クソビッチ日記1 私は処女を2度失う

【第一幕、私は処女を2度失う】
春はあけぼの。私はまだ処女だった。立派に処女だった。キスもしたことあるし、(彼氏じゃない)ちんこも舐めたことがあった(もちろん彼氏じゃない)、だけど立派に処女だった。そんな春に私は失恋をし、好きだった相手の友達、私も友達だった男と酒を飲んだ。
酒を飲み、飲み.....。深い眠りのそこへ落ちていく私。うろ覚えな記憶、まるで映画のワンシーンのごとく途切れ途切れな記憶。そんな色んな記憶の海の中。
目をあければ、私は上裸だった。
上には私に馬乗りになっている男がいた。
トンネルを抜けるとそこは雪国であった。そんな風に華麗に上裸だった。
驚愕、意味不明、上半身裸。
焦りに焦った。処女だからである。
やろうと言われた。断った。処女だからである。
華麗なる処女。処女ははやり鉄のごとく重かったのだ。
そんな経験をし、その経験を次の日あった友人に相談したのだ。
どんな答えが返ってくるのが通常だろうか。
「それは、やばいね!」「やらなくてよかったね!」「そんな男最低じゃん!」
これが想定。想定である。
相談した友達が問題であった。そう、彼女はビッチガールだったのだ。
彼女私の今後を変えてしまう一言を発したのだった。
「え!?イケメンだからやればよかったのに!!」

さようなら、処女。こんにちは、ビッチ。
鉄のように重かった意志は、羽の夜に軽い、いや更に軽いヘリウムガスのごとき意志へと変わってしまった。

そしてなんやかんやで、その男ともう一回のみに行ってやった。
高速!音速!光速!
光のごとく処女を捨ててみた。
これで私は失うものもない!無敵の存在へとなったのだ!

と、思ったのもつかの間。
その2週間後の出来事である。

なんと、好きだった男から連絡が来たのだ。電話が来たのだ。

でる私。未練大き私。なんやかんや、その男がまだ好きだ私。
そんな私に彼が告げた。ほんのり、かすかに。そんなニュアンスで。
まあ、セックスしようぜって話だった。

「セックスしようぜ!!!」
そう、この私、ほんの少し前に処女を捨てたのだった。捨てたのだ。やばい、やばいぞ。その男には処女だとバレている。知っているのだ.....。
自分にぞっこんだとわかってる女が、処女を捨てている。しかも自分の中のいい男と。

言えない。これは言ってはならぬ。でもその男とは絶対やりたい。悩んだ。私は悩んだ。悩みに悩みんだ。

そして、もう一回処女を失うことにした。

それはカンヌもアカデミーも主演女優賞を取れるのではという演技だった。
1度目の痛みを思い出し、いざ挿入。
しっかり痛がる演技をやりきった私。
初めての体験に心踊る演技をした私。
どうすればいいのか戸惑う演技も忘れない私。
トロフィー貰っていいだろこれ。AV女優もびっくり。

そこから1年、その男2人と交互にセックスする日々が始まるのだった。

これでアホほど酒を飲みます。