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だから、ぼくはヒーローになれない episode 16 -なかなか自分の意見がいえない-

こんにちは、イイジマケンジ|kushamiです。

前回、企画書つくることについて記事をまとめて、そこから「じゃあ実際おまえは企画書どれだけできるんじゃい」みたいな自問自答を繰り返していた。
ということで、販促コンペを出してみました。

〆切の前々日に「やろうかなー」と考えて、前日に「やってみっかー」と課題をやってみたけど…なかなか難しいですね。PR歴6年目にして初めて販促コンペ出しました。こういうコンペとか毎回出す人はどんどん、自分なりの企画をつくる”型”ができていて、そして研ぎ澄まされているからすごい。

コンペの資料作成している中で思ったのが、物事に対する意見を持つことって大事だなということ。
今日はそんな話。

企画をつくるにはテーマ設定が必要

前回のnoteでも企画書の根幹は「テーマ」「キャラクター」「物語」であるという話をした。

僕は、その3つのなかでも特に「テーマ」が最も重要だと考えている。テーマの視点の置き方次第でその企画や仕事が魅力的かつ実効性が決まる。

テーマは「As-is(現状)とTo-be(あるべき姿)をつなぐコンセプト」である。

このテーマ設定をするときに、最初に問われることがある。
「自分はこの課題や目的にたいしてどう考えるのか?」である。

あなたはどう考えてるの?

結構この最初からつまずく人が多い気がする。
営業職などアカウントセールスをやっている人やPRパーソンなど、間に入って物事がスムーズにいくようにする”調整役”・”バランサー”的な人々だ。自分も含めて、日本人の多くが”調整役”であると思っている。
1億総”中流”ならぬ、1億総”調整役”みたいな。(語呂が悪い)

常にどの方向に企画が進んだとしても対応できるように、常にどこからでもパスがきても対応できるように、そういったイメージで仕事をしていた。

本当にそれは素晴らしいことで、営業は常に物事を前に推し進める必要があるし、PRパーソンも常に「売り手」「買い手」「世間」の最適解を求めるためにバランスをとるのだ。

ただ、そこでの欠点として「じゃああなたはどう考えてるの?」と答えるときに、何も意見が言えず返答に窮するときがある。
別に何も考えていないわけじゃない。むしろ、全体を俯瞰し、それぞれの立場を尊重できるように、誰よりも深く、めちゃくちゃ考えているのだ。

「めちゃくちゃ考えているけれど、意見がない」というジレンマ

自分も普段からこういうときよくある。常にそう。

”意見がない”→意見が薄っぺらい

みんなのこと考えて考えて考えてるにもかかわらず、肝心な「自分の意見」になるとモゴモゴ。
それだけ見た上司やクライアントは「このPJに思い入れないんかい」と思われる始末。
(実際はちゃんとやってれば評価してくれてるから大丈夫だけど)

意見が言えたとて、双方を傷つけたくなくてどっちつかずな意見に終始し、薄っぺらいことしか言えないジレンマ。

「自分はこんなはずじゃない」
そう思ってもうまく言葉が出ない。

意見が出ないジレンマを乗り越えるには

このジレンマどうすればいいのか。
意見で難しいのは「何が正解かわからないまま発言するのが怖い」ことがある。

ただ、そもそも「正解」とは何なのか?
受験勉強ではない限り、正解は決まっているはずがない。

たしかに、若手時代はよく自分が発言した瞬間に上司から「ちがうちがうちがう」「そうじゃなくて」と発言を遮られることが多かった。

当時は「やっぱりまだまだ発言するほど知識と経験がないからダメなのか」と思ったけど、いま考えれば、上司もクライアントも大したこと言ってなかった。
大袈裟にいえば、結構みんな当てずっぽうなのだ。

僕が「どう考えているの?」と聞かれるときのためにしていること。
それは“まずは喜怒哀楽の4つで考える”ことである。

意見が出ないジレンマの人の特徴として、みんな“頭が良すぎる”のである。頭が良すぎて、色々な人たちの気持ちや考え、スタンスを考慮して考え過ぎてしまうのである。一方に対して意見をすると、他方の意見を否定することになる、というある種の2元論に陥る罠。

だから、まずはその物事に対して自分が「喜べること」「怒ること」「哀しいこと」「楽しいこと」と4つの感情だけで考えるようにすると考えがシンプルになる。

感情フレームワークで自分の意見を掘り下げる

僕はこれを“感情フレームワーク”とよんでいるんだけど(ほんとは書きながらいま思い浮かんだんだけど)、ある種正解がない考えは複雑になりがちになる。だから、“選択肢”を設けることで整理する。喜怒哀楽のうち、1つ選択したものに対して、さらに3〜4つの選択肢を設定する。そのときもなるべくシンプルに。そして、さらに選択したものに対して、選択肢を設定する…。

こうしてどんどん感情掘り下げていくと、本当の自分の意見にたどり着くことができる。意見というのは、喜怒哀楽という4つの感情のグラデーションで成り立っているのだから、まずはシンプルに考えていくことさえ始めればいいんだと思ったら、あまり悩まなくなった。

最初は「それって楽しそう」という小学生レベルの感想から、「●●の観点から△△が□□になるポイントがこの企画の本質にあたるところ。その本質の部分だけブレなければどんなカタチでも面白いからこの企画は成立すると思う」みたいなところまで感情を整理して伝えることができるようになる。

説明が分かりづらいので、ぜひこのへんみんなどういう風に考えているのか直接会って話をしてみたい。

そろそろ自粛も終わったし、みんなで感情のフレームワークを使いながら色々話そう。早くみんなと飲みにいきたい!

いただいたサポートは、年間でまとめて報告してどう使うか考えて記事にします!(500円までは、自分の甘やかしのためにコーヒー代に消えるかもしれませんがそこは許してください…)