見出し画像

だから、ぼくはヒーローになれない episode 23 -「一生に一度は、映画館でジブリを。」映画館で最高な没入体験を味わう-

こんにちは、イイジマケンジ|kushamiです。

先週末の土日にあっという間に見てきた。
「もののけ姫」「風の谷のナウシカ」

現在、全国の映画館でスタジオジブリ4作品が公開されている。

もののけ姫が問い続ける”正義”

もののけ姫って1997年公開なのね。四半世紀経とうとしている時の流れに唖然とするとともに、今でも色褪せない、というか、どんどん味がでてくる作品に鳥肌が立った。

公開当時、10歳だった僕は映画館で見た気がする。あのときも面白かったけど、いまみるからこそ一つひとつのセリフが時代を超えて僕たちに訴えかけてくるものがある。

冒頭のアシタカがタタリ神に傷を負わされ、村を出る決意をした夜、村の長であるヒイ様がアシタカに伝えた言葉。
「誰にも運命(さだめ)は変えられない。だが、ただ待つか自ら赴くかは決められる」
まさか令和の時代の自分に語りかけられるとは思わなかった。

もののけ姫が語るテーマは「正義」だと思う。
立場や環境、価値観によって「何が正しいのか」がひっくり返る。

アシタカが負った右腕の痣は、エボシが放った石火矢によって生み出されたタタリ神によって負った傷だ。だが、エボシが石火矢などの武器を使って山を切り開くのにも「正義」が存在していた。

「人間」対「自然」ではない。もののけ姫の存在は、人間の運命と正義と価値観が常に問われ続けることを訴えている。

ジブリの世界観に没入せよ

風の谷のナウシカも最高だったけど、特にもののけ姫は映画館で観るべき理由として「映像美」と「音楽」である。

技術的なことは専門家ではないので書かないが、アシタカが森の中をヤックルに乗って駆け回るシーンなどは映画館で席に座っている自分のほうにも木枝が飛んでくるんじゃないかってくらいに勢いがある。

また音楽も久石譲のフルオーケストラだ。DVDで家でくつろぎながら観るのもいいのだが、映画館で爆音でオーケストラのコンサートを聴く体験はぜひ味わってほしい。

最後のエンドロールは目を瞑って聴いてみよう。

コロナ禍で改めて感じた”没入感”の価値

ちなみに、ジブリ映画はなんと1,100円で観れるのだ。これは早く観るしかない。

コロナ禍によって #おうち時間 のコンテンツが充実し、「すべては家の中では完結するのでは?」と一瞬考えたこともあったが、映画館でこうして大スクリーンで、大音量でポップコーン食べながら映像美を楽しむ体験は家ではできないなと思った。

これは映画館だけじゃなく、旅や現地に赴くことも同じだ。やはりおうち時間でできることでも、あくまでも”疑似体験”にすぎないコンテンツもあるなと感じた。

すべてはおうちやインターネットで情報を仕入れることができるこの時代、わざわざ現地に赴いて人と直接会って話すこと、わざわざお金を払って映画館で作品をみること、そうした”没入感”の価値がWithコロナ時代によって高まっていっているなと感じた週末だった。

「一生に一度は、映画館でジブリを。」は映画館によってはそろそろ終了してしまう可能性もある。だから早くみなさん、リモートワークなんだからササッと仕事切り上げて、マスクして、1,100円握って映画館にいこう。

いただいたサポートは、年間でまとめて報告してどう使うか考えて記事にします!(500円までは、自分の甘やかしのためにコーヒー代に消えるかもしれませんがそこは許してください…)