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金髪に魅力を感じる理由と、日本人に金髪が似合わない理由 《目安時間3分》

人生に一度は金髪に染めたいと思ったことがある人は少なくないはず。さて、金髪のどこに魅力を感じるのか。

金髪に秘められた4つの魅力

1.女性らしさが際立つ

金髪には女性らしさを際立たせる効果がある。女性らしさとは、柔らかくて繊細なイメージを連想させるものだ。北欧諸国やロシア北西部にみられるような生まれつき金髪の女性の髪は、細くて、手触りが柔らいので、女性の繊細で柔らかいイメージを際立たせることができ、性的魅力を高めることができる。

2.若々しくみえる

金髪をもって生まれた子供の多くは、十代に達する頃には淡い茶色の髪か、場合によっては黒髪を持つようになる。つまり、綺麗な金髪の時期というのは若い頃だけ、というのが大半である。そういった性質から、金髪の人をみると直感的に若々しさを感じるので魅力に感じる。

3.保護本能を駆り立てる

金髪の持つ、柔らかく繊細なイメージと、若々しいイメージから、無意識に赤ちゃんが連想される。元々女性には自分の赤ちゃんらしさをアピールすることで、保護本能を男性から引き出そうとした進化の軌跡がある。たとえば、女性が男性と違って声変わりをしないのは、赤ちゃんの高い声が人間の保護本能を駆り立てる働きをするからだ。女性も同じように高い声を出して男性の保護本能を駆り立てるように進化したのだ。

人間の遠い祖先は、女性は子を育て、男性は狩りという分業体制をとっており、その歴史は何万年も続いていた。そのころの女性は、男性に比べて非力な存在だったので、生き残るためには男性に守ってもらう必要があった。そうした背景から、女性は幼形成熟(赤ちゃんの性質を残したまま成熟すること)ができた個体が自然淘汰により進化し、その結果、あえて赤ちゃんらしい性質を残すようになったと考えられる。

相手の保護本能を駆り立てることができると、自身の生存確率が上がり、他者からの利他行動も期待できる。つまり、金髪は保護欲求を満たすことができるのだ。

4.目立つ

黒髪人種の日本人のなかに、金髪の人がいたら目立つ。自己顕示欲を満たす手段として金髪に魅力を感じる場合もある。

なぜ日本人は金髪が似合わないのか

そんな魅力溢れる金髪だが、残念ながら、日本人は金髪が似合わない人が多いのが事実だ。

一般的に金髪の印象は、若々しくて、細くて、柔らかくて、サラサラして、風になびくような髪だが、それに比べて日本人の髪質は太く、硬い。こういった髪質と印象のギャップがまず一つ、違和感の原因となる。逆に、もともと髪質が細くて柔らかい人は金髪が似合うことが多いといえる。

日本人に金髪が似合わない原因は髪質以外に肌の色も関係している。生まれつき金髪の人種(北欧諸国やロシア北西部の人種)はピンクベースの薄い黄色の肌を持っており、金髪とよく合う肌の色になっている。それに比べて多くの日本人の肌は、浅黒い黄色である。このような肌質と印象のギャップが二つ目の違和感の原因となる。

その他にも金髪が似合うかどうかに関わる要素は、顔の堀の深さや、顔のパーツの配置などいろいろとあるが、大きな判断基準としては、生まれつき金髪を持つ人種の特徴に自分が近い特徴を持っているかいないかでみると良いだろう。

まとめ

金髪に魅力を感じるのは以下の理由の通り

・女性らしさを際立たせたい
・若々しくみられたい
・相手の保護本能を駆り立てたい
・目立ちたい

そしてこれらは、以下のように換言することができる。

・性的魅力を高めたい
・いつまでも若々しくみられたい
・守ってほしい、愛されたい
・自己顕示欲を満たしたい

金髪が似合うか似合わないかの判断基準は、生まれつき金髪を持つ人の特徴に自分が近い特徴を持っているかいないかでみると良いだろう。

参考文献
ウーマンウォッチング 単行本 – 2007/3/3デズモンド・モリス (著), 常盤 新平 (翻訳)

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