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吉川 真子「荒野に咲く花のように」

1.フラワーエッセンスとは?

新型コロナウイルスの感染が広がり続ける現在、人類がこれまで歴史的なパンデミックをどう乗り越えてきたかに注目が集まっている。

特に教訓として、よく事例に挙げられているのが、近代史上最悪のパンデミックとなった100年前の「スペインかぜ」だ。

「スペインかぜ」とは、1918年から1920年まで3年かけて3度の流行を繰り返したA型インフルエンザウイルスで、世界中で少なくとも4000万人以上もの人の命を奪った感染症として知られている。

当時、未曾有の「スペインかぜ」が猛威を奮っていたとき、イギリス人医師のエドワード・バッチ博士は感染する人としない人の特性を研究するなかで「心身に不調がある人は感染しやすい」という確信を得て、花びらについた朝露が人の感情を和らげる効果があることに気づき、やがてフラワーエッセンスを発見していった。

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フラワーエッセンスとは、植物の波動を水に写し込んだ英国王室御用達の飲み物で、故ダイアナ妃やキャサリン王妃は結婚式前に飲んだという話は有名だ。

ヨーロッパでは民間療法として広く知られており、いまでは80カ国以上の国で販売されている。

このフラワーエッセンスの講師であり数々の書籍も出版している河津美希(かわず・みき)さんをいち早く師事し、共にフラワーエッセンスを取り入れたBeautiful state academyというスクール運営に向けて準備を進めているのが、吉川真子(よしかわ・まこ)さんだ。

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「子育てと仕事を両立するなかでバランスが崩れたときなど、フラワーエッセンスには、常に助けられてきました。何をするにしても心と身体が整っていないと上手くいかないので、フラワーエッセンスを応用した講座などを開催していきたいですね。他人と比べたり自信を無くしたりしている人も多いかと思いますが、そういう人たちこそフラワーエッセンスを通して、自分を愛することの大切さを知ってほしいと願っています」


2.荒れた中学時代

そう話す吉川さんは、1984年に愛知県名古屋市で3人姉妹の長女として生まれた。

「両親は私を若いときに生んだこともあってか、母親は私のことをひとりの大人として見てくれていたし、父親からは『妹や自分より下のものを守っていかなきゃいけない』と言われていました。だから私も小さい頃から『自分は大人だ』と思って生きてきました」と語る。

小学校時代は成績も優秀で、「何でも卒なくこなす子どもだった」という吉川さんだが、地元の公立中学に入ると一変。

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厳格だった家庭に反発するかのように、周りの友だちに影響され、バイクを改造して乗り回し、学校へ通う回数も日に日に少なくなっていった。

「素行が悪くても要領が良かったから勉強はできた」という吉川さんは、中学卒業後は名古屋市にある私立の女子校へと通った。

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合格した高校のなかから、一番制服が可愛い高校を選んだと言うのが、何とも面白い。

体育祭では応援団長を務めるなど多くの友だちもでき、3年間の青春を謳歌した。

高校を出たあとは、ネイルを学ぶために専門学校へ通ってみたものの、「自分のやりたいことはこれじゃない」とすぐに方針転換。

1年勉強してからは、近くのデパートのブランド品売り場でオープニングスタッフとして働いた。

しばらく経った頃、両親から声を掛けられ、父親が経営する建設会社へ入社し働き始めたというわけだ。


3.ストレングスファインダーとの出合い

最初は、いちスタッフとして働いていたが、次第に経営にも携わるようになり、現在は経理部門の責任者として勤めている。

私生活では、25歳のときに4歳上の男性と結婚し、2人の子どもを授かった。

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「仕事をこなすことができるようになってくるとスキマ時間に違うことにも挑戦したいと思うようになってきました。もともと読書が好きで尾原和啓さんの著書『モチベーション革命  稼ぐために働きたくない世代の解体書』を読んでいたときに、初めて『ストレングスファインダー』のことを知ったんです」

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「ストレングスファインダー」とは、米国ギャラップ社が開発したオンラインの才能診断ツールで、Webサイト上で177個の質問に答えていくと、自分の才能(=強みの元)が導き出すことができる。

早速テストを受けてみたところ、自分では当たり前だと思っていたことが、他の人にとっては当たり前ではない、つまりそれが自分の強みだったことに気づいたという。

「例えば、検査で出た私の資質は最上志向ポジティプ運命思考コミュニケーション社交性の5つでした。最上位の『最上志向』は上を目指し向上させる資質で、出来ることをさらに出来るようにすることが得意なんです」

