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だから、ぼくはヒーローになれない episode 24 -アートビオトープ那須の水庭を歩きながら「自然と人間との共生」を考える-

こんにちは、イイジマケンジ|kushamiです。

現在ワーケーション(休暇を兼ねてリモートワークするカタチ)でクルマで移動しています。新型コロナの影響によってどうするか悩みながら進んでいます。政府の判断によって今後の移動を考慮しないといけないのが悩ましい。

最低限の接触とするために基本はクルマ移動をしているが、今回、那須塩原を通るルートだったので、アートビオトープ那須にいってきた。

アートビオトープとは

アートビオトープ那須の「水庭」は、318本の木と160個の池からなる地面を覆う苔から構成されている。

ビオトープは直訳すると「生物空間」なのだが、アートビオトープ那須だとこの水庭に配置される約160の「池」を指している。
また、アートは「芸術」という意味であるが、元々の語源は、自然に対置される人間の「技」や「技術」を意味する言葉である。(参考:山下太郎のラテン語入門

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この池と木々で構成された水庭は、すべて人工的に作られた自然である。
だから、アートビオトープ(自然に対する人間の技術で作られた池・生物空間)なのである。

踏み石の上を歩きながら、自分の一番のお気に入りの場所を探す。一つひとつの池にはオタマジャクシや鳥、虫たちが集まっていた。

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水面が鏡のようになって風で揺らぐさまも1つの作品となっていた。

アートビオトープ那須の水庭見学は事前予約制となっているので、注意が必要だ。

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「二期倶楽部」がつくる体験型アートレジデンス

元々、アートビオトープ那須は、”文化リゾートの先駆け”と呼ばれる「二期倶楽部」が2007年にオープンした本格的な陶芸とガラスのスタジオを備えた体験型アートレジデンスである。

このアートビオトープ那須は、新しい旅の価値を提供する施設として以前から興味があって、今回初めて訪れた。

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日程(というよりお金)の関係で、今回宿泊は叶わなかったが、単に滞在するのではなく、様々な創作体験(陶芸スタジオやガラススタジオ)やアクティビティ(サイクリングや乗馬体験など)を通して、新しい文化や知に触れ、新たな自分自身を発見する機会が設けられているのだ。

以前のnoteで「Withコロナ時代の旅の価値とは」という内容をまとめた。

ここで伝えたのは、以下の通りである。

今までの旅は、暴力のように忙殺される日常を一瞬でも逃れるために「非日常」を求めていた。しかし、この状況になって、今(2020年5月)の僕が求める旅は、自分の日常の豊かさや楽しさを拡げる(=Expanded)ための旅になっているように感じる。日常をアップデートするための旅、といえばいいのかな。

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まさに、アートビオトープ那須は自分の日常の豊かさや楽しさを拡げる(=Expanded)ことができる空間が揃っている。

自然と人間が共に生きる

ちょうど前回のnoteでも言及したが、もののけ姫を見た直後だったので、あアシタカの台詞「共に生きよう」という言葉を水庭をずっと問い続けていた。

元々の木々は、別の場所から移設されてきた。池は人工的に整備されている。これが自然との共生といえるかどうかはそれぞれの判断によるのだが、自然との関わり方を「文化」を通じて考える環境という意味では大変勉強できる機会であった。

那須塩原というエリアは関東平野の北限であり、東北の南限にあたる場所だ。自然豊かなこの土地は、大正時代から皇室御用達のリゾート地・別荘地として昔から知られている。
自然との共生は21世紀の時代で、さらに重要なテーマとなっている。どのような経済活動においても環境・エシカルというキーワードは切っても切り離せられない。

僕が考えている「ソーシャライジング」も、社会課題の重要な指標として「環境」は重要なファクターとなる。

次は、もう少し長期滞在で訪れて、「自然と文化」について学んでみたいと思う。
なお、2020年10月には、アートビオトープ那須内に、完全独立型オールスイートヴィラとレストランμ(ミュー)がグランドオープンするとのこと。
こちらも大変興味がある…!

僕のソーシャライジングの旅は、さらに北へ向かう。
次回は、今回の旅の最重要人物に話を聞く。


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