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夕マズメを満喫する!釣りに夢中な日々の魅力と楽しみ方

我が家の近くには小さな川があります。海が近く潮が満ちると汽水の魚が多く集まります。

私は昨年、2023年初夏。左手の腱鞘炎が悪化し、他県の専門医の診察を受けました。治療内容は左手首に装具をつけて3ヶ月間安静にすることでした。装具をつけてしばらくすると、手首の痛みがさらに強くなり、ステロイドを一月服用することになりました。

手首を固定し、ステロイドでドーピングして、イライラマックスの状態でした。趣味のギターもバイクもダメで、本をめくるのもタイピングするのも難しかしく気が狂いそうでした。

そこで始めてみたのが釣りでした。友人の勧めで右手だけで釣れる延べ竿を購入しました。竿は5.4m、道糸は3号、ハリスは1.5号、ケミホタルとガン玉をつけるだけの仕掛けでした。

7月10日、人目のつかない夜。青イソメを200円分買ってバケツとタオルを持ち、自宅から徒歩1分の小川に出陣しました。

小気味よい当たりがあり、5センチほどの黒鯛やスズキの稚魚が数匹釣れ、喜んでいたところ、なんと20センチほどのキビレチヌが釣れて大興奮。延べ竿片手に夢中で川辺を歩き回りました。その後30センチ以上のキビレチヌも釣れ、完全に釣りモード全開の夏に突入しました。

私を釣りに狂わせた近所の小川で釣ったキビレチヌ、私の足は28センチ

黒鯛は子供の頃から釣りたかった憧れの魚で、成人してからも結婚するまでは夏になると取り憑かれたように釣りに行きました。当時の自己記録は43センチでした。

ひょんなことから大きなクロダイを釣る夢が再燃し、ステージは近所の小川から本流の河口の河川敷に移りました。車で5分ほどの釣りやすい場所です。ルアーフィッシングの若者に混じり、延べ竿片手に左手には装具で釣る異例のスタイルでしたが、よく釣れました。真夏であり、日中は無理なので夕マズメ頃から潮が満ちていれば度々足を運び20~30センチのキビレチヌや黒鯛、セイゴを合わせて100匹以上は釣りました。

丸々と太った夕まずめに釣ったキビレチヌ

お盆に実家に帰ったとじき父の遺品の釣り竿をもらい、ウキ釣りにも挑戦しました。理由は単純に、延べ竿では無理な干潮のときも釣りたかっただけです。流れる電気ウキに従って河川敷を歩くと気持ちよく、闇夜に光る電気ウキが沈むのは見ていて興奮しました。これに面白さを感じ、それからはウキ釣りが中心になっていきました。

しばらくして気づいたことがありました。大きな魚は夕マズメにしか釣れていないことと、餌はカニで大型の黒鯛が釣れやすいということ。カニは干潮のときに近所の小川で採集できました。黒鯛だけを釣るならエサ代もかからず、とても経済的でした。

それからは潮よりも夕マズメ中心の釣りになり、黒鯛の自己記録は44センチに更新されました。時折、大きなスズキがヒットしてラインを切られることもありました。30センチ近いカサゴも釣り上げて煮付けにして食べたことも思い出に残ります。 河口の河川敷から見る夕暮れの景色は幻想的で素晴らしく、対岸には、アウトレットモールと水族館があります。そこにあるヨットハーバーや観覧車がライトアップされているのを見ながら釣りができます。
河川敷には釣り人はもとより、花火をする家族、カップル、友人二人で話しをして帰る人、座ってタバコを吹かしながら一休みして行くサラリーマン風の人、時にはお巡りさんも来ます。常夜灯のない河川敷なのでライトアップされた対岸の光と近くの精肉工場からもれる明かりしかない暗闇の中、人の気配を感じると何だか安心できます。

夕マズメいつもの河口で一匹だけ釣れたカサゴは大きかった。
自己記録記録44センチの黒鯛。強風、高波の夕マズメに釣れた。

そして10月末頃、黒鯛も釣れなくなり、ステージは河口から海へと移りました。延べ竿でランガンしてメバルやカサゴが釣れるポイントを見つけました。大きなカワハギが釣れたことがありました。やはり大物は夕マズメでした。そして、事件が起きました。かつて憧れていたアコウが釣れてしまったのです。それ以降、ロックフィッシュ狙いの釣行が続いています。餌は青イソメと採集したカニで、昼はカサゴやクジメなど、夕マズメからはアコウやメバル、真鯛などがターゲットとなり、今年の釣りは終わりました。

小さいが憧れのアコウ、ウキ釣りで餌はカニ、夕マズメに敷石のキワで
カワハギ25センチ、夕マズメ堤防のヘチで
発情期で真っ赤になったクジメ

真冬になって夜釣りは寒さが厳しく、風が強いときは辛いです。年末には釣り場でギックリ腰を経験しました。変な体勢で餌を取ろうとしたことが原因でした。寒さや辛さはあるものの、冒険気分を楽しむ一方で、道中では好きな音楽を聴きながら、ユーチューブで投資の情報を収集するなど、運転も楽しい時間になってきました。時には友人も釣行に付き合ってくれますが、私より10歳若いため、54歳になる私の体力では少し疲れることもあります。

昨年の夏「2023年」に一年を通じて釣りをすると決めて継続できています。理由は四季を通じて釣りをしたことがなかったからです。成人してからは、透析専門の看護師として30年間自由のない社会生活を送ってきました。辛抱しすぎて適応障害となり一時は完全に廃人のようになっていましたが、いまでは自らを個人投資家と名乗り頑張っています。投資は見かけほど簡単ではなく、メンタルがかなり影響を受けることもあります。イライラがピークに達したとき、釣りは心を落ち着かせてくれます。

近所の小さな漁港

私の釣りのルールは、まず安全第一。危険な沖堤防やテトラポットの上などでは釣らない。釣りには直接関係はないが、できるだけお金はかけない。理由は投資家として大成するまでの願掛けです。なにせまだ修業中の身、稼ぎが少ないものが無駄遣いする訳にはいかない。成功する頃には釣りもうまくなり道具の良し悪しもわかるようになっているでしょう。そのときに気にいった釣具を揃えるのことが楽しみです。もちろん釣りに行く自動車もほしい。次はテスラの自動運転の車を買うつもりです。道中も更に楽しくなるでしょう。

今までの人生で今年ほど春が来るのが待ち遠しいことはありません。年なしと呼ばれる50センチ以上の黒鯛、60センチ以上のスズキ、30センチ以上のアコウ、25センチ以上のメバルがターゲットです。瀬戸内馴染みの魚を釣らずして人生を終える訳にはいかないと思うと夢が膨らみますね。


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