ふぁっしょん

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キヴォトス視点における不知火カヤという人物について

序文:カルパノグ二章におけるあるセリフの解釈について 不知火カヤに対して、先生が「迷惑をかけた生徒たちに、きちんと謝ってあげて」と告げるシーンがあります。  プレイヤーは最終編を読んだうえでカルパノグの兎二章を読むわけですから、このセリフの解釈の余地はかなり狭いはずです。  この際に重要なのは以下二点。 先生は不知火カヤが既に行ったことに対して言及している。 先生は不知火カヤに対して注意や指摘をしているわけではない。  先生は本編において、基本的なスタンスとして、必要が

    • ブルーアーカイブ二次創作におけるリスペクト性についての煩悶メモ

       私はブルーアーカイブが好きです。透き通った青春も、水面下の重苦しいものも、漂ってくる点がつながった末の類推も、好きです。  ですから二次創作を書いているわけなんですが、ある日、自ら読み返して「お前本当にこれは存在を許していいのか」と思う作品が出来上がりました。  ぱっと見、意味不明なゴミです。ですが弄くり回した甲斐あって、自己否定という観点で見るとかなり面白いです。  登場人物は誰も悪い子がいません。ただ豊見コトリという繊細な少女が自らに自信を持てず、その末自らを否定し

      • ブルアカ二次創作における独自性について煩悶してたという日記的なやつ

        序 ブルーアーカイブは漂う氷山のようなもので、青春の物語という巨大な塊と、水面下の練り込まれた構造を両方楽しめる、実に面白いコンテンツだと感じています。  しかし、だからこそ二次創作においては「答えの出ていない問に対し、どのような結論に至るか」という問題があります。  考察における解釈は、ひとつの結論に至るわけではありません。  つまり二次創作における解釈とは、十中八九結論として出すには難がある、わけですが……  行動の基となる理屈は確固たるものでなければ、そのあと不安定すぎ

        • [ブルアカ]ベアトリーチェが行おうとしていた儀式に関する考察(妄想)

          はじめに 本ノートはブルーアーカイブVol.3におけるベアトリーチェが行おうとした儀式について、ひとまずの考察を行ったものです。  ベアトリーチェがエデン条約調印式を利用した理由について、作中では、ぱっと見わかるようで実のところ一切が不明です。  まずエデン条約調印式を利用した理由について、詳細があきらかになっていません。  そこで、必要性があった場合を考えました。 まず前提となる疑問について ベアトリーチェがエデン条約調印式を利用した際、 第一回ニカイア公会議の再現であ

        キヴォトス視点における不知火カヤという人物について