それまで人から相談を受けることが多かったという吉川さんは、これを機にストレングスファインダーを本格的に学ぶことを決意。

ギャラップ認定ストレングス・コーチである、はなわひであきさんを師事し、吉川さんもギャラップ認定ストレングス・コーチとして活動を始めた。

コーチングのイベントを開催するなどして、これまで300人以上の人たちの相談に乗ってきた。

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ただ診断するだけではなく、相談者の話に真摯に耳を傾け、自分で悩みを解決できるように導いている点が特徴だ。

「なかには親子で相談してくださる方もいて、不安定だった人が自信を持つことが出来るようになったケースも多くあります。私自身も気付けるような質問を投げかけるので、自分で答えを見つけてもらえるようにサポートしています」

「悩みを聞くことは苦ではない」という吉川さんだが、真剣に向き合っている分、多くのエネルギーを消費してしまうことは確かだ。

そんなときに、癒やしてくれるのがフラワーエッセンスの存在なのだろう。

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建設業の仕事が多忙になったいまでは、新規クライエントの募集を休止しているようだが、吉川さんは立ち止まってはいない。

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「iPad Proで描いたLINEスタンプをつくって販売したり、YouTubeでゲームのライブ配信をやったりと、自分が楽しいと思えることだけをやっています。育児に仕事にと、めちゃくちゃ忙しいんですけど、例えば家の掃除や洗濯などは人を雇ってお願いしたり、髪の毛が長くて乾かすのに時間がかかるから毎日美容院へ通ってケアしてもらったりと、色々なことを工夫するようにしているんです」

「すごい飽き性なんで、ひとつのことだけを続けちゃうと飽きちゃんですよ」と笑う吉川さんだが、そんな働き方ができているのも、ストレングスファインダーによって自分のことを深く知ることができたからなのだ。

彼女のような働き方は、「パラレルワーク(複業)」と呼ばれ、大きな注目を集めている。

すべての仕事や活動を本業と同じように取り組むことで、吉川さんのように余暇の時間を使って別のキャリアを築くことも可能だ。

まさにこれからの時代に即した働き方と言えるだろう。


4.荒野に咲く一輪の花のように

「私の2人の子どもは、それぞれ2歳の頃からインターナショナルスクールへ通わせているんです。私は英語が苦手だったこともあって、子どもたちに英語を学んでほしかったのはもちろん理由のひとつなんですが、私自身が学生時代、環境に流されて生きてきたので、子どもたちには環境をしっかり整えてあげたかったんです。入学させた当時は給料も少なかったし、毎日2時間送り迎えをしなきゃいけなくて本当に大変でしたが、夫婦で通わせることを決めてそれに向かって努力したから、いまはそれに見合った環境を手に入れることができるようになりました

「現状を把握するのも大切だけど、次はどこに向かって、どうなりたいかが大事」と吉川さんは熱弁する。

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フラワーエッセンスなどスピリチュアルな世界に傾倒してくると、どうしてもそこに怪しさを感じ、拒否反応を示す人が出てくることは否めないだろう。

しかし、吉川さんは「自分のやってきたことを科学的に説明できるようになりたい」と、野田千穂さんを師事し、認知科学や脳科学を応用したコーチングについての学びも始めている。

なんという向上心で溢れた人なのだろう。

まさに「最上志向」という言葉がぴったりだ。

もし中学生の頃に吉川さんがストレングスファインダーやフラワーエッセンスに出合っていたならば、きっと両親や学校への反発ではなく、もっと別の方向へエネルギーを傾けることが出来ていたのかも知れない。

いまとなっては、そうした経験は全て吉川さんにとって成長の糧となっている。

大切なのは、他人と比べるのではなく自分を見つめ、自分を深く知るということだ。

僕らは、競争社会のなかで何でも他人と比べることを選び続けてきた。

でも誰かと比べたり競い合ったりするのではなく、彼女のように「自分がどうなりたいか」を見据えて、自分だけの評価軸のなかで生きてみると、どんなに幸せかということも、僕らは既に勘付いているはずだ。

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荒野に咲く一輪の花は、他の花の存在など気にとめることなく、あんなに立派に咲き誇っているだから。


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