どこでも足湯隊-福島県いわき市ボランティア活動報告記
こんにちは!導眠整体らくしん館・ナガミです。
2022年12月3~4日の二日間『どこでも足湯隊』さんの
ボランティアグループに"整体ボランティア活動"として
参加しましたので、報告いたします。
これまで東日本大震災被災地では
のべ50回以上、1,000人以上の方に整体ボランティア活動しましたが
それだけにはとどまりません。
今回の『どこでも足湯隊』さんには
過去10回以上参加させていただき、前回は2019年12月に
福島県南相馬市へご一緒にさせていただきました。
今回はコロナ感染の影響で2年ぶりの参加です。
”どこでも足湯隊専用バス”で現地へ乗り込む
『どこでも足湯隊』のツアー始発地は東京駅からです。
広島から夜行バスで早朝東京駅へ到着したら、すぐに集合場所へ
そこには『どこでも足湯隊専用バス』が待っていました。
こちらのバスは、ツアーメンバーさんの個人所有のバスです。
宮城県で路線バスとして走っていたものを中古で買い取って
災害があればあちこちにバスで支援に駆けつけているそうです。
このバスに『どこでも足湯隊』メンバー全員が乗って
福島県いわき市へ向かいます。
今回のメンバーは合計8名。
世話役の方、さきほどのバスを持ち込んだ方がドライバーになり
さらに足湯隊のメンバーが男女合わせて6名が加わります。
年齢も仕事もそれぞれですが、みんな心ひとつにして活動します。
集合・出発地が東京であることから
メンバーの大半が首都圏からの方ですが
なんと長崎県からこの活動のために参加している青年もいて
頭がさがる思いです。
”いわき市”ってどんなとこだろう?
”福島県いわき市”-私にとって初めての活動になります。
どんな街かな?ということで、ごく簡単に紹介します。
いわき市-福島県の太平洋岸沿いにある人口32万5千人の都市です。
東北では仙台市についで大きな都市だそうです。
つまり県庁所在地の福島市より人口が多いということです。
もとは石炭の街として発展をし続けながら、
周辺町村の合併で今のいわき市になったようです。
しかし石炭が斜陽化するなか、観光業にも力をいれて
湯本温泉や映画「フラガール」の”常磐スパリゾートハワイアンズ”と
言えば誰もがご存知だと思います。
(参考リンク・いわき市観光サイト↓↓)
この”いわき市”も太平洋岸にあることから
地震の大きな揺れと津波で死者467名、建物倒壊7,902棟という
甚大な被害をうけ、福島原発事故でも風評被害に見舞われました。
今回は「どこでも足湯隊」の事前準備と
さらに現地受け入れ側のご協力のもとに
市内の”久ノ浜(ひさのはま)””小名浜(おなはま)””四倉(よつくら)”
の3つの地区に訪れることになりました。
復興住宅の集会所が活動の場となります
東日本大震災から11年が経過すると
生活の場は仮設住宅から復興住宅へと住まいの場はかわります。
そして活動の場所も復興住宅内にある”集会所”になります。
住民の皆さんのプライバシーもあって
具体的な活動場所はあえて控えさせていただきます。
写真も住民のみなさんのお顔は隠していますので
その点ご了解ください。
『どこでも足湯隊』の活動は
集会所の広間をお借りしてサロン交流会というかたちで
お茶やお菓子を用意して住民の方にくつろいでいただきながら
足湯と整体などのマッサージ活動を行うというものです。
被災地では高齢の方が多いのが特徴です。
独り暮らしの方もいれば、震災で配偶者や家族を亡くした方も
いらっしゃいます。
サロン交流会(現地では”お茶っこ”と呼んでいる)で
足湯で温まりながら、整体やマッサージでほぐしてもらい
わずかな時間でも心とカラダのやすらぎを提供できればというのが
『どこでも足湯隊』ボランティア活動の目的です。
事前にチラシを配ったり、
自治会長さんを通じて住民のみなさんに告知したのが功を奏して
活動開始とともに多くの方がやってきました。
なかでも、ある集会所では事前に現地ボランティア団体さんが
とりまとめて下さって、非常にスムーズな活動ができて感謝です。
カラダが悲鳴をあげている
『どこでも足湯隊』は大きく2つのチームにわかれて活動します。
・足湯とお茶っこを担当するグループ
・整体やマッサージをするセラピスト
とにわかれます。
今回のセラピストは、
わたくしの他に女性セラピストの2名体制です。
住民一人あたりの施術の時間は約15分程度ですが、
女性セラピストさんも、おひとり、おひとり誠心誠意
真剣に向き合って施術にあたります。
聴くところによると
住民の皆さんのなかには、原発避難で”いわき市”に
移り住んだ方もおられ、強制的に避難をさせられてから
多くの避難所や仮設住宅を転々としながら、
やっと、この復興住宅にたどりついた方もいます。
しかしながら年齢を重ねると身体の自由が効かず
もと住んでいた地区には還ることが難しくなってきます。
昔からの知り合いもいなくなるなか、この街にやってきて
いまだ不安に感じるという方もいらっしゃいました。
なかには
震災後に配偶者を亡くしたのがショックで眠れなくて
10年近く睡眠薬が手放せないという方もいました。
ご高齢の方は
ヒザが痛いなど歩行に不安を感じたり
60代前後の比較的若い世代では
お仕事のせいで苦労を重ねて、慢性的な肩こりや、腕の異状を
訴える方が多かったのが印象的でした。
わずか15分程度の施術ですが
私も含め2人のセラピストは、おひとりおひとりの
心身の悩みに精いっぱいお応えさせていただきました。
ボランティアはコミュニケーションと学びの場
よく人から
「自費でわざわざ遠くまで出かけてボランティア活動するなんて
なんの意味があるのか?」
言われることがあります。
ボランティア活動というと
「してあげる」というイメージがとかくつきがちです。
しかしボランティア活動をとおして
現地のみなさんの声を聴き、お身体を拝見しながら
学なばせていただいているのです。
整体って
カラダを通してのコミュニケーションだと思っています。
相手が発する言葉や、息づかい、相手のからだの感覚
さらに相手の身体からの気を感じながら
自分がどうすれば、
相手も自分もどんどん良くなっていくのか
整体操法をしながら、常に学ばせていただいているのです。
だから今回のボランティア活動も
コミュニケーションをとおしての勉強だと思っています。
そういった意味で、貴重な学びの場をいただいた
『どこでも足湯隊』のメンバーのみなさん、
活動にご協力いただいた現地のみなさんに感謝申し上げます。
ところで最後に一番楽しかったのは
初日活動終了後の夕食時の乾杯でーす♬
(※掲載写真の一部は『どこでも足湯隊』メンバーさんから
いただいています)
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