になるという説もある。文化レベルが一定以上になると、スマートな身体を維持しているか否かをステータスにすることもある。文化や社会の価値基準は簡単に変わる。

・我々が(敢えて我々と表現する)爆乳!と異常に喜んでしまうのは、希少価値が高くて珍しいものを見れて喜んでいるだけにすぎず、本能的には大きな差として認識していない可能性さえある。しかし、初めて巨乳に触れた時はワケも分からず全ての生物に感謝をし、見えない何かを祈ってしまったのも事実。理屈を超え惹き込まれるものなのかもしれないが、あまりにも主観でデータを取れないのでその話は別な機会にしたい(するな)


③ 多様性と淘汰について

・ キリンの首の話が分かりやすいので、今回も使わせて頂こう。「キリンは高い場所にある葉を食べようとして、首が伸びた」は間違っていて「首の短い個体は死滅して長い個体が生き残って今のキリンの形になった」とする説。

・キリンの先祖は首が短かった。外敵も少なく、足元の草を食べて過ごしていた。個体の中には少し首の長い者も短い者も居た。人間の身長みたいなもので「お前、なんかちょっとデカいな」とイジられていたのかもしれない。

・キリンの数がある程度増えてくると「食料になる足元の草が足りない」という事態に陥る。ちょっとデカいキリンの先祖は「あ、俺上の草食えるわ」「え〜良いな〜」なんてやり取りがあったかもしれない。結果として、首の短い元々のキリンは生き残れず、長い個体が残った。

・ここでポイントになるのは「キリンの全長が一定だったら全滅していた」点。種族としての大枠は決まっていても、僅かな差がランダムに発生するようになっている。その微妙な身長差のおかげで全滅を間逃れた。「種の多様性の確保がなぜ大事か」という話に繋がる。

・例えば身体障害や何らかの異常は、現代社会では不便でしかない。しかし、それが原因で生き延びて人類のスタンダードになる可能性がある。例えば、乾燥を好む強烈なウイルスが蔓延した際に、手汗が沢山出る個体が助かるかもしれない。人間の脳を喰う怪鳥が出現した時、身長160㎝以下の人類は餌と判定されず助かるかもしれない。味覚異常のおかげで、特定の食品の毒性が明らかになった時に回避できるかもしれない。環境はどう変化するか分からないし、何が起きるか分からない。その変化に対応する為にも「多様性」が要る。

・ジェンダー論やポリコレで使われるようになってしまった「多様性」というワードだが、生物学的には超パワーであり多くの生物が採用している壮大なシステムである。そもそも雌雄交尾で繁殖する種族が多いのは、違う物同士を掛け合わせて変化を生みやすいからだとされている。交尾して子を残すという行為そのものが、多様性を生むために合理的な形だ。

・②と抵触する部分もあるが、バストサイズの差は「直ちに生存には直結しないが、個体の多様性の範疇で変動している」と言えるのではないか。なので同文化圏で生活していても個体差が大きい。

・巨乳だけ狙って脳みそを潰す宇宙人が来るかもしれないし、胸元に脂肪が無いと心停止するような強烈な寒波がくるかもしれない。どちらがどう生存に繋がるか。何も分からないのである。


終わりに

ググると、健康な生活とホルモンバランスを整える生活をして育乳しましょうとか、個人差があるから気にするなとか、様々な記事が出てくる。自分の生活に直結する話をするほうが生産的だし、バストサイズと生物学の話を結び付けられても困るからだ。

お前は初潮が来たばかりの少女に出産させるべきだと考えているのか、とか、子育てや文化を軽視するなとか、様々な怒られ方をしてきた。こちらが生物学的にはこういう話もできるんじゃ無いか?という前提を出したのにそれは無視されてしまう。

ではメカニズムを無視して良いか?というと、そんなことはない。心理学とかカウンセリングでもそう。心の問題を全て気持ちの問題だと思うから話がややこしくなる。栄養や睡眠が足りていない状態で気持ちを整えたって症状は治らない。そんなオチがまかり通る世界だ。本当に嫌になる。


この記事には一般常識的な内容も、古かったり誤っている内容も含まれている。それでももし、貴方にとって新しい視点があったならば、それをもとに調べ、理解を深め、今の研究ではどうなっているかをぜひ学んで、噛み砕いて教えて頂きたい。世界は知見に溢れている。今までの知識に囚われず、ぜひ新しいものに触れる楽しさを感じて欲しい。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?